[見れば、ギュンターは最初からこうなる様に準備されていたように寝台の上に横たわっている。広がりの収まらない赤い染みと身体をシーツで隠せば、ただ眠っているだけにも見えるだろう]…ぁ…[こぼれた声は、どちらのものか。人のものとも、獣のものともとれる吐息を落とした後]…イヴァン。おじさま──朱花を、頂いたわ。……貴方も、食べにくる?[朱花を独り占めしてしまうのは後ろめたいと思い、そう問いかけた*]