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「なんだよイレーネ、どっか行くのか?」
……アンタらにゃ関係無いでしょ。
邪魔だから退いてくんない?
「つれねぇの」
「あれ、でもさっきフォルカーもこんな風に荷物持ってたよな」
「てことはイレーネも?」
…だから何?
早く退いてくれないと蹴るよ。
「おー、おっかねー」
「蹴られる前に行こうぜ」
[イレーネの言葉に委縮するでもなく、子供達は笑いながら去って行く。気楽な奴らだ、そう思い息を吐きながら再び集会場へと向かった]
─ →集会場─
[峡谷に掛けられた不安定な吊り橋。危なげなく渡り切ると、玄関の扉に手を伸ばした]
あー、くそ寒い。
[玄関の扉を開けての第一声。直ぐ傍の広間まで届いたのか*どうか*]
―集会所・広間―
[椅子から立ち上がる。
赤々と燃える火の中に薪を一つ放り込んだ]
ほら、そんなとこにいないでこっちで暖まったら如何だい。
[広間の隅で手を擦り合わせるライヒアルトを横目で見、暖炉を指す]
ところで此処に居るってこたァ、兄さんも…
[次いで話し掛けようとしたのだが、丁度そこに茶を運んで来た人物を見て、女は暫し閉口した]
なんだ、天文学者。
給仕係にでも転職したのかい。
それとも…まさか?
[ややあって疑問を口にし、オトフリートと、ついでにライヒアルトの顔を交互に見比べる。
腕を組んだ]
人どころか虫一匹殺せなさそうな奴ばかりじゃないか。
アイツら容疑者とか言ってたと思うんだが、聞き間違いかねェ。
嗚呼、茶は頂くが。
ユエもおいで。寒いだろう。
[附に落ちない表情ながらも、用意された茶を受け取り、黒猫に手招きをする。
カップを両手で包んで、暖炉の前に座り込んだ]
先生もか。
災難だねェ。
[次いでハインリヒが入って来た時には、先の2人程の驚きも無く挨拶を返したのだが]
ハァ?
坊主も容疑者だってのかい?
[そこにフォルカーが現れ、女は再び目を丸くすることになる]
…わっかんないねェ。
御爺、ボケるにゃ未だ早いと思うんだが。
嗚呼、そんなとこで寒くないかい?
[首を傾げながら、茶を啜る。
それから片隅に落ち着く彼に言葉を掛けた]
まァ、それにしてもだ。
来て日が浅い学者先生は兎も角…
如何見てもひ弱そうな天文学者に、聖職者の兄さん、それに子供。
…どんなラインナップだい、こりゃ。
あたし以外野郎だってことぐらいだね、共通点は。
[一部失礼な言葉を交えつつ、面々を見渡す]
…嗚呼、また誰か来たのかな。
[玄関の扉の音を聞き付けて、部屋の入口に目を向ける。
微かに聞こえた声に、女は訝しげな表情を*作った*]
修道士 ライヒアルトが村を出て行きました。
7人目、修道士 ライヒアルト がやってきました。
修道士 ライヒアルトは、狂信者 を希望しました(他の人には見えません)。
―集会所/広間―
……お言葉に甘えて。
[薪の落ちる音、爆ぜる音が響く。
音楽家――ヘルミーネ?とにかく、女だ――の声に素直に従い、暖炉の方へと踏み出した。
その時丁度、茶を運ぶ男の姿を見ただろうか]
俺にも一つ、いいか?
[引き続き向けられる視線を感じながら、カップを手に取り口に運ぶ。
一気に飲み干すのは流石に躊躇われた]
虫一匹、殺せぬ、ねえ。
……まあ、だがしかし殺人は起こったんだろ。
[思う部分は多い。だが、村に居てあまり長くない身であるが故、自分を召集した人間を露骨に弾劾する事はできなかった。
――いや、ひょっとしたら、無意識の部分で諦めてしまっているのかもしれない。
しかし子供の姿を見れば、嫌でも気分は重くなる。吐いた息が、持っているカップに微かな波を立てた]
[その時また一つ、玄関の方から聞こえた微かな声。
少なくともそれが子供のものであることは分かった]
…確かに、どんなラインナップだとぼやきたくもなるな……
[暖炉の前に座る音楽家の女にそう苦笑を向けて。
広間の隅に戻り、玄関の方へと顔を*出した*]
―集会所・広間―
[ヘルミーネの声>>36にはやれやれだと肩をすくめて答えていたか。
茶を冷えた手を茶の入ったカップで暖めながら改めて集会所の中を見回した]
おいおい、それじゃぁ俺は疑われて当然みたいじゃぁないか。
手厳しいレディだなぁ。
……ま、子供まで疑われるとは俺も驚いたが。
[集まった面子について発せられたヘルミーネの言葉に軽い調子で返す。
フォルカーをちらと見て僅かに眉を寄せたなら、それを隠すように茶を啜った]
俺だって遊びで来てるわけじゃぁないわけよ。
早いとこ話つけて宿に戻りたいんだがな。
[言いながらポケットに手を突っ込んで小さな石を取り出し、指で上に弾く。
落ちてきては片手で受け止め、くるりと手を返してまた弾く。
よく磨かれた薄黄色の丸いそれは、時折暖炉の灯を受けてオレンジに光った]
[集会所の玄関の方から一瞬冷気がやってきた気がしてそちらへ顔を向けた]
おっと…お嬢がそんな言葉遣いしちゃーぁ、いけねえなぁ。
[その直後、そちらから聞こえた言葉に煙草の煙をぷかり。
煙の中から弾いた黄色が落ちてくるのをパシッと受け止め、
どこかからかうように、にやりと*笑った*]
8人目、旅の商人 エーリッヒ がやってきました。
旅の商人 エーリッヒは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
[村はずれに住む元鉱山夫の家、
家の中では言い争いになっていた。不機嫌そうに家の中から出て行き。]
だから半額は返すって言ってるだろうが。
全額なんて無理に決まってるだろうが、もともとが銅貨一枚単位まで安くして売ったんだぞ?
