研究員 ハインリヒ

>>2498ブリジット

―――…知ってる。

[少女の訂正に、ふと息を吐くように笑って。]

…ブリジット。

[大切な名、確かめるように呼ぶ。
―――…まだ、届いている？
呼ばれる名にまたつきりと…いばらのような小さな棘の痛み。]

…、

[繋ぎとめておきたい、そのまま　連れて行けたら。
生きていて欲しい　その為なら、忘れられても。
触れる唇は言葉を隠して、亜麻色の髪を梳いて眸を伏せる。
そのぬくもりも…柔らかな髪も、触れた肌も。
全てを忘れないように…忘れさせないように。]