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−宿屋の帳場 日暮れ時−
[ゼルマが戻ると書き置きが残されていました。
ツィンカが宿賃を置いて発っていたようです。]
寂しくなるわねぇ。野菜取りすぎてしまったかも。
[ヴァイスの啼き声も少し寂しげです。
ゼルマは気を取り直して夕食の支度を*続けるのでした。*]
くしゅん。
[ロビーのいすの上で、旅人は小さくくしゃみをしました。
昨日の晩、そこでそのまま眠ってしまったものですから、少しだけ調子が悪いのです。]
おや、これは。
彼女は行ってしまったのか。
残念だな。
[旅人はツェンカの残していった書き置きを見つけて、つぶやきました。]
[夕食の準備が整い、料理を並べはじめたところで、誰かの気配がしました。]
あら、ルイさん。丁度夕飯ができたところですよ。
[ ゼルマが指差す食堂には料理が湯気をたてていました。
ベーコンとほうれん草のサラダ、
ナスとツナのトマトソーススパゲティ、
牛ひき肉入りガスパチョ、
フォカッチャ、
エスプレッソ、りんご風味のトルコ紅茶
ティラミス ]
一応は冷めても食べられるものにしたのですけど。
なにぶん女将が戻りませんのでご不自由をおかけしますがお許しください。私はちょっと台所で片付けをしていますので。
[老女は旅人にゆっくりと*お辞儀をするのでした。*]
そういえば、蛍がいると言っていたな。
[旅人がツェンカのことばを思い出していると、夕飯ができたと声が聞こえます。]
夕食が終わったら、外に出てみようか。
[さいわいなことに、今は雨の音は聞こえません。
旅人はそう決めて、呼ばれたほうに歩いていきました。]
[宿から戻ると、牧師様はずっと書斎にいらした様子でした。]
……あそこに入られると、時間を忘れてしまわれるのですよねぇ……。
[次の日も、朝から書斎へ向かわれ牧師様の様子に小さく呟いてから、いつものお勤めを果たします。
一通りのお仕事が済むと、雑貨屋さんへ。
それは、アナがお祈りにくる、少し前の事でした。]
/*
アナちゃんに会わなかった理由付けに悩んでいたなんて、そんな。
それにしても、どうなりますかしら。
一応、くろねこも広報はしていますけれど……。
不自由なんてとんでもない。
いつもありがとう。
[お婆さんのことばに、旅人はふるふると首をふりました。
そうして今日も、感謝のことばと一緒にご飯をいただくのです。]
[雑貨屋さんでお買い物。
お喋り好きな店主さんに聞かれるのは、ホラントの噂話や、最近訪れた旅人たちの事。
それに色々と答えている間に、いつの間にか時間は過ぎてしまいました。]
あら、いけない。
そろそろ、戻らないといけませんね。
それじゃ、また参りますわ。
[丁寧なお辞儀をしてから買い物袋を両腕で抱え、外へと出ます。]
今日こそ、ちゃんと支度をしませんと……。
[教会に戻ると、出てきた時と同じく静かでした。]
まだ、書斎にいらっしゃるのかしら。
[ちいさく呟くと、てきぱきとお夕飯の準備を始めます。
ゼルマにはまだまだ敵いませんけれど。
ずっとやっているから、こちらも得意な事の一つなのです。]
[ゆっくりと食事をとって、もちろんティラミスまできれいに食べ終えてから、旅人は食器を台所に持っていきました。]
ありがとう。おいしかった。
[旅人はお婆さんに言いました。
ヴァイスが許してくれるなら、そっと指でヴァイスののどをなでてあげます。
それから、旅人はマントを着て、宿の外に出ました。
とんがりぼうしはまだぬれているので、今日はおるすばんです。]
[森近くの小屋で、木こりは一息ついて顔を上げました。
時間を探り窓の外を見る前に腹が鳴ります。]
……ちと頑張りすぎたか。
まだゼルマさんの飯が残ってるといいが。
[ない場合を考えて、固くなったパンを齧り外に出ます。]
おや、隠居 ベリエス が来たようです。
隠居 ベリエスは、おまかせ を希望しましたよ(他の人には見えません)。
ホホホ、ホラントのやつまた騒いどるのか。
[日課になっているお散歩の途中。
ホラントの噂話を耳にしたおじいさんは、のんびりとした笑い声をあげました]
……そういえば、蛍が綺麗だと、ツィンカが言っていたわね。
[夕飯の支度が済むと、ちいさく呟いて窓の外を見ます。]
飛んでいるかはわからないけれど、お散歩がてら、見に行ってみようかしら?
/*
そしてメモでは字数制限があるのでこちらで。
ツィンカ、箱環境の件での退村はとても残念だったのですが、箱環境整わない状態での参加は精神的に辛いだろうなと思い大人しく見送ったのでした。
メモでは素っ気なさげですみません。
箱更新はトラブルなく終わればいいのですが、そうでない場合、週末に部品交換しないといけなくなったりとかもあるんですよね。そこら辺の経験談からツィンカのお気持ちは分かるのでした。
入村開始時から率先して雰囲気を作ってくださってありがとうございましたと密やかな感謝を。
またの機会があることを願っております。
人狼の影か、あの村の事を思い出すのう。
……おや、良い匂いじゃ。
[おじいさんが鼻をひくひくとさせたのは、教会の前を通り掛かった時のこと。
そういえば、そろそろ夕ご飯の時間です]
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