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―回想・外―
[朝ともなれば食事などなく、吐くといってもたいした量ではなかった。
それでもぐったりと体をさせて、地に付いた手で口元をぬぐう。
水、と小さく呟いて、一度、見ているだけだった自衛団員に視線を向けた。
相手はそらす。
自分の顔も喉もあんまりな事になっている自覚もあった少年は、首を振って、集会所内へと戻り――]
……は?
[悲鳴だった。しかもかわいらしい。
きゃーとか叫んだのは、そういえばさっき何か呟いていたダーヴィッドだ。
なんかものすごい勢いで何かから逃げていくので、気になってその場でただぼーっとしていたのだが。
出てきた人を見て
なんでさっき捕まえなかったのかと 心から思った]
まっ。それは俺とエリ兄の仲ーってことでいいじゃんか
[商品として。というには片眉を一度吊り上げたが、それだけに留め。土を被せ終えると再度瞑目する。後でウェンデルにでも頼もうかなどと内心で思いながら、目印に木の棒と、それに自分のバンダナを括りつけておく]
恨んでる、か…かもしれないけど、でも言ったでしょ?似合わないって。そういう役柄を演じるのを許されるのは昔に終わっちゃったもんでね。
[どこか諦めたような表情で軽い調子でいって]
ん?…さあ?
手伝ってくれてありがと。ちと血まみれになっちまったから、水でも浴びて着替えてくるわ
[花というのには、誤魔化すような態で、突きたてていたスコップを手に取り集会所へと戻ろうとする]
―勝手口・外―
[9年ぶりという言葉にちょっと驚いて]
前もなんかあったのか、ここは。
…まあいい、それより今だ。
[オトフリートの言葉に肉親を亡くしたイレーネのことを思う]
まったく、ひどい仕打ちだぜ。
俺らみたいな大人にならともかくよ。
…ユリアンが?
そういやあいつ、エリザベートの亡きがらから離れようとしなかったが…
仲、良かったのか?
[村人達の人間関係は把握できていない。
問いかけて首を傾げた]
―広間→台所―
[明け方に焼いておいたパンやドーナツ、薄焼きクッキーなどを盛り付けた皿を用意するほか、
軽くつまめるように野菜スティックや、スマイルカットにしたオレンジなども用意しておく。
勝手口の外には気付かない]
敵意は無くて、正体を知ってて。
…本当に、何者…?
味方って言ってたみたいだけど、本当かな……。
[警戒の念は消えない]
本当にボクらの正体を知ってるとしても、他の人にばらさないのは何でだろう。
何か、企んでる?
[ユリアンやエーリッヒが降りてきたのは、そのあとだっただろう。
ヘルムートにすれ違うのは、どうもごめんだったので(何せこんな格好だと思えるようになるくらいは回復した)
広間にかけこむ。
端っこの方に座って、口をぬぐったりしているうちに、少し眠っていたようだった]
―外―
はいはい、それじゃあこの後はゆっくりお風呂で親睦でも深めればいいのか。
[ユリアンの最初の様子には返したのは軽口だったり、
片眉を吊り上げる様子には、余分なこと言っちまったなと心の中で思ったり。
土を被せ終えてユリアンにならい瞑目。
役柄のことなどを出されれば]
そうか、ユリアンがそう言うなら深くは言及しないが、
聞きたいことは色々あるけどな。
[スコップを手に取りながら]
ああ、さすがにそのままでいるのはよくないだろうな。
一名倒れそうなのがいるしな。
[自分も集会場へと向かいながら]
スコップ、一緒に片付けておこうか?
