─ 夢現の狭間 ─
[零れた疑問に返されたのは、向こうで聞け、との言葉。
けれど、重ねて問う気はなかったから、ああ、と短く返すに留めた]
…………。
[戻るついでに、と。
託される言葉>>757 >>758、声の柔らかな響き。
自然、青年の表情にも笑みが掠めるけれど、向こうの笑みが見えぬように、天鵞絨の柔らかさも届く事はないのだろう]
……わかった、伝える。
[皆への伝言には、はっきりそう返して。
途切れたもう一つには疑問を感じるものの、追求はしなかった。
自分で、と言っているのだから、こちらが口を挟む所ではないだろう、と思えたから]