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[暢気な肯定に、やっぱ詰まらんのぅ、とは心の中だけに。元より話し相手の反応に期待はして居なかった]
ほんなら『愚者』ば奪ったら治るんかいのぅ。
そげなことなかよう思うがの。
管理者はんの「声」ば聞きたがっとったなぁ。
楽しみに取っといたんに、ち言われたがそげなことワシゃ知らんけぇ。
[視線は猫を捉え追うままに。声は可笑しげな色を纏い紡がれる。視線を向けられた小猿は不思議そうに「ウキ?」と鳴いて首を傾げた]
[掲げられた手鏡に苦笑して]
なるほど、背後の警戒も怠らない、か。
その代わり経験があるだろ?
流石は「管理者」ってところで。簡単に倒れるわけにもいかねぇんだろうさ。
何であんたが手ぇ貸したのかは訊かねぇけど。
俺じゃ頼まれても手は出せねぇなぁ。
[後が怖い。と零して]
まぁ、なんか思うところでもあったんだろうけど。
本気出すとほんと怖いよなぁ。
[視線は戦闘を追いかけて]
[部屋に飛び込む。それは罠に飛び込むのと同じことだとわかっていたが]
[言葉など発している間は無い。
逃げられた以上、懐に飛び込むなど無理な話だ。自身の力を使って真直ぐに正面の壁まで飛ぶ。無論相手が降りて行った穴をも通り越して、だが]
[崩壊する天井に向けて数十本の短剣が奔る。
頭上に落下しようとする瓦礫を砕いて、致命傷は避けるけれど]
……冗談も休み休みにして欲しいな。
[拳大にまで破砕した瓦礫を弾き飛ばす。弾く両手は生身である以上、血が散るのはどうしようもない]
[あの様子からしてこちらの行動は完全に読まれていた。言葉を発したということはこちらを認識していたということだろう。そして、これからの行動も恐らく全て読まれる]
[頭を掻く。打開策なんて思い付ける筈も無い]
[階下には下りず、穴を越えて瓦礫を乗り越える。部屋を出、廊下を数歩。
消された気配の真上で、床を――スティーヴからすれば天井を――無数の短剣を叩き付けて崩落させようと]
追ってくる、か。……ふふ。
[木々の声に耳を澄ませ、天使の気配を手繰る。
肩口の傷はけして浅いわけでもなく、抑えながらの走り。
それでも笑みはどこか愉しそうでもあって]
ねぇ、天使さん。
貴方はどうして闘っているの?
[必ずしも答えを求めているわけでもなく呟いて。
開けた場所に出たなら、振り向き様にもう一度、無数の紅の刃を放つ]
Danse.
[統一感の無い、不規則な動きでエリカの羽を狙い、機動力を削ごうと]
はー、ワシにゃ分からんき。
ほんに真逆なんじゃのぅ。
かかか、そん通りじゃな。
要所要所で上手いこと使こたらんと。
あれまぁ、相手の思う壺じゃろか。
じゃけぇ、そんくらいんことば跳ねのけてもらわんと。
[アレん孫なんじゃけぇ。その言葉はこの空間には乗せなかった。それでも何かを期待する気配は伝わることだろう]
さぁて、それはどうでしょうねぇ〜。『愚者』が私を選んだなら『愚者』がなくなっても私は私のままではないですかねぇ〜。
それに、頭がカスカスでいいんですよ〜それでも私はそれなりに幸せですし…そのおかげで浮かぶものもありますからねぇ〜
[相変わらず暢気な言葉に。微かにまともなことも述べつつ]
声。ですか。確かにそんなこといわれましても困ってしまいますよね〜。…いえ、あなたからは思惑通りってことでしょうか。
ケガはあまりしたくないんだ、"歳"だから、傷の治りが遅いんでねぇ。
[経験、か、と小さく呟いて]
どうだろうねぇ。
ぬるま湯に浸かってりゃ、どんな名人の技も鈍っちまう。
おじさんは狩るか狩らないか、じゃあなくて、金を貸して戻ってくるか戻ってこないか。戻ってこなかったら全部おじさんの損。
ソレが嫌だから、確実な方に逃げてた。
だから、君たちみたいに向上心があったわけじゃあない。
[く、く、と笑った]
何。管理人が居なくなればこのフィールドも消えるかと思ったんだ。
おじさんは、こういう力の事には疎くてねぇ。
結局、消えずに此処にいるわけなんだが。
[そう、頭を掻けば]
元々が可愛い顔してるだけにねぇ。
ホント。変わりようが凄いモンだ。
投票を委任します。
御令嬢 ロザリーは、傾奇者 ケイジ に投票を委任しました。
ふむ…もうそろそろ第二幕も終盤といったところですかねぇ〜
[戦いが決着に向かう気配を感じながらもやっぱり相変わらず暢気に呟きながらも、ビルの戦いが終わったときにはいつのまにかどこかへと*消えているだろう*]
見た目からも分かるとおりだがねぇ。
それでも、こうも真逆なのは珍しいか。
…ま、見誤らないようにしたいがねぇ。
三つもカードがあるから、迷ってしまうかもしれないが。
[元々、力は使い慣れていない、と呟き]
まぁ。屋外…広い場ならお嬢ちゃんの方が有利だろうがねぇ。
森の中となれば、その機動力も殺される可能性が高い。
お嬢様の能力も相まって、不利になる…
…さて、どう出るか。
[期待しているような声。
其の声のせいかはわからないが、男もまた楽しそうで]
……よ、っと!
