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へぇ!そんな便利な力もあるのか。
[フォルカーの告白には、感心したように呟く。]
そうか。村長ってだけでも大変なのに、そんなもんまであるのか。
大変だなぁ…頑張ってたんだなぁ。
[とはフォルカーの頭をわしっと撫でながら、労い言った。]
あ、だったら嬢は安泰か。
よかったよかった。団長も安心して天国に行けるなこりゃ。
[何時も通りというか、いつもの調子でうんうん頷いていたが。
フォルカーの服についた血に気づくと、また後ろに倒れかけた。どうやら言われるまで気づいていなかったようだ。]
…私は。
[階段の方へと戻って、座り込んだエーリッヒの隣へ。
頭を抱えてしまった手に触れようと右手を伸ばす]
その気持ちも少しだけなら分かるかも。
でも、エーリッヒさんを苦しめたいわけじゃないけど。
最初から壊れてしまうのは嫌だわ。
だってそうしたら、エーリッヒさんと出会えなかったもの。
―一階廊下―
……。
[フォルカーの言葉が聞こえたら、
護ることと、誰でもいいから排除することは違うと思ったが―
ため息をついただけで黙っていた]
さて、と。
俺はお空のせんせいを旦那様の元へとお連れしてくるよ。
[オトフリートの体を抱えて立ち上がる。
病弱だったためなのか、その体は思っていたよりも軽くて]
ったく、無茶しやがって…
[苦々しい表情で呟いて、玄関へと。
黒猫がその後をついてこようとしていた]
─ →二階・自室─
[震えで足が縺れる。どうにか転ばないように駆けて、自室の中へと飛び込んだ]
はっ……く、ぅ……。
[荒い息のまま扉を背にし、ずるずると床に座り込む]
───怖い、怖いよ……。
あんなフォル、見たく、ない───。
[人狼であるエーリッヒに向けたフォルカーの負の感情。あれが自分に向いてしまうかもしれないと思うと、身体が震えて止まらなかった]
[深層の意識は全て喰らってしまえば良いと言う。表層の意識はそれを拒み、自ら場を壊そうと考える。相反するそれに苛まれ、床に座り込んだまま頭を抱えた]
[少しびくり、としたけれど。
それだけは譲れない、というように、フォルカーを見た。
視線が外れるのは、オトフリートの埋葬を手伝い始める自分が*先だろうか*]
[ハインリヒに向けられた言葉を聞けば言葉は途切れ。
それでも振り払われなければ、手を握るように添えるだろう]
…苦しませたいわけじゃ、ないの。
[もう一度、言い訳の様に呟く]
/*
ちなみに、くろねこ的には。
【ハインと思いっきし絡めたことで大満足です】
……やー、だってさー。
かこいい旦那が多いんだも、ハインリヒて。
いばらん時とか、絡めそうで中々絡めなかったしな!
と、それはともかく。
寝よう。
朝早い。
埋葬に関しての絡みは、二度寝から復活したらいれてこかしらね。
―一階廊下―
…とっとと、引き渡しちまえばいい。
[エーリッヒについては低い声で言い放ち、僅かに苛立つ様子を見せるか。
大切にしようと思った人を殺めた者など、知らない、と]
嫌いなもんは嫌いというなら、俺はそいつが嫌いだ。
[ウェンデルへ告げて、手伝うならスコップを持ってきてくれと顎で場所を示しながら外へ出る。
しばし前までいた墓標へ戻れば、沈痛な面持ちで*埋葬をする*]
[ウェンデルへと向いた少年の視線は、ダーヴィッドに頭を撫でられたことによって逸らされる。
暢気にも聞こえる言いようは己の所業を知らぬからか。
それまで浮かんでいた笑みが、ふっと掻き消えた]
……頑張って、なんて。
僕は――……護れ、なくて、……護ら、なくて。
[掠れた声が、零れ落ちていく]
……………洗って、きます。
[踵を返そうとして、物言わぬエーリッヒの姿が視界に入ると、目を瞑った。
振り返りもせず、浴室へと*駆けていく*]
……恨んでも、憎んでも、嫌っても…変わらないもの。
全部終わっても、あたしは死んだままで、ハインリヒさんには触れない。
あたしの声は、ハインリヒさんに届かない。
………エリちゃんを嫌いにはならないけど。怒ってはいるよ?
よくもやったなー、って。
[寂しそうな笑みを浮かべて小首をかしげながら。
でも全く怒ってるようには聞こえない口調でそんな事を言うだろうか]
うん、オトちゃんたちはうらやましいよー。
20年も好きな人のそばにいられて。
もっと、ハインリヒさんの傍にいたかったなー。
[好きになってから死に別れるまで、ほんの1ヶ月かそこらだ]
[隣に座るエルザの気配を感じることができたかもしれない。
手に何かの感覚を確かに感じる、エルザの手であろうか?]
