─宿直室─[生きているのは自分一人きり、しんと静まり返った部屋の中。どれだけ時間が過ぎたのか解らないが、ただ座り込んだまま身動き一つ取ることはなかった。そんな静寂を裂いたのは、軽い振動と共に響いた電子音。]ぇ…?ぁ、そう、か。携帯、もう、使えるんだ。[そういえば、と、ゲームが始まり使えなくなって以来存在を忘れていた携帯を取り出し、差出人を確認して。目を、疑った。送信者の名前は 森君 と表示されていたから。]う、そ。