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……ぐりぐりは、嫌だから。
[ユリアンへの返答に落ち込みの色は消えなかったが、冗談めかした調子になる。為された説明の意味は少年にも悟れて、唾を嚥下して小さく喉を鳴らす]
人の集められた場所で……事件が、また起こって。
――…人狼が、いる……可能性が、高くなって。
そう、したら。
[嫌な想像しか思い浮かんで来ず、終いまで言わずに声は途切れた]
─広間─
[近付いてきたフォルカーが謝罪を口にする。それに対し、ふる、と首を横に振った]
……違う……フォルのせいじゃない。
フォルのせいじゃ……。
[繰り返し言って、視線を落とした。はた、とまた一つ滴が落ちる。フォルカーを見上げることが出来なかった]
[聞こえたコエに返すのは、問いかけるコエ]
花…?
[おいしそうという言葉に、思い浮かぶのは一つ。
イレーネが縋っているエルザに何かがあるのだろう]
…フォルのせいじゃ、無いんだよ…。
ボクが、ボクがおじいちゃんを───。
[言葉は声にならず、聲として紡がれる。明らかにするを獣の意識が良しとしない。言ってしまえば、その先に待つものが決まっているから]
―広間―
[広間に戻れば、イレーネがエルザに縋る姿が見えて、声をかけられなかった。
他の者が広間に顔をだすのには軽く挨拶]
ふぅ…。
[お茶を飲み、一呼吸を付き終えたところで菓子類を適当に摘んだ]
抑えられるなら、抑えておけ。
[かけるコエはどこか上の空のようだったかもしれない]
また、苦しい思いをすることになるぞ。
[つい先ほどのことを思えば、彼女も押さえが効くだろうか。
それは反面、苦しめる言葉でもあったかもしれないが。]
この場から出られれば…少しは改善するさ。
[その言葉が意味することは、相手には伝わるだろうか]
…そうだな。
[死を恐れる言葉に対する同意は小さく]
それに少なくとも、団の内部で恨みを買うような人じゃァ無かった。
他の村人だって、わざわざ此処まで来たりはしないだろう。
だったら…
[この中に。
続きは途切れて、少しの沈黙]
…嗚呼、それは頼もしいな。
ありがとう。
[漸く笑みが浮かぶのは、ウェンデルが守るという言葉を聞いてのこと。
タオルを湯から上げ、固く絞った]
持っていくか。
じゃあ、今みたいに俺ら集めたのって、逆効果なんじゃないのか?
[オトフリートとユリアンの会話にそう言ってから]
それとも、集めた方がより犠牲者が少なくて済むってことなのか、これ。
[特に何の感情もない感じの声でそう漏らす]
―広間―
[白い影を見続ける事は出来ず視線をずらしたままでいると、微かに頭痛がしてくる。
多分朝からあんなことがあったからだと、そう思って立ち上がり、テーブルに置かれてあったお茶のカップをひとつ手にとって飲み干した。
後からやってきたローザやウェンデル、フォルカーがいたらごく軽く挨拶を交わし、すり抜けるように広間を出た。]
よう。
[同僚を一人捕まえて声をかける。そして死体の状況やらこれからの事やら、詳しく聞きだしてみた。向こうの視線は、いつもの友好的なものから、大分猜疑の混ざったものへと変わっている。そのことに若干むっとしたものの、たぶん逆の立場なら自分も似たような事やるだろうから何も言わなかった。
団長を慕っていた団員は多い。自分だってそうだ。その事を考えると、団長が殺された今、何を言っても無駄な気がした。
自分じゃないと心から信じてもらうには、犯人を――人狼を探さなければいけない。]
これからどうするか結論出るまでまだ時間かかるんだな。…副団長ら次第ってことか。
[団長の次に立つ人の顔を思い出し嘆息してから、同僚に礼を言うと広間に戻った。]
抑えたい、抑えたいよ。
でも───。
[あれに抗える自信は、無い]
……出られれば?
本当に?
[ここから出ても同じような状態に苛まれると思い込んでいた。縋るよに聲を紡ぐ。けれど、正しくは意味を読み取れていないことだろう]
旅の商人 エーリッヒは、機織り エルザ を投票先に選びました。
旅の商人 エーリッヒは、修道士 ライヒアルト を投票先に選びました。
旅の商人 エーリッヒは、機織り エルザ を能力(襲う)の対象に選びました。
だよね。
俺はそれまでは、登場人物意外のことは考えてなかったけど
昨日はあんま意識しないようにしてたが、うわぁ。残酷…そんな感じだな
[オトフリートの言葉に飾り気のない感想を漏らし、嘆息して]
そだな。俺も手が痛いし疲れる。
[フォルカーの冗談めかした声に笑みを作るが、それが自然に出たものではないのはわかるだろうか。
しかしぐりぐりについてなんで自分のことしか言わないのでしょうこの人]
まぁ…悪い予感が更にアップ。するよなー。
花……エルザさんに、花があった。
凄く美味しそうだと、思った……。
[問うコエに思ったことを返す。けれどそれは避けたいと思う感情が最後に乗った]
村の、ほかの人が。
だったら、きっとすぐに解放されますね。
そうなったら嬉しいですけど…
[それも複雑だろうかと、うかがうように見上げて。
笑ってくれた様子に、ほっとしたように少年も笑った]
はい、お持ちしましょう。
ヘルムートさんが絞ったタオルって、すごく価値がありますね!
―一階:広間―
[ちがう、と、
少年の唇は少女と同じ言の葉を作りかけたが、音にはならなかった]
……レーネ。
僕、……出来なくて、失くして、ばっかりだけど。
レーネは――レーネの“絶対”は、失くさない、から。
[昔は少年の方が低かった背も、今は追い付いていた。
椅子に腰掛けるイレーネの前で膝を突き、自分の方が彼女を見上げる形になって、その手を取ろうとした]
……あるいは、何か他に、理由があるのかもしれませんね。
[エーリッヒの言葉に、小さく呟く。
自分に『力』の在り方を教えた主治医は、何か言っていただろうか。
ややぼんやりとした意識は、上手くそこへたどり着かせない]
俺も、お話と捉えている分には、気にしてませんでしたけどね。
[ユリアンの言葉に、は、と一つ息を吐く。
左の手は無意識、胸元を押さえていた]
さあ?御伽噺にはそんな細かいこと載ってなかったし、今みたいにならなきゃ考えもしなかっただろうからわからないけど
[エーリッヒの言葉に感情の篭ってなくてもこの状態では気にはならない]
最初。集めた理由は犯人探し。作為的なものがそこにあるのかどうか知らん
でもそう考えると…生贄だよな。
[――力の事を、迂闊に口外してはならない。
そう、幾度も言い聞かされてきた。
だから、『護る』という決意は、心の中でだけ]
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