─墓地─
雑貨屋行ったら居なかったから、祖母君に聞いたんだ。
そしたら、ここに居るって。
[こちらに向けられる驚愕の表情。
いつもと異なる雰囲気を含んだそれに、少しだけ眉尻が下がった]
双子の…弟…。
[そんな存在が居たのかと思いながら傍まで歩み寄ると、墓石に刻まれた文字を読む。
名前と、年数と。年若くして亡くなったを知り、更に眉尻を下げた]
─────え?
[枝葉の音に紛れて零された言葉。それを耳にし、驚くような色を含んだ声を漏らした]
どう言う、意味だい?
[問う声と共に翡翠はゲルダを見詰める]