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[不意に、駆け込んできた女の子。
笑顔の挨拶には、笑顔を向けます。]
はい、こんばんは、アナちゃん。
あらあら、リボンが大変な事に。
……お昼寝してたのかしら?
[ドロテアの意地悪にチロリと下を出して答えます。
そして続く言葉に少し待ちきれない表情を浮かべます。]
アナちゃん?
[ドロテアの挨拶をした方向を見ると昼に見かけた少女。]
少しお昼寝が過ぎたのかしら?
[首を傾げ、優しく微笑みを浮かべました。]
えっ、ほんとう?
〔ドロテアに言われて、アナはリボンに手を伸ばす。
でも、鏡を見ているわけでもないから、触ったのは無事だった逆側。ずれていないものを、いっしょうけんめい、直そうとしている。〕
うん……ちょっと、奥をお借りしてました。
お天気が悪いと、つい、眠くなっちゃって……。
〔良かったら良かったで、ひなたぼっこをしちゃうくせにね。〕
こんな天気だと、眠りたくなる気持ちは分かるわ。
早くいい天気になって、欲しいわ。
蛍達のダンスもあの激しい雷雨の後だとなさそう。
折角、お休み頂けたのに残念よ。
〔お客からも言われて、アナの頬は赤くなる。
でも、すぐさま、目をぱちくりさせて。〕
……お姉さん、アナのこと、知っているんですか?
少し、待っててね。
[待ちきれない表情のツィンカにくすりと笑って、持ってて来た箱をテーブルにそっと置きました。]
アナちゃん、反対、反対。
直してあげるから、ちょっと動かないで?
[反対側のリボンを引っ張る様子に、そっと手を伸ばします。]
ああ、お天気、良くなかったものね。
こんな日は、いつも楽しいお仕事も、少し憂鬱になってしまうわ。
[食事がやっと出来上がり、食堂のテーブルを整えている。]
お待たせしましたね。女将さんが遅いみたいでありもので作ることになってしまって…。ドロテアのデザートが華を添えてくれてるわね。
さて、みんなに声を掛けなくっちゃ。
[食卓にはマッシュルームとスパイシーグリーンのオリーブオイル和え、トマトのオムレツ、イカのリゾット、ミントと米のスープ、パン・ド・カンパーニュ、カルバドス酒、ワインが並ぶ。
ドロテアのキルシュトルテはテーブル中央に綺麗に切り分けられてひときわ美しい]
[アナの言葉に、]
私はたまにしか帰って来ないから、知らないのもしょうがないかも。
それに前にあった時は小さかったから、覚えてないかもしれないわ。
[クスクスと笑う。]
〔伸びてきたドロテアの手に、アナは手をひっこめて、自分の服を掴んだ。
思わず、口もきゅっと引き結んでしまう。〕
ありがとうございます、ドロテアお姉さん。
〔直された後にお礼を言って、〕
あーあ、こんなんじゃ、淑女になるなんて夢みたい。
〔後の言葉は、ちっちゃく呟いた。〕
[前掛けで手をぬぐいながらロビーにやってくる。]
お食事出来ましたよ。折角ですから冷めないうちに上がってくださいね。
ドロテアさん、アナのリボンを直し終わってたら手伝ってくださる?
[老婆は食堂にみなの食事を準備しに戻った]
雨は憂鬱になるし、お仕事が楽しめないのはいやです。
でも、雨の日だけの楽しみもあるって、お兄ちゃん、言ってました。
窓の外から聞こえる雨音の紡ぐ歌や、
地面に当たって弾ける雨粒の踊り。
それは、そのときにしかないものだからって。
〔アナは、雨についての感想を述べるふたりに、始めはおずおず、途中からは、楽しそうに言った。〕
……こわいおはなしも、あったけれど。
雨は空の涙で、雷は空の怒りだから、
何か悪いことをしたのならごめんなさい、って言うんだよ、とか。
そうしたら、きっと、晴れがくるんだって。
〔笑っている女の人。
アナは申し訳なさそうに、眉を寄せて首を振る。〕
ご、ごめんなさい!
