情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[カルメンは、と問われると、歪めていた表情が曇る]
……さっきから聲が聞こえねぇ。
聞こえてりゃ、必ず返ってきたのに。
[嫌な予感ばかりが過ぎり、オトフリートの部屋を出た後はカルメンを探していた*]
―広間―
[カルメンを安置して広間へと向かえば、そこにはお茶の用意をするユリアンの姿があった>>50]
おはよう、ございます。
暖めておいてくれてありがとう。
[そんな風に礼を言えば、言い難そうに顔を曇らせ話すのを聞いて]
ええ……イヴァンから聞いて、今上に行ったついでに覗いてきました。
それと……カルメンが死にました。エーファが……
エーファが言うには、カルメンは人狼だったそうです。
[そう伝えてソファーに腰掛け息を吐いてユリアンを見る。*]
カルメン────
[名を呼ぶ] [返る聲はない]
───── カルメン、
[返らないと分かっているのに、呼ぶのを止められない]
エーファ、 他に、誰が人狼かとか、見つけたのか?
[エーファには問いをもう一つ投げかける。
その答えを聞けたなら、オトフリートの勧めに倣い、エーファも促して屋敷の中へ戻る心算*]
─ 庭園 ─
[思い詰めなくていい、という言葉>>58に、更にきつく唇を噛んだのは条件反射。
そうしないと、叫び出してしまいそうだったから。
叫びの代わりに落ちるのは、強く噛み過ぎて切れた事を示すあかいろ。
黒猫が案ずるように、にぃ、と泣く。
運ばれて行く姿を見る事はなく。
イヴァンに問い>>67を向けられると、どうにか口を開いた]
…………ユリさんは。
ひと。
ライヒアルトさんと、ユリさんは、陽のひかりの下に、いた。
[ぽつり、と問いに答え。
中へと促されると視線を落とし、あかに染まった手をじ、と見た]
…………着替えて、くる。
[ぽつ、と落とす呟きは短く。
直後、その場から駆けだした。*]
[覚悟していたことだった。
漆黒の獣に向ける表情は消えそうな笑み。
人狼なる存在であり、
隣人でもあるそのひとのことを
深くは知らない。
隠していたものを打ち明けて貰うほどの距離にもなく
探ろうともしなかったけれど――、
最期に、隠していただろうその一面、その姿を見られて
少しだけ嬉しくもあったのかもしれない。
喉に鋭い牙が食い込む。
抵抗を試みるのは反射的に。
けれどなすすべなく押さえつけられ寝台が軋む。
己が襲われたなら、今夜は、
エーファにその牙がその爪が触れる事はないだろう。
盾になれたなら本望だった。
なれど、かの少年を支えられずに逝くのは本意でなく、
身勝手な己に、ただ、苦いものが過る。]
[苦しみに薄れゆく意識の中、自らの胸元へと手を伸ばす。
神に救いを求めて、十字架に触れようとした。
同時に、母の指輪と、父のペンダントを求めた。
生まれ育った修道院にはきょうだいのような存在は居た。
家族のようにも思っていた。
けれど、ライヒアルトは本当の家族を知らない。
血の繋がった家族の在る者を羨ましく思いもした。
けれど、それを口に出すことも表情に出すこともなかった。
家族というものに憧れる思いがあり、
けれどそれを見抜かれたくなくて
父と名乗るそのひとの連絡を遠ざけた。
顔くらいみておけばよかった。
と、そんなことを思いもしたが
それらに手が届く感触は得られぬまま]
[届かなかったはずの十字架を握る手は
祈るような形で胸の上で組まれる。
その下にあるはずのものはない。
肉体を失った修道士は己であったものを見下ろした。]
[オトフリートが平静そうだったので、遠慮がちに質問を追加した。]
……あのう、変な質問だと思われるかもしれませんが……、
人狼は誰だと思っています?
カルメンさん?
それとも、他に?
[問いながら、ユリアンが来て説明してくれないだろうかと思い、広間の出入り口へちらちら視線を向ける。]*
─ 前日 ─
[覗き込んだ厨房の中に居た二人からの返答>>6>>7に、あら、と瞬き]
ライヒアルトさん?
ううん、お会いしてないわ。
というか、今日はまだ誰とも会っていなかったから。
[すれ違ってしまったのだろうというオトフリートに、そうみたいね、と眉を下げた。
けれど、二人が準備している様子を見ると皆まだ食事をとっていないらしいとも察せて]
─ 庭園 ─
[想いを背負い込み過ぎているように見えるエーファの唇から紅が落ちる>>68。
堪える感情を具現化したかのよう]
エーファ、血。
[指摘して手を伸ばし、彼の肩に手を置こうとする。
次いで、問いの答えが返り、エーファが視た二人の名を得た]
…そっか、分かった。
ひとまず中入ろう。
……でも、エーファが探せるってんなら、ユリアンはなんだったんだ?
