―後日談(2)決意―
[雪もだいぶ落ち着き、春の近さを太陽の長さで知る頃。
一つを決めた少年は、教授の元を訪れた]
学校、辞めようと思ってるんです。
[そんな一言を言うのは、すごく晴れ晴れとした顔で。
せっかく雪も落ち着いて、そろそろ街に戻れる頃だというのに、予兆もなく唐突だった。
反応はどうだっただろうか。
何にせよ決意は固い]
一応、授業料を払っている分は学ぼうと思っていますが。
そういうわけで、先生の講義、もっと受けさせてくださいね。
[後に変人教師だのなんだの言われるのに、フォローの一つも入れないで、「放っておいてほしいんですよ」とか余計に悪化するような一言を無自覚にまわりに広めたりもするが、そこはまぁ、気にすることでもない(*たぶん*)]