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……っ!?
んだよ、これっ……。
[不意に飛び込む、精神の乱れ。
集中が途切れるのを感じ取る]
『精神の精霊の干渉……気確りと保て、アル』
……気楽に言うな、ってんだよ……。
[漆黒の静かな解説に、返すのは低い、苛立ちを帯びた声]
はっはぁ!
俺が扱うのは友好じゃなく支配なんでな!
[楽しげに口端が歪む。相手に風の刃が届いたこともその表情の起因となっていたことだろう。
けれどその笑みも投げられたカードに眉を顰めるものへと変ずる]
やってくれるじゃねぇか。
おいアマンダ! てめぇの身はてめぇで護れよ!
[事実上護りません宣言。後ろも見ずに言い放つと、鞭を手元へと戻す]
炎よ! 灼熱の力を我が手に!
[左手に力を集め、鞭の柄から先に掛けて左手の中で滑らせる。
鞭に煌々と紅き焔が宿った]
ぅおりゃあ!!
[焔を宿した鞭を大振りに上下左右へと振り回し、迫る氷嵐の一部を溶かす。
己が抜けるための大きな塊だけを溶かすと、細かく残る氷塵が頬や腕に紅い線を引くのもそのままに前方へと踏み込み、焔を宿した鞭をライヒアルトへと振るった]
うわ、宣言されちゃった。
てことはこっちからも守らないくていいよね?
[言いながらまだ下ろしていた左手を翳す。
まだ習ったばかりの魔法だから範囲が広げられなくて]
――炎の子、集いて立ち塞がって。
[炎の壁が立ち上がるのは、氷の嵐に飲み込まれた後]
痛ぁ。
向こうはまた力技だし。
[頬を押さえ痛みに目を細めながら、ライヒアルトとの距離を縮めたユリアンの動きを視線で追いかけた]
見かけによって、豪快、だなっ!
[氷嵐を断ち割り、進む様子に舌打ち一つ。
未だ、覚束ない集中。
傷の痛みもあり、動くのもままならない。
ポケットの中には、予め用意してあるカードが四枚]
……っかたねぇ、大盤振る舞いしてやろうじゃんかよ!
[吐き捨てつつ、翳すのは三枚のカード]
我に近しく、最も遠き月闇の静寂、その強大なる力を秘めし刃をこの場に芽生えさせん……! 闇夜刃!
[闇と、『覇王』と『誕生』。交差が生み出すのは、漆黒の闇の刃。
集中が乱れた状態で一番扱いやすいのは、自身に近しくも遠い闇の力、との判断故に]
……つうか、切り合いは専門じゃねぇっ……!
[毒づきながら、生成された細身の刃を左手に持ち。
振り下ろされた鞭を弾くように、横薙ぎに大きく振るった]
[鍔迫り合い何かには向かない鞭。
相手の振るった漆黒の刃に鞭の先は難なく弾かれる]
へぇ、んなもんも持ってやがったのか。
良いねぇ良いねぇ、楽しいねぇ!
「うわーん! ヴィダがトリップ入ったー!」
「ああもう! 演習だってこと忘れちゃいないでしょうね!」
[がっつり脳内麻薬が出ているらしく、ユリアン達の声ももはや届かない]
解! 炎刃!
[鞭を振るい、ライヒアルトへと当てる直前で鞭を引く。引いた軌道の先から付与していた炎が飛び出し、刃となって宙を滑る]
もっぱつ行くぜぇ!
雷(いかづち)よ! 我が力となりて敵を縛れ!
[走る炎の刃を追うようにして鞭を振るい、ライヒアルトが作り出した刃へと絡めようと繰る。
その鞭にはぱちりと雷撃が宿り始めていた]
ま、隠し玉、ってヤツだな!
[闇夜刃を引きつつ、低く返す]
……フウガ、絶対、動くなよ……。
[この状況でも尚、異界龍の力を使う気はないらしく、右腕に向ける言葉は低く。
飛来する炎の刃と、それを追う鞭の動きに舌打ちしつつ、手にした刃を上へと投げ上げ、斜め後方へと飛びずさり]
静かなる流水、内に秘めし激情のままに荒れ狂え! 流水破!
