変わらず、らしすぎる。
狼ってのは。
[強いな、とは矢張り言わない。
ただその口調から何かが少しは伝わるだろうか]
持つ者の苦労。持たぬ者の苦労。
それくらいは、分かった、つもりだよ?
[その痛みの大きさは知らずとも。
同じような時代を生きたモノとして]
ああ、だから。羨むのは、やめておく、さ。
僕は、僕なりに、生きたのだから。
[過去形の言葉。そう言えるのは、自分が消えた後にも残った何かがあることをどこかが覚えているからだろうか。その辺りは特に確りとした記憶など、残されてはいないだろうに]
あなたが、銀翼の孤狼として生きているように。
[三度開いた露草色に宿るのは、敬意の光だった*かもしれない*]