アイツも誰が人狼なのか分かるっぽかったんだけどな。
[中へと促した後に呟いた疑問。
着替えると言って駆け出したエーファには届いたのかどうか。
走り去るエーファを見遣ってから、イヴァンもまた屋敷の中へ*]
─ 前日 ─
私も手伝うわ。
二人よりも三人でやった方が早く終わるし。
…皆まだごはんを食べてないんでしょう?
広間に来るのを待ってみて、来られるのが遅い様なら探しに行くわ。
[少なくとも二人の落ち着いた様子を見れば、確認を急ぐ必要はないと分かる。
最も届いた聲で、今日は誰の命も奪う事は無かったと解ってはいたから。
その日は、夜の帳が下りるまで、穏やかに時間が過ぎていった]
──イヴァン?
[>>*1届いた聲に、彼の名を呼ぶ。
疑問符は付けていても、それが意味することは分かる。
自分が朱花の香りに我を忘れたように、彼も蒼花の命を求め、飢えを満たそうとしているのだと。
そして。
>>*2>>*3続く聲に、彼が望みを果たしたことを知り。
小さく、これでもう日の下でも我を忘れる心配は要らないのだと、安堵した]
[それから、カルメンも、という聲はまるで子供の頃遊びに誘う時と変わっていなくて]
──…うん、今すぐ行く。
[知らず、子供のような聲で返事をした]
─── カルメン、
死なせたくなかったのにな。
[同じ境遇に立ち、数日を過ごした相手に対する仲間意識は強い]
[その分、喪失感も]
―回想・客間で―
[こちらが知っていることを、イヴァンも薄々気付いてはいたようだった>>61
どこまで納得したかはわからない。男自身、自分がそうなるまで御伽噺と思っていたのだから]
「場」について前から知っていたのは本当だよ。
でも、こんな事になるとは思っていなかったな。
なんだろうね、君たちを死なせたくないって思うから黙ってた、って感じかな。
[光の者が人狼を狩ろうとするように、闇の護り手は人狼を護ろうとするのだろう。
それが何故か、正しいのかどうかもわからずに]
[どうしたい、と短く向けた愚問。
それに返るのは、ある程度は予想通りの答え>>62]
生きる事を諦めていないなら、いいんだ。
人狼だから死んでくれ、なんていわれて、そうですかなんて言える人はいないと思うよ。
[彼らの中に強い意思がある事を知って、笑う]
「場」が壊れたなら、人を食べたいっていう衝動も収まる筈なんだ。
[だからどうか、それまで見つからないで欲しいと、願うのは胸の内だけに止め。
カルメンの「聲」が聞こえないと言われたならいぶかしむのは少しだけ]
何か、あったのかもしれないな……
[その予感が当たるのは、それから少し後の事。*]
[早朝になり、
異変に気付いたのはユリアンだった。
祈りのかたちに組まれた手>>37を見る。
聞こえた謝罪に、不思議そうに首を傾げた。]
何を謝るのか……
[誰に対してのものかもわからぬ紡ぎだった。
彼が瞑目し祈るさま>>38を認めれば
緩やかに目を細める。]
祈ってくれてありがとう。
[感謝を彼に向けて、部屋を出るを見送り*]
―庭園―
[カルメンを運ぶ用意をしながら、ふと見ればイヴァンが感情を押さえ込むように手を握りこむのが見えた>>65
今は抑えて欲しいと思う。
願いが届いたか、次にこちらに向けられたのはどこか穏やかな願い事>>66]
いいよ。
カルメンとも約束していたからね、演奏を聞かせるって。
落ち着いたら声をかけてよ。
[必ず、と約束をしてカルメンを運ぶ。
残る二人も、すぐに戻ってくるだろうと思いながら。*]
[イヴァンの元に向かうと、身の内虚ろになった侍祭がベッドに横たわっていた。
その匂いは自分が害したギュンターと同じ、けれどあの時のように我を忘れずに済んだから]
…ライヒアルトさん。
いただきます。
[命を、血を、その身を彩る蒼花を。
口に含み、飲み込んだ後]
………うん。
[>>*4もう少し、というイヴァンに頷きを返すのは自分自身漠然とした想い]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新