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─ 2階客室 ─
[イヴァンから伝えられて>>41いたのだろう、やってきたエーファの対応は、
「熱さまし煎じてくる」「食べないと薬の効きも悪いから」>>47
と明快だった。
「元はと言えばじっちゃんが寒いのに外でー、なんて言い出したのがアレなんだから」>>48
と続けられれば、]
うん……実は、昨日の夕方には寒気がしてたんだと思う。
今思えば、演奏会をすると聞く前から……。
自覚してなかったけど。
エーファには手間をかけて申し訳ないね。
…村への橋が、壊れたんだって?
しばらくごやっかいに、なるしかない、のかな…。
[掠れた声で確認する。]
修道士 ライヒアルトが「時間を進める」を選択しました。
─ 孤立の翌朝 ─
─── ぶえっくしょん!!
[その日は寒さで早朝に目覚めた。
どうやら前日に空気の入れ替えのために開けた窓を閉め忘れたらしい]
うー、寒ぃー。
[両腕を擦りながら窓を閉め、カーテンまで閉めてしまう。
陽を遮った室内は薄暗く、良い塩梅の暗さ]
もーちょい……。
[そのままベッドへと潜り込んで二度寝の構え*]
─ 演奏会の翌朝 ─
そうですか。
[氷の堤が橋を壊した事と、それによる孤立。
館の主にそれを知らされた旅人は、それだけを小さく呟いた]
いえ、いいんです……それならそれで、かくれていられます。
[しばらく出られない、という主に旅人はふるふる、と首を横に振る。
感情薄い様子に主は眉を寄せつつも、それ以上は何も言わず。
ただ、ちゃんと食事を取って体力をつけるように、とだけ伝えて部屋を出た]
…………はい。
[それに、旅人は小さな頷きを返し。
昼近くに厨房を訪れ、スープとパン、それと水差しを求めるとまた部屋へと閉じこもった。
どこか浮ついた足取りで進むその姿は、傍目には幽鬼の類にも見えたやも。**]
旅人 ゼルギウスが「時間を進める」を選択しました。
─ 孤立当日/夜 ─
あー……疲れた。
[朝から一日動き回っていたせいか、日が暮れる頃にはすっかり疲れ果てていた]
……お客多いのは、いつもなら気になんないんだけどなぁ。
[そう、来客自体は嫌いじゃない。
だから、苦手意識の抜けないカルメンに泊まる旨を伝えられた時>>9も、「構いませんよー」と返せていた。
元より、祖父が構わないと言っているのにこちらがごねる筋もないわけなのだが、それはそれとして]
集中力、落ちてるよなあ……兆候あったみたいなのに、気付けてなかったとか。
[思い返すのはユリアンとのやり取り。>>50
自覚症状もなかったようだから、無理もないのだろうけれど、病の兆候を気取れなかったのはちょっとだけ悔しい。
そんな悔しさもあったから、掠れた声での確認にも「完治するまではここでゆっくりして!」と言い切ったりもしていたのだが]
あと、あっちの旅人さんもなー……。
前から思ってたけど、食細すぎるし……。
[厨房に食事を求めてきた時の様子>>54を思い出して、ため息ひとつ。
スープとパンだけでいい、というから、もっとちゃんと食べてー! とゆで卵やらサラダやらも押し付けようとしたがするりゆらりと避けられた。
あれは駄目だ、後で滋養のある薬湯だけでも飲ませないと、なんて。
あれこれ考えている間にのしかかって来た睡魔は重く──それに囚われた結果の眠りは深いものだった。*]
/*
守護者希望したままにしてたせいか、
起きたら聖痕者だったんです。
希望いたよね、弾いてしまったかな。
すまない、ほんとすまない。
未練断ち切っておまかせにすべきだった。ぴぃ。
[手を止めて挨拶を返してくれたエーファ>>44に
気遣いなく、という風に軽く手を掲げた。
身を震わせた黒猫と一度視線が合うけれど
呼ぶでも撫でるでもなく一定の距離保つまま。
鳴き声が聞こえると、少しだけ嬉しげに目を細む。]
橋が壊れた……?
