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―一階:廊下―
[駆け出す、人と獣の狭間のモノに、少年は咄嗟に反応出来なかった。
しかしその先に何があるかを悟れば、頭で考えるよりも早く、体は動く]
―――――レーネに、手を、出すなっ!!
[吠えた。
赤石が色を変えたのは、向かう先にいる者には見えたか。
近付くより先に爪が振るわれるなどは考えない。
振るわれたとて、叶うことはなかったろう。
意志すらないとは、少年には考え付きもしなかったが]
[手を伸ばして、“人狼”の腕を掴んだ。
ばち、と。
何かの弾けるような音がして、“人狼”の力が、緩む。
平時の少年ならば有り得ぬ程の力を持って、その腕を掴み、彼の捕らえた少女から引き剥がして、地に引き倒す]
村長の息子 フォルカーが「時間を進める」を選択しました。
[意識はかすんで、もはや誰を掴んだのか確認もしてなかった。
でもそれは、聞いていたコエからイレーネなのだろうと、
僅かに残った意識で確認するその姿は、イレーネのもの。]
イレーネ………お前は……自分の望むように……
[そんなコエを小さく呟く、それはもう届かなかったかもしれないが。
何かコエをかけれた気がする、よく聞こえずコエを返すことはもうできない。
何か名前を呼ばれたようなそんな気がした。]
/*
>フォルカー
こっちも更新間際ちょっと無茶したので、気にしないでください
どっちにせよ、もう手負いで弱ってますし。
─ 一階廊下─
[身を捕らえたエーリッヒの左腕は弱々しく、突き飛ばせば容易に外せるものだったかもしれない。それをしなかったのは状況に驚いていたのもあったが、あることを考えていたせいでもあった]
っ、は、ぁ。
フォル……っ!
[思考が戻ったのは幼馴染の口から自分の名が紡がれた時。瞬く間にこちらへと飛んできたフォルカーが、エーリッヒの手を取り自分から引き剥がした。ブローチが色を変えていたのには気付いたが、今は目の前で起きていることの方に意識が向いて。何かが弾けるよな音に、反射的に身を竦めた]
―集会所・階段―
――…
[紅散るその時、女は目を逸らしていた。
震える唇を噛み締める。
そうでもしなければ、込み上げるものを抑え切れなかった。
見えない場所で上がった怒声を、遠く聞いていた]
[フォルカーに腕を掴まれて、何かがはじける。
僅かに残った力もそれで緩み、イレーネから引き剥がす力に抗う力はもうない。
されるままに地に伏して]
……し…ぬ…か……
[僅かに漏れた呟きは、きっと誰の耳にもとどかなっただろう。]
[傍に居た青年が倒れた人の所へと近づいてゆく。
猫の鳴声が物哀しく響く]
オトフリートさん…。
[共に傍へと進んだが。
振り返った先でヘルミーネが震えているのが見えて。
そっと離れ怒声の方へと向かった]
[少年が力を発した、よく似た半透明の存在が浮かび上がり、消えた。
魔除けの力を持つ刃を突き立てられ、弱った“人狼”は直ぐには起き上がらない。脈打つ鼓動は、刻一刻と弱まっているのだろうと思われた。
蹲る男の肩に体重をかけて足を下ろす。
子供の重みなどさしたるものではないだろうが、勢いづけていたせいか、骨の軋む音がした]
人、狼が……、お前が……………!
[きつく眉を寄せて、発する声には負の感情が含まれる]
……ああ、でも。
[引き倒されたエーリッヒを見つめながら聲を漏らす]
全部を、殺してでも、生き延びる……か。
[優しいコエを伝えてきた時は現場に来ないように仕向けているようにも感じた。自分を捕らえた時は何が何でも生きようとしているようだった。どちらが彼の本心だったのだろうか]
エーリッヒは生きたかった。
……ボク、は……。
[生きたいと、強く願っているのだろうか。意識が、揺らぐ]
─集会場・階段─
[一度、冥い深淵に堕ちた意識が遠くの声を聞く。
誰かが、呼んでいて。
いつも聞いていた声が、哀しげで。
でも、それらはどこか遠くて。
けれど]
……ユエ。
大丈夫、って、言ってなかったですか……?
[どうしても、言わずにおれなくて。
最初に浮かんだのは、こんな言葉。
ふわり、と。
声に一拍遅れて、姿が形作られた]
―廊下―
[熾火のような熱は厭わしかった]
壊れているのかしら、私。
その姿を見てもまだあなたを憎めないの。
エーリッヒさん。
[消えてゆく灯火を孔雀色は見つめていた]
─ 一階廊下─
[血濡れていたエーリッヒの身体。服にべったりと血糊がついてしまっていた。けれど今は気にならない、と言うよりは、気にすることが出来ない]
───っ!
[フォルカーが勢いをつけて足を振りおろすのを見た。ぞくりと寒気が走ったのは、本能が危険を察知したせいか]
[生きていたら憎めたかもしれない。
けれどそうなる前に散ってしまった。
残滓だけでは憎めない]
……。
[より鮮明に聞こえた声に一度振り返る。
此岸から彼岸へと渡って来た人を認めると小さく頭を下げた]
―結構前・集会場へ戻る道すがら―
[ダーヴィッドがローザを違うといったことについてはユリアンも居る場所で端的に離していたか。
しかし、自分にはわからぬことが、まだあった]
…ダーヴィッドってのはよ、あんたと同じなのか?
ローザのことや、ゆうべは修道士のにーさんのことも、違うといっていた。
あいつは何がわかっているんだ?
[問えは、すべてではなくとも何をか察せられる答えが返ってきただろうか。
なるほどな、と言って息をつく]
情報がない限り、余所者の俺にはさっぱりだ。
[言いながら、肩をすくめた。余所者、という言葉にはどこか自嘲的な響きもあったか。
集会場の近くまで来たところで、ふと立ち止まり]
先に戻っててくれ。すぐ、戻る。
[オトフリートに告げて踵を返した。向かうはさっき埋葬したばかりの墓標]
…信じないでくれて、ありがとう
[調べた人間を全て教えなかったことが、多分どこかに疑心があったのだろう
だからそのことに礼を言う。その横ではユエが起きるのを願うように、オトフリートの頬を舌でなめている]
後で…ぁあ…でも
[自分なんかが埋葬していいものかどうかもわからないけれど]
ユエ…オト兄は疲れてるから、寝させてあげよう?
[語りかけるようにいう。
それに一度だけこちらをみて首をかしげながらも、まだ温もりをが残るオトフリートの上で丸まった]
―階段下―
[言うだけは言った。
が、エーリッヒはイレーネを人質にとる。
何が起きたのかわからずにぼぅっとしていた。
ら、降りてきたユリアンが、猫が、オトフリートのところにいる。
ダーヴィッドの存在を完全に忘れていた、というわけではないので、一度玄関を見たが、いないようだったので、少し首を傾げた。
悪いのはまぎれもなく少年である。自覚はないが]
――っ
[オトフリートが死んでいくのが、凍るようにも感じるが。
視線の先で、エーリッヒがフォルカーに引き倒されているのを見る。
変貌に、少し口唇を震わせた]
――なん、ですか、あれ…。
[翠はまだどこか、ぼんやりと。
けれど、こちらに頭を下げる姿に気づけば、一つ瞬く。
改めて思うのは、自分が今いる場所]
…………。
[何故か、沈黙して。
ふと、聞こえた声に、つい先ほどまで、自分だったものの方を見やる]
……それで、礼を言われるとは。
さすがに、思いませんでしたよ。
[ぽつり、と呟く。
猫の様子には、困ったように、眉が下がった]
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