人狼物語 ─幻夢─

64 滄に揺らめく銀鏡


下男 アーベル

えー、そんな普通だヨ、俺はネ。

[面白いとの評価には、心外…とするには笑いが多分に混ざっていたが、そんな風に言う。
元々あった正しい心は一度壊れたり砕けたり、連れまわされた先での妙な価値観を植えつけられたりと確かにオカシクはあったが、本人の自覚は低い。
それらを全て上塗りする、穏やかで優しい時間がこの9年だったのだが。
この騒動で大きく亀裂が入り、歪んだ何かが薄らとまた表に零れて染みを作っていた。

説明はふぅんと軽く聞く。されない説明を知る事はない。
知ってもヴィリーの予想通り、使用を妨げる要因にはおそらくならないだろう。]

胸ポケットと、荷物ねー。了解。
おっと、アイツらに荷物回収される前にぎっとかないとな。

[流れ者のヴィリーの荷物は、自衛団に回収され村の管理下に置かれるだろうからその前にと。早速向かおうとして死人に背を向けかけたが、もう一度ヴィリーの方を見て。]

(1190) 2011/01/19(Wed) 00:37:50

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