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……それ。
あまり大丈夫じゃない気がする。
[ユリアンの呟きに、猫の背中を眺めたまま、ぽつり。
昔溺れた自分よりも、小さいよね、エーリッヒ。]
[屋敷に入った後だったために猫の存在には気付けなかったか。ソファーに身を沈めた状態で天井を仰ぎ、大きく息を吐いた。表にはあまり出していないが、やはり疲れはあるようで]
『…あそこの精霊全部と交信するのは無謀だったかね…』
[零れた言葉は極々小さなもので。制限のかかっている今、そのようなことをしたら消耗が激しくなるのは道理。よくぞまぁ歩いて帰って来れたもんだと自分でも思う]
[しばらくして料理が運ばれたり、他の者が集まったりしたら、料理を口に運びながら様々情報交換なり歓談なりする*だろう*]
< 猫はぱたぱたと走っていきます。温泉。露天風呂。
さすがに きれいにしないと、だめだと思うからです。
走ってはしって、あらら、ストップしようとしたのが遅かったみたい。
石につんのめって、ボチャーンッ! >
……っと。
[投げられた問いに、聞かれてたか、と舌打ち一つ。
とはいえ、隠しておいても不安を煽るか、と。
かいつまんだ説明をして]
ま、まだ直接的な危険になるとは限らないし。
それに、そういう状況になったら……。
[俺が矢面立つから大丈夫、と。
伝える口調は、常のよに*軽く*]
えっと、温泉。
[…場所、詳しく無いけど。…どこだっけ。
見失った白猫の姿を探して、うろうろ見渡しているうちに]
…。
[水音が。勢いよく、しぶきが上がるような水音が。
流水だから、大丈夫だと思いたいけど。急いで、そっちの方へ移動。]
[赤の果実の向こうに、裸足が見えて。
私の視線は足、ジーンズ、シャツを辿り、青の青年の顔を見つめた]
…あの、これは…
[赤い果実に、指先を伸ばして]
そなたの…なりや?
[拾い上げて手にした衣で土を払い、青年へと差し出す]
お風呂なんかあるんですね、ここ。
後で使わせてもらおうかな?
いくら流水でも何の準備もなしにお湯に落ちて大丈夫なんでしょうか。
上がれないと溺れないにしてもゆだってしまうこともありえそうです・・・。
[何か音が聞こえた気がして、つと猫が走っていったほうに目をやり。]
「ない」のか「ある」のかも良くわからんかった、んだよなぁ。
あんま有益じゃないかもしれん。
ま、また探るさー。力の使い方にも慣れてきたし。
[イレーネにからからと笑いながら、屋敷に入って椅子にどかりと腰を下ろし。
ソファに沈み込んだハインリヒを心配げに見て。]
< まさか心配されているなんて露知らず。
猫は猫の姿のまま、風呂のふちに、にげました。
ならしてから入らないと、あついです。
まだよごれている部分も、きれいになった部分もあって、なんだかへんなまだら模様。
あらあら、青い布はぷかぷか、温泉に浮いちゃっているじゃないですか。 >
ん。 ……、
[問いには、][緩やかに首を傾げて]
好かれた、らしい。から。
そうかも知れない。
[時竜の言葉を額面通り受け取っている]
でも。
要るなら、好い。
[自分には必要ないのだというように。]
[其処まで言って][聞こえてきた水音]
?
[視線を動かした]
[手を差し出したまま、水音の方――温泉を見やる。
誰なりやとは思うも、見に行く訳にも行かず…柳眉を潜めるのみ]
[水の獣たる彼の猫と知れば、安堵したであろうが]
ま、所詮は蝙蝠に大した悪さも出来ないと思うけど……着替えとか覗かれないように気をつけて、ね?
[きっと、蝙蝠は心の中でぼやいただろう。「んな事しねーやぃ。」と。]
私はその手のよりも……。
[頬に当ててた手でそのまま髪をかき上げ。口ずさむのは一瞬だけの歌。その瞬間、羽音が止み、クラウドがゆっくりと落ちていく。]
……この手のが、ね。
[小さくウィンクをし。]
まぁ、ここにいる方々にこの手の魔法が簡単に通用するとは思わないけど。
[地面に激突10cm前、クラウドは必死に羽をばたつかせて浮上。]
その人が、この原因に直接関わってないなら……何れ明かしてくれるとは思うのだけど……。
[聞こえる賑やかな声と、そしておいしそうな匂い。]
……うん、行きましょうか?
ちゃんと食べておかないと、いざって時に困っちゃうし、何かわかった事があるかも知れないしね。
…わ。えと。エーリッヒ、大丈夫?
[何とか温泉に辿り着いたのは良かったけれど。
熱かったのか、飛び上がる白猫に思わずビックリして目を見開いた。
お風呂の淵に逃げた白猫の近くまで歩み寄ると、しゃがみ込んで。]
…?
ねぇねぇ、あれは、エーリッヒの?
[お湯に浮かぶ青い布を、指差して、問い]
< イレーネが近くにやってきて、猫はこくんとうなずきました。だいじょうぶです。だって、水は好きですもの。
お湯だからびっくりしただけで。
と、言われたことに、ようやくお湯を見て、にゃあとなきます。
とりにいかなきゃ。ぱたぱた。
でもおよぐのは、ちょっといやなんです。 >
[イレーネが風呂へと向ったのを見送って屋敷へと入り、当たり前のように厨房へ。鍋を温めはじめる。
作業はすんでいた鍋はすぐに良い匂いを発して煮立ちはじめるだろうか。]
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