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─台所─
……どうして、そこで君が謝るんですか。
[フォルカーの謝罪の言葉に、掠めるのは苦笑]
ええ、恐らくは。
今は、自衛団が検証と検死を行っているはずです。
……寒いですから。あんまり長く外にいてはダメですよ?
[勝手口に足を向ける少年を、止めるかどうかは悩んだものの。
状況は、「子供だから」と押し隠す事を許してはくれないだろうから、強く引きとめはしなかった]
―広間―
イレーネちゃん。
温かいお茶、いただきましょう。
[自分からは何一つ動けない様子のイレーネの手にカップを触れさせてみた。猫とは別の温もりは伝わるのだろうか]
/*
ところでダーヴさんはどっちの意味で驚いたんだか。
狂信者なんだろうか。
でも魂見るってゆってたしな。
設定的にやっぱフォルも何かあるっぽいんだよにぃ。
フォルの方が霊能者っぽいのは気のせいじゃろか。
いい加減狂信者は出て欲しいかな、とは。
最後まで潜伏し続けるつもりならぶん殴るぞ(えがお
[フォルカーの声、答える前にすでにその足は勝手口に向かっていた。
一緒に行くべきかどうか迷い、一瞬の間にすでにもうその姿は勝手口のドアを開けてるだろうか。
オトフリートが声をかける様子に、見送ることにして]
風邪ひかないようにな、あまり遅くなるようなら迎えにいくぞ。
[そうとだけ言っておいた]
[エーリッヒから向けられる視線にも、反応を示さない。
自衛団長の死は、少年に深い衝撃を齎しているようだった]
…………れ、なかったから。
[オトフリートの苦笑に、返す声は普段以上に小さい。
後の台詞に頷きを返して、すぐ戻ります、と断りを入れてから外に赴く。自衛団の姿があり、場所を特定することは容易だった。
近付こうとすれば団員に押し留められるも、凄惨な赤を取り除くことは出来ておらず、男達の合間からもその様子は見て取れる]
―台所―
[オトフリートの言葉からと自分の目で見た事柄からも、少なくとも元鉱夫と団長を殺したものが同一だろうという事は理解していた。だが人狼となると。どこか確信したようなオトフリートとフォルカーには少し戸惑った。
エーリッヒの言葉は途中でいいやと止まったので気にしなかった。もちろん心の中までは知る由もない。]
まぁ、楽観出来ないのは同意というか…少なくともここに殺人犯がいる事くらいは俺でも解るからな。そんなのと一緒で安全だ、とかは流石に言わないさ。
…なぁ、その人狼というか…団長を殺した奴ってのは、一体何のために団長を、それに元鉱夫の爺さん殺したんだろうな。
やっぱり腹が減ったから、とかかな。
[水を飲んで少し落ち着いたのか、考える余裕はあいてきた。とはいえ、フォルカーを止める事とかはすっかり忘れているのだが。]
ええ、団員各位が来る前に行ってましたから。
[見たのか、というエーリッヒの問いに頷く]
……楽観は、できませんね。
自衛団がどんなお達しを持ってくるか、なんとも言い難いですし。
……最低のケースは、何とか抑止したつもりですが、今の状況だと……。
[恐らくは、ここにいる者たちで何とかしろ、と。
そう、言われる可能性が高いだろう。
それを思うと、表情が暗くなるのは否めない]
……まあ、取りあえずは。
座って、落ち着きましょうか。
……久しぶりに走ったら、俺もちょっと、バテたようですし。
[軽く、頭を振った後、軽めの口調でこう告げる。
実際、胸の動悸は未だ治まっていなかった。
それが何に基づいているかは、今は考えたくはなかったが**]
イレーネ…、お前が悪いんじゃない…。
悪いのは人狼だ。イレーネじゃない。
[かけるコエ、それは矛盾を孕んだような言葉でもあったが。
その間にフォルカーの足は勝手口に向かっていて]
今は収まったなら、安心できる相手と一緒にいるといい。
少しでも落ち着けるはずだ。
イレーネにはいるだろう、誰かがこの中に。
[それが誰とは、自分は言わなかった]
腹が減ったからって…お前らしいな。
[ダーヴィッドの言葉にそう呟いてから]
衝動…とかな。
旅先で、なんかそんな話も聞いたことある。
普段はなにげない人の姿で、不意にその時だけ牙を剥くってな。
その話が本当なら何かトリガーとかあって、なるんじゃないか?
[もっともその聞いた話事態が噂のようなもの、御伽噺といいとこ勝負の信頼性ではあるが]
火のないところに、煙は立たない、噂もな…。
[その言葉は、現に不利益な噂を立てられている自分の身からでれば、
少しは信頼性もあったのかもしれない。]
/*
……そこ、守護者ですか。か。
大体、村側の内訳は見えたかなー。
さて、占い先はどうしよう[まだ決めとらんのかい]
次ではまだ、引きたくないんだよなあ、黒。
もう少し様子見する、か。
ボクが、悪いんじゃない……。
……でも、人狼、は、ボクだよ……!
[自分であることに変わりないと、聲がしゃくり上げながら伝えた]
ボクが、ひとを……おじいちゃんを……!
