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[オトフリートから齎された自分の疑問の答え]
機鋼界?
精霊界の一つ、なのか。
聞いたこと無い名前だが…。
[ふむ?と顎に手をあて考えるようにして。元々精霊界に関して然程の興味は無かったために、その名を耳にしたことは無かった。目の前に紅茶が置かれると礼を言って、カップを手に取り一口つける]
…ほぅ、こりゃ美味い。
趣味と言うだけあると言うことか。
んで、その無差別呼び込みってのは?
確かに知らんうちにこの世界に居たんだが。
勘の鋭い方が多いようですね。
正体を看破まではいかなくとも気付かれてはいる。
機鋼界で正体を隠す意味はほとんどありませんが・・・。
[ふと、オトフリートの言葉が耳に入る。]
機……鋼界?
[その言葉にずきりと右腕が痛み、左手で右腕のベルトをギュッと握り、僅かに俯く。]
歌姫 エルザがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(歌姫 エルザは村を出ました)
歌姫 エルザ が参加しました。
歌姫 エルザは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―機鋼界・南東エリア:海岸―
[感覚が通り過ぎ、変わる景色。取り巻いていた冬の空気は消え、潮風が髪を撫ぜて行く。目の前にはコバルトブルー。女は思わず幾度か瞬きを繰り返す。]
此処……何処?
「アンタにわかんねーのに俺にわかる訳ねーだろ?アンタがなんかいらんコトしたんじゃねーの?」
ラディ……貴方も一緒か……。
「好きで付いてきたんじゃねーやぃ。」
[女は、相変わらずなクラウドに肩を竦めた。]
ほんとにね。まさかここで、君に会うとは。
[何だかなあ、と思いながら、ブリジットの前にもティーカップを置いて]
……彼の王には程遠い腕前ですが、ご賞味いただければ、幸い、かな?
[冗談めかした言葉と共に、ぽふり、と頭を撫でる]
[その頃、広間から駆け出した機竜の従魔は、翼を持つ獣に姿を転じ、屋根の上へとよじ登っていたとかいないとか]
[オトフリートの答えを聞いてわずかに驚いた表情を見せ]
わざわざそこまでして集めてくれているなんて、随分歓迎されてるということでしょうか?
差支えがなければ夕食や朝食なんかも作ってみようと思います。
必要な方がどのくらい居るのかはちょっとわかりませんが・・・。
[ふるふる、と首を振る。
思い出すとちょっとだけ泣きたくなってしまうから]
ええと、ユリアンさんもお久しぶり。
翠樹界でお会いして以来、かな?
[そんな状態でもちゃっかりマロンパイには手を伸ばしつつ。
食べる前にもう一人の知り合いへと声を掛けた。
ズルズルと警戒心が解けているのはいつものこと]
/中/
失礼、役職希望出しなおしなぞ。
……や、大阪村がこの村の5Dにかかると今頃気づいて、ね。
つー訳ではじめましてな方ははじめまして。
お久しぶりな方はお久しぶり。
moonlitですよっと。
ま、それも仕方ないでしょう。
機鋼は、眠れる属……動き始めたのは、ここ最近のようですからねぇ。
[ハインリヒの言葉に、さらりと返して。
紅茶を褒められれば、嬉しげににこり、と笑い]
無差別呼び込み、は文字通り。
原因は、ここの主……機鋼王とその側近が、鋭意調査中、との事ですよ。
……ああ、やはり、か。
[誰にも聞かれることないほど小さな声で呟かれた言葉。俯いて隠れた口元にはうっすらとした笑み。]
(偶然か必然か。そんなのどっちでもいい。ここならきっとアレについて分かる。振って湧いたチャンスでも生かさないと、ね。)
へぇ、ユーディットは”呼ばれた”のか。
満足して逝ったならまぁ…。
なるほど、それにも関わっていると。
[彼女の言動から彼女の正体が徐々に明らかになる。ここが精霊界だというのなら、並の人間がここへ”呼ばれる”ことはそうそう無いだろう。自分と同じような力を持つことが理解出来る。また紡がれた言葉からヒトとは違う何かであるような印象を受けるだろうか。そんなことを考えていると、眼鏡をかけたミリィの言葉が聞こえて]
……………。
そんなので喜ぶ奴の気が知れねぇ。
出来れば今後もそっちの明るい方でのお付き合いを願いたいものだが。
[自分が仕事でミリィと会う時は、必ず眼鏡をかけていない時。いつもあの無表情と顔をつき合わせているのだから、そう思うのも無理はないだろうか]
呼ばれたということは、何かを望んでいる方が居るということですよね。きっと。
何を求めて無差別にそんなことをしているのか。
少し興味深いです。
[意味深に笑い、窓から見える外の景色へと目をむけた]
初めまして。
えぇと…マテウス、です。
[少し後ずさりつつも振り返ったユーディットに自己紹介をした。
まわりをぐるりと見(おろす形)ると、ふむ、と息をついた。]
あっ、ありがとうございます。
[オトフリートに頭を撫でられれば、ちょっと擽ったそうにしつつもお礼を言い。
推測から確信に至ったこの世界の事を考える]
機鋼の界なのに、あんなに色々な力が満ちてるの?