それは……驚くよね。
[氷の堤が出来たというならそれは自然によるもの。
自然の大いなる力の前に人が為せることは限られている。
彼の言葉と表情で、言葉にならぬそれは伝わり、
うんうん、と頷きを向けた。]
[女性のような名と、その相貌。
はじめてエーファを見掛けた際、
「可愛いお孫さんですね」とギュンターに言えば、
性別をそっと補足されて失言するには至らなかった。
料理をしている姿をみていると
性別を知っていても誤認しそうになる瞬間がある。
続く声>>45に思い出は遠のき]
救助を待つ……、ああ、イヴァンさんの見立てなら
その方が良さそうだね。
でもそうなると……、次のミサまでに戻るのは難しいか。
[此処から出られぬ事が教会での役割についてに意識が移ろい
悩ましげに吐息をこぼせど、解決策などでるはずもなく。
問わずとも漏れた思考の欠片で何を考えるかは凡そ知れよう。]
広間を暖めて待っていよう。
手伝いが必要なら声を掛けて。
[そう言い置いて、広間の暖炉に火をいれる。]
[あたたかな部屋。
胃を満たすのもまたあたたかな料理。
十分な食事に感謝を館の主と作り手に伝える。
そうして、部屋に戻り、
修道士としての日課に勤しみ
閉ざされた館での一日が過ぎる。*]
―孤立当日・玄関→―
[カルメンを促すようにして>>25屋敷の中へと戻る。
先に入ったイヴァンやエーファから、他の者たちへも事態は伝わっただろう。
何か出来る事はないかとうろついては見たものの、それぞれに適材適所があるようで、邪魔をしないようにするのが精一杯だった。
そんな中、ユリアンが風邪を引いたらしいと聞いて、ありゃ、と小さく声を零し]
そういえば、昨日もどこかおかしなところがあったけど…体調のせいでしたか。
[と、昨日話している間>>28も何かを気にしていた事を思い出した。それもきっと体調のせいだろうと思うのは、余計な事を考えたくなかったせいだった]
となると、あまり大きな音をさせるわけにも行きませんか。
[やる事がないのなら練習でもと思ったが、頭痛がするようであれば休む妨げになってしまう。]
[やがて食事が出来たとの報告に簡単な食事を済ませ、せめてもと使った皿を洗って
その間に、忙しく飛びまわるエーファ>>49を見つけたなら]
何か手伝える事はある?
もしないなら楽器の練習したいんだけど、ここの音楽室って、使っても大丈夫かな?
[と尋ねてみる。
かつての持ち主が住んでいたときの名残で、今は殆ど使われていないらしい部屋だ。
古いピアノが残されていて、親の反対の目に隠れて時々バイオリンを弾くのに使わせてもらった事がある。
部屋の使用の許可が出たならバイオリンを持ち込んで、暫くの間練習に専念する。
この先の事を考えないですむように]
―孤立当日/夜・2階客間―
[気を紛らわせるようにあれこれしていれば、時間が経つのは案外早い。
朝からいろいろあったせいで疲れたのか、それぞれが部屋に戻るのも早く、男もそれに習って早々に与えられた部屋へと引っ込んだ。]
………これ以上「本当に」何もないといいんですけど。
[無意識に強調して寝台へと潜る。
そう簡単に睡魔は訪れてくれそうになかった。*]
―孤立の翌朝―
[眠りの訪れは遅かったくせに、目覚めの訪れは早かった。
演奏会の時からずっと感じている胸騒ぎのような何かが急かすようで身体を起こす。
元々寝起きは悪い方ではない、折角早起きしたのだから寝なおすのは損と寝巻きを着替え、外の様子でも見に行こうと部屋を出た。]
そういえば、あれから歌い手さんのお姿を見ませんね……
[男がその姿を見たのは演奏会のあの時だけで、食事の時も姿を見せなかった。
姿を見る事が出来たなら、話がしたいと持ちかけるつもりでいた。
同じ音楽を志す物として話を聞きたくはあったし……何故「あの詩」だったのか尋ねてみたくもあったから]
あぁ、今日はまた一段と寒いですね……冬だから仕方ないですけど。
[玄関から外へ踏み出せば冷たい空気が刺さるようで首を竦める。
氷の堤は相変わらずで、思ったより時間が掛かるかもしれない、なんて考えながら歩く。
さくり、さくりと歩を進め、屋敷の陰から先へと目を向けたとき
視線の先に、「それ」はあった]
[そこはあの夜、歌い手が態々「ここで歌いたい」と指定した場所だった。
白い雪の上に無造作に転がる「もの」……]
一体なに………っ!?
[ある程度近づけばわかってしまう、雪の上に広がる赤に。かすかなその臭いに。
まさか、そう思いながらさらに近づいて、そうして]
――……っ
[思わずあげそうになった声を飲み込む。胃の中から上がってくる物を飲み込む。
そこに「あった」のは、無残に腹を裂かれ打ち捨てられた歌い手の亡骸。
どう見ても、人の手で行われたと思えないその惨状に言葉をなくし、ただ唇だけがかすかに震えた]
………時と、場所と
まさか、本当に……?
貴方が悪いんですよ、こんな所に引き止めたから
だから、「場」が出来てしまった
貴方が、目覚めさせたんだ、みんな
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