《助けて、フォル───》
[聲にせず呼んだのは、幼馴染の名前]
─広間─
[エリザベートにカップを持たされる。持つと言うよりは、腿の辺りにカップを置き、転ばさないように支えるよな持ち方。口をつける仕草は見受けられない]
─────ぅ…………。
[しばらくの間何も言わず、何も言えず黙っていたのだが。突然呻くよな声を漏らす。はたと、縹色から零れ落ちるのは透明な滴。零れた雫はカップの中へと落ち、混じる]
団員達の判断ね…。
これで団員の中に犯人がいましたとかだったら笑えないな。
[そう言ってから]
ああ、わりぃ。ダーヴィーのことじゃねぇぞ。
他のやつらな。
[一応そう断ってから、オトフリートの言葉に頷き]
皿とか俺とダーヴィーで運んどく。
色々ありがとうな、オトフはゆっくり休んでくれ。
[その様子から、小さく笑いかけてそう言って。
同意を得られたならダーヴィッドと一緒に広間に菓子類を*運ぶだろう*]
……ッ
[垣間見えた光景に息を飲み、両の手で口許を覆う]
ぅ、え……………っ、
[込み上げる涙と嘔吐感を堪え、飲み込んだ。代わりに、息を吐き出す。
体が膝が震え、目を背けそうになりながらも、顔を動かしはせず、しっかとまなこを見開いて記憶に焼き付けた]
…………、ごめん……なさい、
ごめん、なさい、ごめんなさい……!
[謝罪を繰り返す少年に、団員の男は怪訝そうな眼差しを向ける。
なかなか止まないそれに業を煮やしたか、検視の最中だと言ってフォルカーの肩を押し、室内へと引き戻させた]
ああ、そうだ。
確かに俺達は人狼だ。
けれども人の心を持っている。
誰かが死ぬのを悲しみ、それを望まない。
[答えるコエは相手に届いただろうか]
その人狼は俺達であって、俺達じゃない。
別の心だ、そう…思うといい…。
[それで、自分を誤魔化せるかはわからなかったけども。
菓子類を運び広間に来れば、ちらりとイレーネの方に視線を向ける。
大分参っている様子で、自分には何のコエも声も*かけられなかった。*]
/*
そう言えば投票デフォはライさんです。
何やら参加が難しそうな予感がひしひししてるので、そのままにしてみようかと。
襲撃どうするかなぁ。
夜に相談してみよう。
―広間―
[自分も傍の椅子を引いて座りカップに口をつけた。
視線を上げるとユリアンが見えた。いつも同じ席に座っている様子は変わらないものを示しているようで。
何だか泣き笑いのような顔になった]
イレーネちゃん…。
[小さな嗚咽が聞こえて立ち上がる。
はたりはたりと雫を零す少女の頭にそっと手を伸ばした]
そう、好きなだけ泣いてしまいなさい。
悲しみに潰されないように。
好きなだけ泣いていいのよ。
[ユリアンの言葉を繰り返すかのように言う。
叶うならば母が我が子にするみたいにその頭を抱きかかえようと。左肩に生まれてきた違和感は二の次にして、イレーネの頭を*撫でようとした*]
空腹は馬鹿に出来ないからな!
衝動…トリガー…。んー御伽噺に出てくるみたく、満月の力とか、そういうのか?
[エーリッヒの言葉に首をかしげながら。]
火の無いところに…か。
[その部分には妙に納得できるものがあったので、神妙に頷くのだが。]
団員の中に犯人?まさか。少なくとも鉱夫の爺さんが殺された時に全員アリバイがあったんだから、それはないさ。
むしろ自衛団の中で一番怪しいってのは俺で………っていやいやいや俺じゃないし。
[ぶるぶる首を振ると、オトフリートが座って落ち着こうというのを聞いて頷いた。こちらも顔色はまだ良くないままだったので。
茶や菓子を運ぶ程度はもう出来るだろうとエーリッヒに言われるまま、皿を受け取り広間へと運んだ。]
[台所へと戻ると少しだけ水を貰って、少年は乾いた喉を潤す。
僅かに零れた涙は、袖で顔を拭ってやり過ごした。
精神的な疲労感は消えず、浴室に行こうかと思ったが、先程のやりとりを思い出して広間に顔を出そうとして。
台所から広間へと繋がる場所から幼なじみの姿が見え、足を止めた]
別の、心だとしても、手にかけたことは、変わんないよっ…!
いやだ、もう誰も死なせたくない…! 殺したくないよ……!!
[違う心と割り切ることは出来なかった。喩え祖父を殺したのが獣の意思だとしても、それに悦びを覚えたのは自分でもあり。手を汚したのも自分なのだ]
─広間─
[伸びて来た手は頭を撫でて。更に頭が柔らかいものに包まれる]
ぅ、ぅう………お、じい、ちゃん……。
うああぁぁああああぁあぁああああぁぁぁぁ!!!!
[がちゃん、と手からカップが滑り落ちる。カップは割れてしまったが、それに気付くことも出来ず、エリザベートに縋って大声で、泣いた]
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