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月からやってきた生き物……コウモリみたいな羽……。
なんか意味でもあんのかな。
[考えても分からないことだったけれど、ただの夢にしては現実と符合する部分もあり、ユリアンの予感が何かを示しているのではと感じ呟いた]
やっぱり……そうなっちまうのか。
[零れ落ちるのは聲。
異なるモノは排除する、それが人間の在り方。
身に危険が及び可能性があるなら、尚更のこと]
じっちゃん……
[ギュンターがその判断を下した理由は良く分かる。
苦肉の策であることも。
それでも、自分は]
生きることを諦めたかねーよ。
[その一言に覚悟が全て詰まっていた]
─ 広間 ─
……え?
[広間にやって来たオトフリートの問いかけ>>127に蒼い瞳が瞬く。
抱えられた黒猫がにぃ、と鳴いた]
だ……大丈夫、ですよ。
うん、へーき。
[早口に言い放つのが空元気なのは十分に見て取れるもの。
案ずるような視線を向ける猫の様子からも、それは察しがつくか]
大丈夫です……俺は。大丈夫。
[自分自身に言い聞かせるように呟いて。
その後は、やって来たユリアンとのやり取り、その最後に向けられた笑み>>122で多少は持ち直したけれど]
あ、じっちゃん……と。
……ゼルギウスさん……だっけ。
[祖父と、彼に遅れてやって来た旅人。
彼らの到着で全員が揃い、話が始まる。
告げられるのは、歌い手の死と、それを齎したものが何であるか。>>120
そして、それにどう対するか、という、宣。>>121]
じっ、ちゃ……ん。
それっ、て……。
[なすべき事、それが何を意味するか。
問うより早く、旅人が端的な呟きを落とす。
それにびく、と身を震わせている間に、祖父は広間を離れ]
ちょっ……まっ!
[とっさ、その後を追いかけた。*]
─ 廊下 ─
じっちゃん、ちょっと待ってよ!
[とっさに駆けだし、追いついたのは廊下。
歩みを止めた祖父は、なんだ、という言葉と静かな眼差しをこちらに向けてくる]
なんだ、じゃないよ!
……わけ、わかんなすぎるだろ、こんなの……!
中央教会だかなんだか知らないけど、ほんっとに、そんなの信じてんの!?
[ぶつけた言葉に返るのは、静かな肯定。
既に被害が出ている事、亡骸の様子からも間違いないと言う事。
それらを聞かされても、すぐに納得する事はできなくて]
……だからって…………大体、どーやって、見つけるつもりなんだよぉ。
そんな方法……。
[あるわけないだろ、と。
言いかけた言葉は、向けられる視線に止まった]
……な、に?
[問うような、探るような。
それでいて、祈るような、なんとも評しがたい眼差し。
それに戸惑っていた所に落ちたのは]
「……お前は、『どちら』に似たのだろうな」
……は?
なにそれ?
[唐突な呟きの意は読めず、上がるのは困惑した声。
腕の中の黒猫も、怪訝そうににぃ、と鳴く]
ねぇ……何なんだよ、それ。
わけ、わかんないんだけど……って、わっ!
[重ねた問いに答えは返らず、代わりに、頭の上に手が乗せられた]
ちょっ、やめっ……!
ほんと、もう、何なんだよじっちゃん!
[そのまま頭を撫でられて、慌てて飛びのく。
薬師見習いとなってからはされなかったから、先ほどまでとは違う戸惑いがわき上がっていた]
あー、もう、こんな時にガキ扱いすんなよなっ!
[口をつくのは憎まれ口。それに、祖父は苦笑した後、こちらに背を向けて歩き出す]
…………何なんだよほんと……調子、狂うっ…………。
[ぽつり、零れた呟きに、腕の中の黒猫がにぃ、と鳴いた。*]
/*
久しぶりのじじまご喧嘩である。
ここと直接血縁取ったのって、銀鏡以来……か、な?
夜天の時は居候だからねー。
─ 広間 ─
[寝ぼけ眼で元自衛団長 ギュンターの話>>120を聞いていた。
歌い手が殺されたことや、獣に襲われたような傷だった>>131ことは、
すでにイヴァンから伝えられていたが、
続く言葉>>121には、ただ驚き、戸惑うばかり。
中央教会より届いたという書簡>>120を見せられても、ただの手紙と、そこに並べられた文章に現実味は感じられず。
「………やはり…「場」が出来た、という事ですか」>>128
とつぶやき、オトフリートが『幻燈歌』>>129、>>130の解説を始めれば、]
そんな……御伽噺>>130じゃなかった……?
