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うん。
風漣は、森にいたのだよ。
[舞弥のにいさまと一緒に、と。
そう、告げる刹那、紅緋はどこか嬉しげか]
……そう言えば、朝餉をいただいたあと、何も食べていないや。
[だから、お腹は空いてるよ、と。
あやめの問いに、笑いつ答え]
おや、そりゃいけない。呑み過ぎは身体に障る。
何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし。
ここの酒は二日と残りはしませんが、お気をつけなさいまし。
[沈痛な雅詠の面持ちは目に止めたか、けれど笑みはいつもと変わらず、ただ、声だけが、僅かに和らぐ]
大丈夫だよ、きっと。
こわいひとがいれば、こわくないひともいよう?
こわくないひとは、お守りしてくれるよ、きっと。
[にこ、と笑み。
惑うよi投げられた問いに、ゆる、とまばたいて]
……こわくないよ?
[それは、何事もないかのように]
おら、こわがり……け?
[ねえさまの言葉に、首を傾げて]
[されど次にすすめられれば*濡れた裾のままにあとをついていくだろうか*]
/中/
ものすごく天狗誤認上等な感じに突っ走っております。
でも寡黙気味な人の設定は、早めに引っ張り出して無理にでも喋らせたいんだよーん。
そのうち天狗さんも動き出すと信じてるっ!!
そうかい、森にね。
それは懐かしかろう。
空いているのなら戻ろうか、
けれどもここに握り飯があるから、
とりあえずは食べると好いさ。
[言いながら包みの中から取り出す白飯二つ]
臙脂の子、
此方にはそう見えるよ。
こわくないはずのものも、
こわく思うているようにね。
おや、ゆら殿?
[うとうとと傾いだ身体を支えて、童子に布団をと頼む]
本当に、身体は大丈夫でしょうかねえ、こんなに華奢だとどうも心配だ。
/*
雅「どうして始まるまで忘れてるのに毎回見んのかねぇ…探偵学園Q。お陰で湯浴みの時間が子の刻になったりするんじゃねぇか」
[22時〜23時放送番組を見る前に湯浴みする知恵が何故身につかないのかと背後に問いたい雅詠であった]
うん、きっと。
[にこ、と音彩に笑いかけ。
つがれた言葉には、紅緋は僅かに陰ろうか。
それも、刹那のことではあるが]
うん、懐かしくて、思わず眠ってしまったの。
[あやめにひとつ、頷いて。
取り出された白飯に、わあ、と邪気無き声あげる]
あやめのねえさま、ありがとう。
[本当に嬉しげに言いつ。受け取ったなら、音彩にひとつ渡して食べ始めるか]
[気配に聡い烏には、鈍いこちらは気付きゃせぬ。
大きく呷る雅詠には、琥珀を眇めるも箸は止めず。]
[揺藍の傾ぐを見れば、その手の杯に眼差しは留まろうか。]
我には毒のよな御酒なれど、皆が好むは現忘れらるるゆえか。
なれば我も……いただこうか。
…否、醜態さらして迷惑掛けるだけじゃ。
やめるがよかろ。
[琥珀にあるは苦き澱。]
臙脂の子と濃色の子とは、
仲の良き事よな。
[陰りには気づくか否かさても表情は変わらずに]
気にする事はないよ、
確りした食事は戻ってからにしよう。
そうそ、頬にも白飯食わさぬようにね。
[仲良き、との言葉に、紅緋は僅かに揺らごうか。
それもまた、刹那の事ではあるけれど]
うん、ちゃんと食べなくてはいけないね。
[にこ、と笑いつ。
頬に、との言葉、え、と声上げ手を当てようとするものの。
片手に鞠を持つ故、それは叶わずに]
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