人狼物語 ─幻夢─

64 滄に揺らめく銀鏡


下男 アーベル

[――ユメを見た。昔のユメを、朧に。

額が暖かかった。ああこれは姉だと思った。
指先に触れる小さな手があった。ああこれは弟だと思った。

昔の記憶は曖昧で。
暗くどろどろした深淵が、貪るようにまとわりついている。泣くまいと堪える姉の顔と、無邪気にわらう弟の声が、ぽつりと燭のように残っていた。

二人とも、もうおそらく生きてはいないだろう。]

(1630) 2011/01/19(Wed) 23:12:46

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