[膝掛けをぎゅっと握りしめ、混乱した眼で広間を見回した。
誰かと視線は合っただろうか。]**
/*
で、占先どーおしようねぇ。
っても、んー。
早く占っちゃうと勿体ないとこ、ってのもあるから悩ましい。
8>7>6>4>3or2
んー、そーすると、やっぱり安パイは聖痕っぽいとこかなあ……。
薬師見習い エーファは、修道士 ライヒアルト を能力(占う)の対象に選びました。
―広間―
[ギュンターの話が齎した物は、言いようのない重い空気。
補足のように自分が知っている話を付け加えると、イヴァンが見た事もない表情>>135で嫌悪感を示す。
男の話を聞いたか聞かずか、ギュンターが広間を去るのをエーファが追いかける>>137のを見送って。
そうして、男もまた重い溜め息を一つ、吐いた]
気分が悪いのは俺もだよ……
処断?俺たちに……みんな知り合いしかいないってのに?
でも、事実なら……できるかよそんなもん。
[いつにない苛立ちを滲ませて言葉を落とす。
風邪で気が弱っているだろうユリアンは大丈夫だろうか。
見ればやはり混乱した様子>>141で呟くのに苦笑しか返せないのが情けなかった。
そして、唯一の女性であるカルメンは大丈夫かと視線を向ける。
どう言葉を繕っても、上手く宥める事ができる自信は無かった]
ギュンターさんはああいったけど、でも
言っただろ?「場」が出来た……それが本当なら
人狼がいるのなら、居るはずなんだ、その人狼を探せる「光の者」も、ここに。
探せれば、見つけられれば……だから
気をつけて、あまり迂闊な事をすると疑われる……それは、嫌だろう?
[この場に居る全員にそんな風に告げる。
そう簡単に飲み込まれる人たちじゃないとわかっている。
だけど、追い込まれた時、人は何をするかわからない。自分も含めて。
ふと、館の主を見送ったまま、黙ったままの旅人を見遣る。
その様子に、不穏な物を感じながら、今はまだそれを口には出さずに。*]
[そう簡単に「見つかるような事をする者じゃない」だろうとも思っている。
大事な二つの黒曜石はできるなら見つけられなければいい。
その前に「探せれば」「見つけられれば」
口にしたものと胸中と、同じ言葉だが対象は違うと気づく物は居るかどうか]
……あの旅人は、いざとなったら利用できるでしょうか。
[例えば、彼らの身代わりとして。
追い込まれたら何をするかわからない。それは男も同じ。
いざとなれば、無関係な物にぬれ衣を着せてでも]
― 広間 ―
[凍えた指先に暖炉のぬくもりがゆっくりと染む。
庭の方へと向けられていたエーファの眼差しが此方を向く>>110
呼び掛けに、ああ、と声を漏らすものの、
外で何を見たか口にするのは躊躇われたから
伝えたのは連絡じみたふたつのみ。
ユリアンの姿が見えて>>105会釈を返す。]
風邪なら無理はせず自愛を。
[謝罪の言葉にゆると首を横に振り、
いたわる言葉を彼へと向けた。
イヴァンからの感謝の言葉>>118も
躊躇いながらも淡い笑み浮かべ受け取り、
空いている席に腰を落ち着け話が始まるを待つ。]
[全員が広間に集まりギュンターが口を開いた。
険しい面持ちで語られるそれ>>120に
歌い手の変わり果てた姿を思い出し眉を顰める。]
人の手ではなし得ない……
ああ、獣にでも襲われたような……
[そんな有様に見えた、と、小さく呟く。
『幻燈歌』にある存在が示されれば、
ピクと微かに肩を震わせる。]
……中央教会からの、書簡、ですか。
そういった知らせがあった、なんて。
[司祭からそんな話はきいていなかったから、
知らずにいたことに少なからずショックを受ける。]
[ギュンターがそれだけ中央教会から信を置かれていること。
元自衛団長であるがゆえの信か
ギュンターの人徳によるものか、と考えて
どちらもあり得そうだと、
中央教会からの書簡について納得するように頷く。]
――……、
[処断、と旅人の呟き>>121が耳を掠める。
物騒な響きに旅人を凝視すれば
虚ろな眸に宿る底知れぬものを感じ言葉に詰まる。]
[利き手で首に掛かる十字架をぎゅっと握る。
袖口から微かに覗く手首の痣は色と形をさらに鮮明にさせていた。
蒼き竜胆を認識すると同時に
反対の手でそれを覆い隠すように握りしめた。
気を落ち着けるため、一度深い呼吸をして]
「光の者」――…見出す者、だったか。
[『幻燈歌』にある一節をなぞり
オトフリートの言>>143に神妙な顔をする。]
─ 広間 ─
探す、ってもなぁ……。
[御伽噺が御伽噺ではないと言われても、探せる者が居ると言われても、本当に居るのかなんて分からないわけで。
今分かっていることは、人狼が居ると言うことだけ]
あー! わっかんね!
[声を上げ、頭をガリガリと掻く]
要は互いに目を光らせとけってことか?
その探せる奴ってのが本当に居るかも分かんねーし。
居たにしてもそうそう名乗り出てこれねーだろ。
見つけもしてない内に出てきちまったら良い的だ。
[吐き捨てるように言って席を立ち、広間の出入口へと向かう]
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