[尋ねながらマロンパイを一口パクリ。笑顔がこぼれた]
[広間に新たに投げ込まれた声。
それに先に反応したのは、白梟]
「これは、お久しぶりです」
……なんだ、知り合いか、相方?
[大柄な男に親しげに呼びかける白梟に問い。
腕を押さえる少女には、やや、険しい目をむける]
『……なん……だ? この力……』
[何がどう、と現しきれない、違和感。
それはひとまず置いて、ユーディットへと向き直る]
……まあ、元々は諸事情によりて俺が長期滞在する予定だったから、それなりに用意してくれたようですが。
ま、その辺りは、やりたい人がやりたいようにやればいいんじゃないかな?
さてと……。無駄なお喋りよりもまずは現状把握、ってね……。
[パタパタとせわしなく羽を動かすラディを見やり。]
何か見えない?
「おぅ、なんか知らんがふよふよ浮いてんのが近づいて来てるぜ。ほら、アッチ。」
[ラディの視線の先、こちらへと向かってくる何か。]
いただきまーすv
[説明やら何やらは、すっかり時空竜に任せて、マロンパイと紅茶をぱくぱくごくん]
ん、美味い!オトさん天才ですねー。
[嬉しそうに味わいながら、ブリジットにも笑みを向けた]
やあ、久しぶり。そうだね、あれ以来かな。君は相変わらずみたいだねー。
[にこにこにこ。多分、他意は無い]
[目をパチクリさせて振り向いて。
話とマロンパイに気を取られすぎていたらしい]
こんばんは。…マテウスさん?
私はブリジット。初めまして。
[そういえば他の人達にもはじめましてを言うべきだったのにと今更ながらに思いつつ、名前も告げながらご挨拶]
[広間に増えた一つの気配。それは自分と対を成す気配だったか]
んあ、どーも。
[何かもう色んな属性が感じられ、ここが精霊界であることが理解出来ると、何が来ても驚く必要は無いかと思うらしく。挨拶もかなり軽いものになっている]
…ん?
ミリィどうしたよ?
[話をしていたミリィが俯くのを見て訝しげに声をかけた]
[何かに気付いたようなハインリヒの言葉に]
無関係ではないとは言っておきますね。
わたしの仕事は旦那様が満足されて生活できるよう環境を改善することでしたから。
[視線があった。
従魔、しばし、戸惑った後。
ぱさり、軽く羽ばたいて、青年の所に]
「……なに、してるの?」
[緩く首を傾げつつ、問いかけ]
や、これは久しぶり。
珍しい顔に会えたな。
[嬉しそうに破顔して、白い梟を撫でようと手を伸ばし。
周りをゆっくり見ながら話に耳を傾けていいものなのか、空気を読もうと苦労しながら椅子に座る。]
―東部エリア:屋敷内二階個室―
[一度、二度。頬に仄かな影が降りる。
三度目。私は仰向いた姿のまま、淡い菫色を天井へと向ける]
……此処は…。
私、何故に臥せて…?
[横に置いた手を持ち上げて、記憶を辿るべく額へと当てる。
思い起こすにつれ、半ば伏せた睫毛の影で瞳が揺れ惑い、震え]
…嗚呼、私は…気を……
そう…あの御方の……枷、ゆえに…
[震えを帯びた指先を、額から頬を辿り唇へと運ぶ。
まだ冷たいままのそれを温めるように、私は小さな息を吐く]
相変わらずじゃないもん!
ちゃんと修行してるもんー!
…行き詰ってるけど。
[ユリアンには抗議の声を上げる。
でも最後にボソボソと呟きを付け足した。首飾りにしてもらった宝玉を弄りながら。その色は確かに彼と会ったその頃から大差が無い]
申し訳ない事を…。
あの御方も、恐らくは…捕らえられていたであろうに。
[柳眉を寄せ、目を強く閉じる。左の後脚首が鈍い痛みを覚えた]
ご丁寧にどうも。ユーディットです。
[自己紹介を聞き、自分も名乗る。マテウスを見る視線に一瞬だが怪訝な色が混じりすぐに消える]
どーも、初めまして。
僕はユリアン。
よろしく。
[戸惑う様子のマテウスにも(マロンパイを頬張ったまま)笑いかけ、ついでに、まとめて自己紹介]
ここ最近、ね。
そりゃ知らんで当たり前か。
原因不明なんか。
出るのは無理なんか?