[目の前に張り出してきた枝を軽い跳躍でかわし、くるり、と回転しながら着地する。胸の上で、銀のロザリオが跳ねた]
……戦う、理由?
「生きて」たいから、かなっ!
[微か、捉えた呟きに返すのはこんな言葉。
それから、襲い掛かる紅に舌打ちして]
……おばーちゃんみたいに、七分割とかはできないんだけどなっ!
[呟きながら、敢えてその背の翼を畳む。
翼を傷つけられる事で失うものは、大きい。
真白が消えれば、それだけ、身体が直接裂かれることになるが、その痛みは堪えて]
……Sturm,Teilung!
[銀の輪を二つに分け、左手の輪をロザリーへと投げ。
もう片方は、右の手首に引っ掛けた状態で前へと転がり、距離を詰めつつ花弁からの脱出を図った]
……ち。
[スタングレネードも、瓦礫の山も全て避けきるとは思わなかった。些か相手の力量を履き違えていたようだ。
だが、相手が正面に姿を現さずに絡め手で来るのならば、男にとってはこれ以上も無いほどにありがたい展開だった。
何しろ、相手からこちらが見えなくとも、こちらから相手の行動は全て見えている。
問題は反応速度の差ではあるが、それでも、見えていない場所からの射撃に、どこまで反応できるか。
陥落してきた天井を、数ミリ単位でよけて、今まで同様に黒い箱を操作。
そこから現れるのは───超巨大な対戦車ライフル。
それを、一つ上の階にいるマイルズへと狙いをつけて、発射]
……。
[それは容易く、天井であり床である場所を突き抜けて、マイルズへと迫る]
カードば結んだ前後で性格変わるっちゅーんも可笑しな話じゃけんのぅ。
カスカスで成り立っとるんじゃったらそれでええき。
[会話で楽しませてくれると期待していないために返答は徐々におざなりになって行く。自分が楽しいことを優先するのだから、そんなものなのだろう]
さぁて、どうじゃろな。
突っかかって来よるんは愉しゅうてしょーがなかが。
[ディーノに視線は向けずに小さく肩を竦める]
誰と誰ば残るんかいのぅ。
[終盤と言う言葉に、そんな言葉を返しておいた]
―廃墟―
にーっ!?
[覗き込んだ部屋は丁度天井が崩れてくるところで。降り注ぐ瓦礫を砕く短剣をちらりと見ただけで再び外へと飛び出した。
複数の視線と、嫌な予感に身体をふるりと震わせる]
…ちっ。
[舌打ち一つ。
別のビルの陰に入ると人の姿に変化した]
出来ること限られちゃうからなー。
[最後まで観戦できなかったことに溜息をついて路地に戻った]
/*
言わせてください。
ど う し ろ と !!
回避できると確定してればともかく。
幾ら数値が低くてもどうなるかわからないのに回避はできない。
捨て身でやったらこれ死ぬべ?
…どうしよう、かなあ。
珍しか思うど、ワシゃあな。
あー、そうじゃ。カードのことじゃが。
管理者はんば持っちょったカード、『デス』んカードは使えん状態ばなっとった。
おまはんの持っちょる『スター』もそん可能性ば高かよ。
尤も、別ん使えるカードば使こて復活さすんは出来ぃが。
どうせなば使えるまんま寄越して欲しかったのぅ。
[残念そうな声色が空間を伝う。続く言葉には肯定の意を向けて]
じゃのぅ。
ワシもそっちば見ん行きとうよ。
こっちゃ音ばっかじゃけぇ、詰まらんくてしゃーないき。
[轟音鳴り響くビルには入れなさそうだともう一度溜息。
視線を感じた方向を見上げる]
……今更隠れてもねー。
[タンタン!と外壁の小さな足がかりを伝って上に向かった]
怪我、か。そりゃ確かに。
[自分も怪我はしたくない、と頷いて]
でもまぁ、確実にするためには色々やったんだろ?
ぬるま湯につかってたらここまで来てねぇだろうし。
俺は「楽しい」から狩ってるだけだしなぁ。
[向上心、かぁ、と呟き]
やっぱ、カードが揃わないとダメなんじゃねぇの?
少なくともあの狐さんはわかってたっぽいぜ?
[先程あった時の事を思い出して]
…女は魔物、とかよく言ったよなぁ。
[二人に聞かれたらかなり叩かれそうではある]
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