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[視界の端で伽矢が離れたベンチに座るのが見えた。]
静音さんも大変ですね。
お賽銭泥棒しようって人がお金入れるとはおもえないですけど…。
[つい真面目にそんなことを返しながら桜にあわせて視線を向ける]
樹なだけにですか?
[静音とよく接するせいか変なところが移った気もした。
いつもの怖い話といえば思い浮かぶのは桜にまつわる伝承のお話]
静音さんに言われると何か起きそうな気もします。
[後に続く多分という言葉に少し不安を覚えながら桜の樹に視線を移す。
桜の樹の近くには先ほど千恵と会ったときにもいた女性の姿が見えた]
―中央広場―
あ、そうなんですか……
[親戚だと聞けば、ややぎこちないながらも頷く。
小さく咳払いし]
いえ、気になさらずに。
[そう返しはしたが、続く言葉は返事に困ったか、曖昧に笑むに止める。
微かに噴き出す声が聞こえた気がして、そちらに目を遣った]
―中央公園―
もうお昼だったりするのかな。
[桜の枝の一つに視線を止めて]
あの枝とか、子供なら座れてしまいそうなくらいありますよね。
こういう木ならそれこそ言い伝えとかありそうです。
何かご存知だったりしませんか。
[真顔に見える顔を礼斗に向け戻した]
[百華の横に置いてある雑誌は幸い、難しそうな文字が表紙を飾っていた為、興味を示す事をなく。
いいねぇに至極機嫌をよくして。]
うん!ももおばちゃにも、ポテトあげるね。
[と嬉しそうに肩が跳ねる。背中のうさぎもぴょこりと跳ねた。
が、史人と百華のツッコミに。
おじちゃんとおにいちゃん、途中で繋げたらなんか違う事に、気づく。]
はぅっ。…ええと、ごめんなさい。
ふみにいちゃ。
[ぷるぷる、さっきより長く首を振って、ちょっと小さくなって謝った。]
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