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おんやまあ、
紫苑の旦那には何かしら心当たりがおありかな。
[問えども答えを聞く前にすっくと立ち上がる]
童らが遊ぶのを見ていたら、
此方も少し遊びたくなっちまったよ。
夢か、幻か、はたまたもはや、
この世ならざる身になりけるか――
[諧謔めいた言の葉を紡ぐ面には笑み浮かぶ]
何にしてもわからぬのだから、今は楽しむとしよう。
いやいや、あの白い花畑を見た時に、夢か現か幻か、と俺も思ったものでして。
[笑いながら、あやめに答え、遊ぶという言葉にその姿を目で追いつつ]
まことその通り、楽しむに越したことはなし。
なるほど。
誰しも思う事は皆同じかな。
[烏に紫黒の視線を遣りて頷き一度]
少し遊歩して来るとするよ、
後程には酒でも酌み交わすとしよう。
すごかぁ……!
[鞠がぽぉんと、高く上がる]
ふうれんにいさまは、お上手じゃぁ。
おらも、そんなふうに、いっぱい出来るようになるかのぅ
[兄や姉やのお話は、きちんとは耳に届かず]
[ひいや、ふうやと繰り返す]
忘れんように、歌っとこ。
/中/
リアル夏祭りにお出かけ。
と言ってもすぐそばの公園だけれども。
……目の前でやきとり売り切れた(ノ□`)
仕方ないのでとうもろこしで我慢。
小さな公園だから、かき氷も綿飴もないや。
はいな、楽しみにしておりますよ。
[立ち去る艶姿を惜しむように見送ると、飽かずに遊ぶ子供達と、思索に耽る男に視線を向ける。背後の座敷では、ぱたぱたと童子達が夕餉の膳を用意する気配]
遊びも、物思いもほどほどに。
[くす、と笑って、夕餉の膳に向かおうか。*いや、その前に、と、酒を所望したやもしれず*]
[上手、といわれ、ほんのわずか、嬉しげに笑む]
ねいろも上手になるよ、きっと。
鞠と仲良しになるといいんだ。
[唄う様子にこんな事を言いつ。
烏の言葉に、はあい、と返して]
……もう、夕餉の時間なのだね。
[用意をする童子たちの様子に、今気がついた、と言わんばかりに呟く]
[暮れる日もない、薄日の夜に、ややぼんやりと目を向けて、童子の供する冷酒を嘗める]
夜と朝との境も無し、はてさて、時も止まって見えるやなあ。
鞠と仲良し。
仲良う、なるんじゃぁ……
[うたを止めて、何度も頷く]
[夕餉の言葉に、はたと気付いておなかをみて]
ごはんの時間け?
みんな、いっぱいじゃぁ。
おてつだい、しなけりゃあかんじゃろ……?
[けれど同じ顔の童子に、尻込み]
[二人の子供の様子には、やはり柔らかい視線を向けて]
坊達、お腹が空いたろう?
ここに来て、夕餉を貰うといい。
こんなに明るい白夜だ、鞠つきは夕餉の後でも出来ようよ。
そうだよ、鞠と仲良しに。
[にこり、と笑って、手にした鞠を撫で。
おてつだい、という言葉には、ゆる、とまばたきを一つ]
……そうなのかな?
[良くわからないけれど、そうすることは、あまり馴染みがないような気がして。
首を傾げて童子を見れば、笑いながら手招かれる]
支度は、あの子らのおつとめのようだよ。
[だから、きっと大丈夫だよ、と音彩に笑って]
うん、風漣もお腹が空いた。
[烏の呼びかけに、屈託ない笑顔で頷く]
/中/
ところで。
さっきから、資料用のサイトとして開いているのが平安時代関係のほむぺってのはちとずれてるのかしら、かしらー。
いやその……雰囲気的にそんな感じがして……うん。
それだけなんだが。
どうやら、育ちが違うようだねえ…
[対照的な二人の子供の様子に、小さく呟いて目を細める]
集められたのは、同じ、ほしまつりでも、どうやら互いに縁があるわけでは無いと見える。
さて、どんな理の働いたものやら。
[呟いてはみたけれど深く考え込むという風もない。ゆっくりと酒杯を重ねて酔いを楽しむ風情]
からすにいさま……おら、手伝わんと良か?
[呼ぶ大兄の言葉に、少し戸惑った声が出る]
[次いだ小兄が告げた言葉に、再び童子たちを見て]
あの子ら、ご用意大変じゃぁ……
でも、いっぱい、おるんじゃぁ
おら、邪魔になっちまう?
[ちらちら、見やった童子と目が合う]
[童子はにこにこと笑っている]
[今度はまた、大兄を見る]
……白夜は、明るいけん。
ふうれんにいさまも、おなかすいたけん。
おらも、ごはん、食べる。
[小兄が行くならそれにつき、夕餉の席に付いていこう]
[近づくにつれ香る酒精に、*不思議そうに大兄を見るだろうか*]
[にいさま、と呼ぶ声には、少しばかりくすぐったそうな表情を浮かべたか、気弱に聞こえる音彩の声に、ああ、と頷き]
遠慮せずにもてなしを受けるといいさ。
どうやら我らは、この家の客と扱われているようだからねえ。
じゃあ、一緒にゆこう?
[音彩の言葉ににこり、と笑って部屋へと上がる。
童子たちの用意した手水で手を濯ぎ、導かれるまま夕餉の席へ。
朱と金の鞠は、大切そうに膝の上に]
でも、誰が招いてくれたのだろね?
[それからふと。
烏が音彩に向けた言葉に、不思議そうに呟いて]
[風漣の呟きを耳に止め、手にした酒杯を膳に降ろす]
はてさて、それが判らない。あの鈴の音の主ではないかと俺は思っているのだけれどね。
ふう坊は、どう思う?
[子供に向ける視線は、変わらず柔らかいものであったけれど、その声音は大人に向けると同じもの]
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