/*
つーかユリさんが狂信者なんですか、結局。
分かりにきーわこんちくしょう。
多分他の人にも言えるだろうけど、こっちがどうしたいのかは伝わってないんだろうな。
伝えれてる自信ないし。
どう流れても良いとは思ってるけど、動きと言う動きが少ないからなぁ…。
狼は難しい…。
注意はしておいたほうがいいな、現状は敵じゃないみたいだが。
[ユリアンと集会場に向かいながら、そうコエにして]
いずれにせよ、何か俺たちのことと関係しているのかもしれない。
そんな感じが…する…。
神学生 ウェンデルは、酒場の娘 ローザ を投票先に選びました。
―一階:広間―
[先客は台所へと移動していたようで、静かな広間の床を踏み締め、暖炉へ近付いていく。
火を点けようとしたものの、昨日も長く燃え盛っていた暖炉の薪の残りは、心許なかった]
……………薪小屋は、
[勝手口からの方が近かったか。
記憶を探り、台所を通り抜けようと足を向ける]
─外・勝手口─
ああ……それは、外での出来事ですよ。
俺はその頃は、村を出てたので。
[自身もあまり触れたくない領域の説明は、簡素に。
仕打ち、という言葉には、小さく頷いた]
あの二人は、幼馴染って言うか、まあ。
こういう村だと、自然と同年代は仲良くなるものでしょ?
[歳が近ければ、接する機会も多いから、と続けて]
で、まあ。
ギュンターさんの……第三発見者くらいになるのかな、ユリくんは。俺がその次で。
その時、少し話したんですけど……彼も彼で、何か知っているような、抱えているような。
そんな様子に見えたんですよ、ね。
……直接関わりあるかはわかりませんし、過去に近くで同じような事件があった、と言ってましたから。
記憶が、混乱してるだけ、なのかも知れませんが……。
[ここで一度、言葉を切り、深く息を吐く。
長時間、寒風に晒された身体が、そろそろ泣き言を言い始めていた]
……とにかく、俺も俺で、力を使う相手は慎重に考えていきます……できる回数も、限られてるんで。
差し当たり、そろそろ戻らないと、何かやる前に倒れそうなんですけど、ね。
きゃー。エリリンったら大胆っ
[見事なまでの女声は相変わらず気持ち悪く感じそうだなとは思ったが思わずいって]
ん〜聞きたいこと?まあいいけど
でもエルザへのお供えの花を安くするっていう話は撤回しちゃ駄目だぜ
変わりに毛皮とかがんばってとってくっけどね
[花に花をかけながら、言外にここであったことは言うつもりもないと言う。
それらがなんら淀みなく言われた様子が商人として育っていた彼からしてどう写るかは知らない。
ちなみに倒れると聞いて誰が思い浮かんだかは言わずもがな。]
ああ、じゃあお願い。このままでいたら俺も吐きそうだしな
[胸を少し押さえながらもスコップを任せて玄関。そして集会所に入って浴場を目指した]
―外→集会所廊下―
─台所→広間─
[用意したものはトレイに乗せて広間へと。台所から戻ろうとしたところで幼馴染がこちらに来るのに気付き、声をかける]
フォルも、何か飲む?
[すれ違いざまのそれに返答はあったか。反応を聞いたなら広間へと入り、テーブルにトレイを置く。作ったホットの蜂蜜レモンはローザ用に別に置き、ティーポットには茶葉とお湯を入れて少しの間蒸らした]
……あれ?
[そうしてようやく気付く、隅っこの物陰に見える何か。首を傾げ近付き、肩を叩いてみた]
―台所―
[体を動かしていれば、余計なことは考えずに済む。
パンを山盛りにした大皿を広間に運ぼうとしたところで、フォルカーと鉢合わせるかもしれない。]
あれ、フォルカー。どしたの?
[両手が皿でふさがってなければ、すれ違い際に頭を撫でたかっただろう]
天文学者 オトフリートが「時間を進める」を選択しました。
天文学者 オトフリートが「時間を進める」を取り消しました。
―広間―
ぅ…
[ちょっとへこたれた。
頭も痛いし喉も痛い。人の気配に気付いてない。
ので、肩を叩かれてびくぅっ!と]
っ
…………び、っくり、した。
[顔だけあげて、イレーネを認めて、困ったように笑う。
声はちょっとかすれぎみで、喋りづらそうだ]
おはようございます?
あの、水、とか、風呂とか、どこ、です?
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