情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
あやめねえさまは、おずるいのじゃぁ
[先ほどよりも元気なのは、小兄の姿を認めたからか]
[小兄が見上げてくるのに、もっと笑顔になって]
[だけれどその先、大兄の姿]
[にこにこ笑顔は変わらずに]
[されど考えれば、すぐに小兄のそばに向かう]
いってくるんじゃぁ
ふうれんにいさま。
どうしたんじゃ?
[どうした、と問われ、ひとつまばたき]
どうも……しないよ?
[僅か、首を傾げつ返す様は。
眠る前と大差なきようにも、どこか違うようにも見えようか]
……どうも、してん?
[ちょこんと、自分も座り込んで。]
…………ふうれんにいさま。
元気ないように見えるけ。
悲しいけん。
[顔をじぃっと見つめる]
[だけれどそれは、はっとして]
[風の音にか、水の音にか]
[どこか焦って、視線を反らす]
うん、どうもしない。
風漣は、風漣。
[それは、言い聞かせるような響きを帯びるか]
元気なく、ないよ?
……悲しいの?
[音彩の言葉に、ゆる、とまばたき。
視線を逸らす様に、僅か、首を傾げ]
ふうれんにいさま……
[問いの言葉に、再び見るか]
[しかしそれはやっぱり離れ]
むりも、しとらん?
……ふうれんにいさまが、むりしとったり、元気のうなったら、おらは悲しいと思うんよ
[そっと手を地に]
[触れた小石を、くるくるくる]
[手の中に、握る]
うん、無理もしてない……よ?
[視線を逸らす様子。
その意は悟れず。
また数度、まばたくか]
……どして、悲しい、の?
[小石を掴む様を見やりつつ。
浮かんだ疑問を、そのままに。
霞の向こうでも。
そんな言葉を投げられた事はない、と。
ふと、過ぎらせつ]
ほんとうけ?
[手を持ち上げる。]
[小石をじっと見る]
[小兄を見ることは出来ず]
じゃって、ふうれんにいさま、やさしうて。
お歌も上手じゃし。
鞠も上手じゃ。
おら、ふうれんにいさまのこと、好きじゃけぇ、
無理しとったり、おつらかったりしたら、悲しいんじゃ
[ぽつり]
[呟くような言葉]
[さらさら、さらさら]
[川の音が大きく聞こえた]
〔近くには、くうるりくるくる、かざぐるま。
遠くには、ぐうるりぐるぐる、みずぐるま。
風に揺られて、水を廻らせて、それぞれに。
真白の海の中に咲く色は、
臙脂に濃色、それから紫苑に深紫。
草の緑と川の音は心を落ち着かす。〕
[呟くような言葉に、紅緋はまた、まばたく。
不思議そに、不思議そに。
それから。
くすり、とこぼれる笑み]
ねいろは、優しいのだね。
[返す言葉は、何故か揶揄めいた響きを帯びて]
でも、大丈夫なのだよ。
風漣は、そういうものだから。
[曖昧な、曖昧な言葉。
それと共に、立ち上がり、ひょう、と鞠を空に投げ、受け止める]
こういうものは、餓鬼の頃から得意でしてねえ。
[笑み佩いたまま、立ち上がり、片手のかざぐるまを差し出して]
ひとつ、お持ちになりますか?
おらは、優しくなんてなか……
[小兄の言葉を否定して]
[まるで先のねえさまのよう]
[そんな言葉に見た先で]
[高くたかく、鞠があがる]
ふうれんにいさま……
おら、ほんま、にいさまが好きよ?
おやまあ、童の頃とは。
何かしら思い出しにでもなったのかな。
[差し出されたそれを見遣り手を伸ばす]
せっかくだから、頂くとしようかな。
此方は花の冠を作ったことはあるけれど、
其方の風の車は作ったことはないからね。
やさしいよ?
[ゆる、と首を傾げつ、言って。
再び、ひょう、と鞠を空へ。
回る、まわる、鮮やかなる朱と金の紋。
次がれた言葉は、聞いているや、否や。
紅緋が向くは、ただ、華の紋]
いらぬ子は好いてはならぬのだよ?
[それは、口にはせぬけれど]
あの子のように、なってしまうよ?
[あの子が誰か、はわからぬけれど]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新