でも、お姉さんのこと、知っている感じは、したんです。
ほんとうに。
ええと、はじめまして、じゃなくて、おかえりなさい?
〔視線をあっちこっち彷徨わせたあげく、地面を見つめながらの一言だった。
そうこうしているうちにゼルマがやってきて、食事が出来たことを告げる。
きゅるるるる。
アナが何かを言う前に、返事をしたのは、おなかの虫だった。〕
あら、ゼルマ様。
……女将さん、まだ戻られないのですか?
[食事の支度を、というゼルマの言葉に一つ、瞬きます。]
ええ、わたくしでよければ、お手伝いしますわ。
いえいえ、どういたしまして。
[アナのお礼には、にっこりと笑って。
ちっちゃな声は、ぎりぎりで聞こえましたから、ちょっと首を傾げます。]
そうね、雨の日は雨の日の良さがあるわ。
……でも、お洗濯ができないのは、本当に困ってしまうかしら。
[雨の話には、一つ、ため息をつきながら言って。
おなかの虫の返事に、少しだけ笑いました。]
/*
はΣ
そろそろ、セーブいたしませんと、プロから飴喰いになってしまいますわっ!
……喋りにくいかしら、とも思ったのですけれど、適応できるものですわねぇ……。
[ゼルマの声は聞こえた筈なのに、待ちきれない様にドロテアが持って来た箱を開け、サクランボのトルテを一足先にツマミ食いをしました。]
美味しい。
やっぱり私はこれが一番大好きよ。
[にっこりと笑います。
そして再び、箱を元通りにして食事の卓に座ります。]
[ドミニクが宿にやって来たのは、ゼルマが食事の用意を終えた頃でした。
雨避けの外套のフードから、無愛想な髭面が覗きます。]
女将さん留守だってな。
ゼルマさんが食事を用意するならと思って来た。
[そんなことを言って鼻を食堂の方に向けます。
そうして髪を直している少女たちより先に、のっしのしと向かったのでした。]
ええっと、ええと!
アナ、そろそろ帰ります!
お兄ちゃんも、きっと、お腹すかせているもの。
〔ぱたぱたと慌てるこころを表すように手を動かすアナ。
顔はりんごに負けないくらい、まっかっかだ。〕
[外套を食堂の椅子にかけ、ドミニクは綺麗に並べられた料理を見ました。
とてもいい匂いに表情が少し緩みます。]
…旨そうだな。
泊りの客もいるから腕を振るったのか?
[忙しそうなゼルマに声をかけて椅子に座ります。]
〔いい匂いに後ろ髪を引かれはしたけれど、それを振り切るように、アナはかたく目を瞑って前を向く。そのまま駆け出し、危なく扉などにぶつかりそうになりながら、家へと帰っていくんだった。**〕
やれやれ。
災難だ。
[お婆さんに声を掛けてから、旅人は一度外に出ていました。
その間にしっかり降られたようです。
ぬれて形の崩れたとんがりぼうしの下で、旅人は溜息を吐きました。]
[大皿の料理を取り分けながら問わず語りに]
アナはホラントのことが本当に好きなんだね。
ドミニク、手だけは洗ってきなさいな。ドロテアさん、一緒にいただきましょう。ツィンカもこの村の村人みたいなものだしね。
[わずかに聞こえる雨音に合わせるように黒猫が尻尾を揺らしている。]
もう、お行儀悪い。
[ツィンカの様子に、ちょっとだけ顔をしかめます。]
あら、アナちゃんはお帰りなの。
でも、ホラントさんが心配しているといけないものね。
……トルテは明日、二人分届けてあげましょうか。
[小さく呟くと、やってきた人たちに挨拶をします。]
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