俺仕事ちーと残して来てんだよな。
[疑問の答えを教えてくれるオトフリートに更に疑問を投げかけ。意味深な笑みを浮かべるユーディットには]
望み呼び込んだ、か。
興味を引かれたから、その望みに応じて来たってことかね。
いやぁ、何か違和感を感じる人だとは思っていたが、そうか、そう言うことか。
[どこか納得するように頷く]
どういたしまして。
[零れた笑みに、笑みで返して]
ここは、精霊界の中央……【界の狭間】を模して作られたらしいから、ね。
だから、色んな自然環境がそろえられている。
そうする事で、全てに対し益にも害にもなり得る己があり方を律していく……と。
確か、そんな理由だったかな?
[疑問の声には、自身の『知識』を簡潔にまとめて、伝え]
俺が天才だったら、影の王はどうなるんですか、と。
[ユリアンには、苦笑しながらこう突っ込む。
……比較対照がそれというのも、どうなのか]
諸事情で長期滞在ですか。大変そうですね。
わたし達はイレギュラーのようですが、予定が長くならないといいですね。
[やりたいようにとの言葉を聞きくすっと笑って]
お言葉に甘えて好きにやってみます。
[きらり、光るそれに目を凝らし。]
何、かしら?
[目線は其れに固定したまま、一瞬周囲の気配を探って。]
………いいや、行ってみましょ。
鬼が出るか蛇が出るかは知らないけどね。
[そして、足を踏み出していく。]
どの道、このまま此処にいる訳にもいかないしね。
…あれ?
オトフリートさんは自分からここに来たの?
[会話を聞いていてようやくそのことに気が付いた。
きょとんとしながら首を傾げて]
[ハインリヒに声を掛けられ、スッと顔を上げたときの彼女の顔は元の通りで]
んー。別に。ちょっと考え事してただけ。
あ、そうだ。私も紅茶いただいていいかな。えぇと……オトフリートさん、でよかったんでしたっけ?
[そうオトフリートに声を掛け、「ああ、そうそう。」とハインリヒに向き直ると]
こっちのままでお付き合い願いたいって話だけど……
[そう言うと満面の笑顔で]
うん、それ無理。
[きっぱり一刀両断。]
「まさか、ここであなたにお会いするとは」
[撫でようとする手を避ける事無く、白梟は楽しげにこう返し]
「相方、こちらはマテウス殿。
以前、森で迷いし際に世話になった方だ」
……あー……何となく思い出した。
[説明に、ぽつりと呟いて。
椅子に腰掛ける彼に一礼し、紅茶とケーキを勧めて]
あの方のは、すでに職人芸ですからねえ。
年季の入り方が、普通じゃないし。
[オトフリートの苦笑には、良く判らない理屈で返す]
あーっと、俺はハインリヒ=ヴォルケだ。
まぁよろしく?
[広間に自己紹介が飛び交うために自分も居る者に対し名乗り。続くユーディットの言葉に]
無関係じゃない、か。
満足出来る生活を。
なるほど、召使いと言う姿は都合が良いわけだ。
[仕事柄だろうか、気になった相手の分析はしてしまうようで。ユーディットに対しての疑問はこれで大分解消されただろうか]
界の狭間。行った事ないの。
[その記憶はない、というのが正確だったのだが]
全てに対し益にも害にもなり得る己があり方を律していく…
[続いた言葉を自分の中で噛み砕こうと努力。
そして出た結論は]
…修行になるかな?
[危機感は知り合いもいたことで吹き飛んでしまったようだ]
ま、原因がわかれば、巻き込まれた方は解放されると思いますよ?
そも、人がここにいる、というのはイレギュラーなのだし。
[ハインリヒの問いに、ひょいと肩を竦めつつ。
ブリジットの疑問には、ああ、と頷く]
俺は元々、機鋼の王たちの頼まれ事でここに来てたから、ね。
< 空き部屋へと運んだ猫は、しばらくの間、しんぱいそうに見ていました。
だけれど、そっと部屋をあとにします。
いつまでもいても、気にしてしまうかなって、猫は思っていました。
それから、どうしましょう。
少し考えて、今はひとの姿。あちこちを見るには、いちばん楽でしょうか。
――あのへんな場所をとおれば、ほかの場所にもいけるのでしょうか。
もしかしたら、そこには、川だってあるかもしれません。 魚をとって、助けたときのように、何かを作ってもいいのかな。
それとも、台所には何かあるのかな。
だけれど、近くに行くと人の気配がたくさんありました。猫は困りました。べつに、人がきらいなわけではないですけれど、あんまり近づくのも好きじゃありませんでした。
やっぱり、足音をしのばせて、さきほどの部屋のとびら、そのわきの壁によりかかりました。しゃがんで、青い布を見て、すこしなきそうな顔――それは一瞬で、すぐにふせられてしまいました。 >
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