勝手は承知の……って、ちょ、[承知の上、と言いかけた言葉は、ぐに、という感触に遮られ]いきなり何するかなぁ……って。[聞こえた小さな呟き。翠が数度、瞬いて]……はいはい、どうせばかですよ。っとに。ほんとに、昔っから……意地っぱりなんだから、お前は。[くす、と笑いながら、手を伸ばす。病魔と共生していた頃であれば、決してすまいと戒めていたけれど。今は、躊躇うことはなく。逆らわれぬなら、腕の中へと導いて]けど。そんなだから……なんだよな、きっと。