[家の中と外での言い争い]
だーかーらー、不良品だったわけじゃないんだろう?
こっちも慈善事業じゃないんだ。俺は譲らないからなっ!
また明日くるっ!
[最後は言い捨てるようにして分かれて、村へと続く道に戻る。]
[途中すれ違った村人に挨拶をする]
今夜あたり振り出しそうですね。
[その様子から何かあったのかと聞かれて]
ああ、ちょっと品物についてけちつけられましてね。
俺は譲る気ないですね。まぁ、また改めて話し合いにでもいきますよ。
[そういい残してから、村に戻ると他の荷物を届けて回ったりした。]
あ、おばちゃん例の品安く手に入ったよ。
おお、まだ元気そうだなあんた。
旦那、まだくたばってなかったのかい?
[その日はそれ以上何事もなく村人達と友好的に商売を進めて、そして宿に帰った]
[翌日、ドアを乱暴にノックする音に起こされる]
はいはい、今あけますよっと。
なんだ?
奴隷商売のことなら冤罪もいいところだぜ?
[ドアを開けると申し訳なさそうな宿屋の主人と、自警団員の姿。
物々しい様子に訝しげな表情を返し、最初に口にしたのはそんなこと。
すぐに首を横に振られ、昨日のことなどを聞かれ]
ああ、確かに喧嘩にはなったぜ。そんなことくらいで出てきたのか?
その後はいつもどおりに商売して、後は宿に戻って寝たが?
証明できるやつ?この部屋に俺以外いるように見えるか?
[そう答えた後、すぐに荷物をまとめて集会場に来るように言われた。
事件のことと、容疑者としてつれていく事を伝えられた。]
ついてねぇな……
半額返す必要なくなったが、昨日出した品代まだもらってねぇや…。
[愚痴りながら荷物をまとめて、団員に連れられて集会場へやってきた。
すぐに身上書を書くように言われて、ペンできっちりとした字で書いていく]
──────
■名前:エーリッヒ=グラーツ(Erich=Glaz)
■年齢:28歳
■職業:商人
■経歴:若くしてそこそこの財産を築いた旅の商人。
8年ほど前からこの村には毎年冬に品物を安く持ち込み、そのまま冬を村で過ごしている。
この村の雰囲気が気に入ってるらしい。
孤児などを安く買い取ったりしてる姿が見つかり、
快く思わない人などに、裏では奴隷商売をしているとの噂を立てられているが冤罪だ。
──────
[後半二行、特に最後の方の文字は、字に力が篭っていたとか]
とりあえず荷物置いてきたいんだが?
[自警団員に二階に個室があるから、そこを使うように言われる。]
使う部屋は好きにしていいのか?
適当にきめさせてもらうぞ。
おい、部屋までは頼むぞ。
[ほとんどは昨日までの間に売れたのだろう。
それでも多い荷物を背負って二階に向かった。
持ちきれない分は来るときと同様に自警団員に運ばせて、適当な部屋を選んで荷物をそこに置いた。
荷物運びをさせられた自警団員は不服そうな顔をしていたが]
ご苦労さん。
[銀貨一枚ずつ渡したら敬礼して部屋を後にしていった。
その様子に苦笑を浮かべる]
/*
阿呆と思いつつ、どうしても言いたかった一言がある。
「かーいきーんしょー!」
……アーベル連続は水面で途切れたが。
こっちはきっちり続いてくのかw
しかし、女っ気ないな、例によって。
後5人……女子こんかなー。
個人的には、フォルカー・エーファの双花聖痕とか、やっぱり一度は見てみたいんだがなぁ。
─集会場・広間─
転職って。
どこからそういう発想が出てきますかと。
[こちらの顔を見るなりの沈黙。
後、向けられた言葉に返したのはこんな一言。
呼ばれて向かう猫を横目にテーブルの上にティセットを置いて、請われるままにカップを茜色に満たしていく。
フォルカーの姿を見た時は、翠の瞳に僅かな険しさを過ぎらせたりもしたものの]
……如何見てもひ弱そうなって。
ひどいなぁ、みーねは。
[辛辣な評価に対して、思いっきり棒読みでこんな言葉を返した時には、その険しさは飲まれていた。
もっとも、他者と比べたなら明らかに非力な部類に入る事は否定できない。
まして、相手は病弱だった幼い頃からの付き合いのある相手。否定する方が難しい、という説もあった]
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