―地獄―
「おい、エーリッヒ。お前に墓参りにきたやつがいたぞ、今月は二件だ。ここに来る奴では珍しいほど多いなお前は」
人徳ってやつじゃないですか?
[悪魔に返すのはそんな軽口、この悪魔とは大分仲もよくなり時折軽口を言い合う仲だったりする]
「一人は、いつもの村の………だな、もう一人はウェンデルってやつだ。」
[墓前の言葉>>1371を伝えられて]
そっか、ありがとう。
「ここだけの話だが、特別サービスで何か伝言するぞ?相手の夢宛になるが。」
気遣いだけでいい、そんなことしなくても俺の事を覚えておいてくれた。それだけでいい。
死者からの礼の言葉なんて、ウェンは求めていないさ。
婆さんの方はお迎えきたと勘違いされそうだしな。
「そうか、お前、変わってるな。
ここの地獄に来る奴の中じゃ飛びぬけてな。」
変人なんだよ、生きてたときは獣に変身できたくらいだからな。
[悪魔が笑いながら、去っていくのを見送り。ぽつりとありがとうなと*呟いた*]