俺がおかしくなったのは…、今回が初めてだ……。
その前から人狼だってことは…知っていたけどな。
[呟く言葉]
あの時、初めて人を殺した……。
衝動的に、それに抗うこともできずに…。
そのままエルザちゃん達も殺した。
俺とであったせいでな…。
―墓標前―
[ただ、ウェンデルには手伝うことを強要はしなかった。
これで終わりなら、そんなに手伝いもいらないだろうと思っていたから。
スコップで土を掘りながら、ふと首を傾げて―]
…ハイムさんて、だれだ?
[聞いたことのない名前をウェンデルがフォルカーと関係があるとか言っていた、なと。
もしかしたら、自分もどこかで聞いた名かもしれないが。
まあいいか。息をついて、土を*掘り続けた*]
─二階・自室─
[どれだけそうして居ただろうか。ふらりと立ち上がると、特に理由もなく足が机の方へと向く]
………?
なに、これ…。
[裏返しにされた紙。それを捲ると、『唯一とする望みはなんだ?』と言う文字だけが書かれていた]
のぞ、み……。
[誰が書き置いたものなのか等と考える余裕もなく。目にした文字について思考する]
[顔を僅かに上げれば、ウェンデルとハインリヒの姿、
何か言い争ってる?原因はなんだったか。
たしか自分の…、記憶を探りながら思い出していき、
そのことが、死ぬ前にウェンデルが言ってた言葉を思い出す。
獣としての自分には聞こえなかったけど、人としての自分には聞こえていたのだろうか]
俺が…人間…か……
[涙が零れ落ちていく、
エルザとローザの言葉もあって、心に染みる。
今はそれがむき出しに近い状態だったせいもあるのだろうか。
顔を抑えるように右手で覆い]
俺は………
本当に生きててよかったのか……?
こんな俺のこと……それでも………。
[それ以上は言葉にできなかった]
っと、フォルカー!お前は嬢を護ったじゃないか!
護れてないのは、みんな一緒なんだからな!
[気に病むな、という意味で口にした言葉だが。そこに居た者らにはどう聞こえたものやら。
誰のせいかといわれれば、それは人狼のせいなわけだが。
誰かの責任とか、そういうのはあまり考えていないというか。ある意味全員の責任、みたいなものもあるんじゃないのかとか、自分でも良く分かってないけどそう思ったりしたはいいが、フォルカーのどこか気に障ったらしく走り去られる。
事情までは知らないのでまずい事言ったかな、とは思ったものの。
言った言葉は撤回できないので、結局背を見送るだけだった。]
今回が初めて…。
そうよ、私エーリッヒさんとは楽しい思い出があるもの。
冬になって来てくれるの、ローザちゃんやイレーネちゃんのようにではないけれど、楽しみにしてたもの。
[そっと手を握ってみた。
生者のように温もりは伝えられないかもしれないが]
それに多分。私もあのままだったら、大差無かったわ。
役目も何も知らないまま、知ろうともしないまま闇雲に。
ユリアンが止めてくれなかったら、もっと早くそうなっていたかも。
[深く息を吐く。
今も左肩は僅かにだけど疼いている]
花も、生まれた時からあったわ。
エーリッヒさんをそんな風にしてしまったのは私なのかしら…。
[握っていた力が少し弱まってしまった]
……あれ、あたしお邪魔?
[エーリッヒとエルザが並んで座っているのを見れば、思わず呟いた。
ハインリヒがオトフリートの遺体をを墓標の方へと運んでいくのを見れば、あわててあとについていく]
……あたしにも手伝えればいいのになぁ。
[オトフリートを埋葬する様子を眺めながら。
見ている以外に何もできなくて、退屈そうにそう呟いていたかもしれない**]
でも私は。
エーリッヒさんと出会った事を後悔したくないわ。
[息を吸う。忘れてはいけない。笑顔を]
エーリッヒさんと出会えて良かった。
私はそう思いたいわ。
[精一杯に、作るのではなく心を籠めて、微笑んだ。
いいことが一つ増えるように]
そんなんじゃないったら。
[ローザの声に振り向いて苦笑する。
ただハインリヒが移動するのについていくようなので、強く呼び止めたりまではしなかった]
エルザちゃんの責任は…何も……ない……。
[手に包まれるような感触、呟くように漏らす声。
そちらを見ることはできなかったけども]
ありがとう……
[小さく呟く。
見なくてもわかる、エルザはきっと今こっちに微笑んでいるのだろう。
ローザの言葉には今は軽口を返すもできなかった。]
ユリアンの傍…行かなくていいのか…?
[ローザの気配がなくなり、少しして聞いたのはそんなこと]
ありがとう。
いいこと、増えたわ。
[小さな呟きも届いて、自然と笑みを深めながら言った]
ユリアンの傍に?
そうね、そういう気持ちもあるにはあるけど。
私、そんなに強くないの。
[尋ねられるとゆっくり手を離し、胸の前で握り締める。
微笑は憂いを含んだものとなってしまった]
だから、今は行かれない、かな。
触れられない。
苦しそうにしてても何もしてあげられない。
何も伝えられない。
そうしてるとどうしても悲しくなってしまって。
笑っていること、できなくなってしまうから。
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