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双生児 フォルカーが村を出て行きました。
13人目、村長の息子 フォルカー がやってきました。
村長の息子 フォルカーは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
―集会所:玄関前―
……心配、してくれているとは、思います。
でも、父は、村の長ですから。
[村の資源に可能性を見出せるならばと村長は調査を承諾したのだろう。もっとも、余所者には良い顔をしない人でもあったが、露にするほど子供でもない]
嫌、じゃ…………ない、です、けど、ぇ、えと、
[ハインリヒの手が引かれると、フォルカーは今触れられていた箇所に己の手を宛がった。嫌悪の色はなく、むず痒そうにしている]
?
[詫び、と口にする男へと、逸らしがちだった少年の視線を引き戻される。
取り出された二つの石には、分かりやすいほどに目が釘付けになった]
わ、ぁ。
[感嘆の声を小さく漏らして、両のまなこに、白と鉄紺、二つの色を映し込んだ]
もって……いい、んです、か?
[ハインリヒへと向ける目は、信じられないものを見るものになった。まるで、宝物を与えられるとでもいうよう。普段なら出る遠慮の言葉が出てこないのは、強く興味を惹かれている証拠だった]
…………こっちの、星の閉じ込められた、みたいなの、
[鉄紺を指差しながら、いいですか、と最後の一言は小さく、窺うよう男を見やる]
あ、あと……お守りって、
そんな大切なものなのに、じろじろ見て、ごめんなさい。
あたしとしちゃァ、それを受け入れる度量の広さも欲しいトコだねェ。
[エーリッヒを横目に澄ました顔で言って、手にした人参スティックを囓る]
嗚呼、困ったよ。
急に呼ばれたモンだから、折角浮かんでたメロディが飛んじゃってさ。
アンタはイイね、気楽そうで。
[ソファに凭れるユリアンに目を向けた]
でもそうして顔は売れるからトントンだと思わない?
[口調は真剣と冗談半ばで、エルザに首をこてりと傾げてみせて]
それもっと却下。
ちゃんづけのほうがまだいい。というよりも呼び捨てとかにはなんでならんのだろうか
[猫が手を出すような速さでローザにきぱっと言う]
―自宅・自室―
おお、おはよう友よ。
分かってる、分かってるって!例の元鉱夫の………名前何だっけ。
ともかくあの爺さんが死んだ事についてだろう?
分かってる、分かってるって!俺は現場の第一発見者だからな。そりゃ団長も、もっと詳しく話せとおっしゃるわけだ。
さあ行こうか!………ん?荷物?すぐ戻るんだからいらないだろう?
じゃ、俺は先に行くぞ。膳は急げというからな!
[と尋ねてきた団員の話を殆ど聞かず、玄関にかけてあった厚手のコートを羽織るとさっさと集会場の方へと向かって行った。]
「――だから、第一発見者のオマエも容疑者なんだってば!!」
[という団員仲間が背中に向かってかけた声は、不幸にも届いていなかった。]
─台所─
[オトフリートから肯定を得られると、合っていたことに安堵の表情になる]
お菓子は…砂糖とか、バターとかがダメなのかな。
安易にお菓子はあげられないんだね。
……あ、オトさん、キッシュ。
[会話に夢中になり、つい料理のことを忘れていた。そろそろ出来たんじゃないかと、オーブンを気にしながらオトフリートにも声をかける]
俺もここに泊まるのは初めてだな。
上に個室の部屋あるみたいだぜ、俺は荷物多かったから早速一室もらったしな。
[エルザの足元の荷物を見てから]
あれなら、ユリアンに運んでもらえばいいんじゃないか?
[そう言ってユリアンに視線を向けてから]
ユリアン、それで俺のこと信用してるから、とか続けるつもりじゃないだろうな?
[確信犯なユリアンに咎めるような視線を送ってから、ため息ひとつ。
出したのは諦めたような言葉]
まぁ、いまさらユリアンに言っても仕方がないか……。
しかし、お互い災難同士だな。
しかも死んだ爺さんからは、品代ももらい損ねてる。
集められてる理由〜〜?事件があって、アリバイがなくて
…………ぉぉっ。容疑者だった
[オトフリートの言葉に一つ一つ考えるように呟いたりするというずっとその話題であったのに興味がないことに大してのとんでもない落差を披露して]
でも潔白ですんで別にいいんですよ
[やっぱりへたりと垂れました]
――集会所内――
[集会所からは、賑やかな声が漏れていた]
邪魔する。
[そう一言言い放って、扉を開けば]
……何だ何だ。随分集まりが良いじゃないか。
酒でも酌み交わしそうというか…ひょっとして、新年会の誘いだったのか? あのイカツイにーさんの伝令は。
[何も聞かされぬままに集会場に来る羽目になったが為に、眼前の様子に瞳を丸くする。
そうこうしているうちに身上書を渡されたので、ペンを手に取った]
確か、たまねぎとか長ネギとかニンニクとかもダメだったようなー?
中毒おこすとかなんとか、聞いた事があるんだけど。
[ポテトを揚げ終えて、鶏肉を油に投下しながら。
猫の食べ物についての話に口を挟んでみる]
―広間―
トントン、かなあ。
悪名が売れちゃったら商売に響かないかしら。
[ポリッとまた一口齧って、ユリアンへ同じように首を傾げた。
ユリ坊呼びには口元を手で押さえて笑った]
─台所─
ええ、その辺りかな。
俺たちの身体で当たり前にできる事ができなかったり、思わぬ影響受けたりしますからね。
[この言葉に、猫は「デリケートなんだよ」と言わんばかりに澄ました様子で一鳴き。
その様子にお前ね、と言わんばかりの視線を向けてから、オーブンの事を言われ]
……っとと、そうでしたそうでした。
ここで焦がしたら、元も子もない。
[はっと我に返ったように言いつつ、厚手のミトンを用意する。
オーブンの戸を開き、料理の出来上がりを見る様子は、やっぱり学者の肩書きにそぐわないかもしれない]
それは残念。でもヘル姉ならこう。ずばっと。ばすっと浮かびますよ。
……まあそのときの音が戻ってはこないかもしれませんけどね
[なんていう言葉はおふざけと真剣の半ば]
ええ。気楽ですよ。冬篭りの準備が無駄になりそですが、無事乗り切れるなら方法はなんでもいんですよ。
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