[ヴィダへ向け、叩きつけるのは水のカード。
砕けたカードは空中に巨大な水球を作り出し、それは弾けて勢い良く周囲へと散る。
攻撃、というよりも、牽制が主体の一撃]
[その間に、傷にホワイトカードを当ててルーンカードを複写し]
……力の衰え、全てのものに、裁定として下れ!
[投げ上げるのは『衰退』と『審判』。
二種の組み合わせが導くのは、緩やかな力の衰え──それは相対する二人、双方に僅かながらも倦怠感を呼び起こすもの]
[ライヒアルトが龍を使わないようにしていることなぞ気にすることもなく。
ナチュラルハイ状態で鞭を繰り、漆黒の刃を捕らえる。
そのまま漆黒の刃を伝い雷撃を叩きこもうとしたのだが]
っ! ちっ、小賢しい真似を!
[刃は宙へ舞い、ライヒアルトは後方へと下がっていた。
叩きこんだ雷撃は宙に舞った刃のみに伝い、そのまま空中へと散ずる。
鞭を手元に戻した時には、牽制として撃たれた水球がこちらへと迫っていた]
やけっぱちの一発か?
んなもん痛くも痒くも……!?
[いくつかの水球を鞭で叩き落とし、数発脚や腕に食らうも倒れはせず。
けれど身体を襲った倦怠感に驚きの表情を浮かべた]
…舐めた真似してんじゃねぇ!!
[ライヒアルトが仕向けたのだと気付くと、ブチ切れたように叫び声を上げ。
左手に魔力を集め、紅く燃え上がらせる]
燃やし尽くしてやるよ。
「ちょ! それは半分自滅技…!!」
「ヴィダ! 止めなさいよ!!」
[炎はヴィダの身をも包み、彼自身が紅く燃え上がる。
ユリアンとアリナが止めようとするが、聞く耳持たずヴィダは頭上で鞭をぶん回した]
灰 塵 撃 ! !
[炎の渦を作り上げ、己を中心に周囲を巻き込もうと大きく鞭を振るう]
ふっ。
[吸い込んだ息を吐き出す。
僅かな脱力感を払うように首を振り]
ライヒは闇と仲が良いのだね。
それなら。
[もう一度息を吸うと唇の端を軽く上げ]
――光り輝く小さな友、彼の手を打って!
[天へと向けた指先に、ふわりと光球が浮かび上がる。
同じ指をライヒアルトに向ければ、光球は一直線に彼の右手へ。
たとえ小さな衝撃でも、直接届けば何がしかの影響は出るだろうと]
ちょ、ま。
それこっちも巻き込む気…!
[物理的にも燃え上がったユリアンを見て、慌てて地を蹴り距離をあける。まあ、炎だったのはまだ幸い]
――水の乙女よ、幕を!
[自滅する人のことまで面倒見切れません。
とりあえず自分は水の幕を張ってダメージを減らそうと試みる]
……つーか、おまっ! それ、実習で使う技かよっ!
[使わせたのは誰ですか、の突っ込みは聞こえない、ない。
回転して戻って来た闇夜刃を受け止めつつ、カードを写し取り]
……全てにありて何れにもなき影の力、魔導の象徴の名の下にその力を広げ、混沌への回帰を導かん……影輝爆!
[ポケットに残しておいたカード、それと共に投げ上げようとするが、その矢先、右腕に熱が伝わる]
……っつ……!
[光の力、それが与える痛みにこらえつつ、放ったカードが生み出すのは、咆哮する龍を思わせる形の紫色の光の乱舞]
[ライヒアルトの言葉も聞く耳持たず。
半ば炎と同一化したヴィダの振るった鞭に倣い、炎の渦は猛り狂う。
龍の如き紫の光がこちらへと走り、炎の渦とぶつかった。
けれど渦は勢い衰えず、猛るままにライヒアルトへと襲いかかった]
「ヴィダ! いい加減に…!」
「…………どけ」
んがっ!?
[炎の渦を手放した直後、燃え上がっていたヴィダが何かを食らったかのような声を上げ、白目を剥きその場に崩れ落ちる。
どうやら中から干渉があったらしい]
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