人狼物語 ─幻夢─

53 羽月幻夜


天文学者 オトフリート

─墓標前─

そうかも知れない、けれど。
『真視の血』の束縛があった以上、動かずにはいられなかったし。
大体……大切と思ってたもの理不尽に奪われて、それで落ち着いてられるわけ、ないだろうが。

[目を逸らしたまま、告げられる言葉。
躊躇いなく返せるのは、あらゆる意味で束縛を逃れたが故か。
続く呟きには、僅かに苦笑して]

……やりたい、こと、か。

[投げられた問い。しばし、翠を伏せる]

俺がここに戻ってきたのは……ここで。
大事なもののたくさんある場所で、星を見ながら、最期を待つため……だった。
だから、こうなると、やりたい事って思いつかないんだよな。

……ミーネの方には、何か、あるのか?
もし、あるなら……それで、それを俺に手伝えるようなら……付き合うけど。

(1202) 2010/01/18(Mon) 00:45:34

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