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……?
[伏せていた睛が、開かれた。]
すぐ、食べれば好いのに。
ひとりでも。
また、新しいもの、採れば好い。
[一緒に食べる]
[その意味がわからなかったのか]
[問い返す声は不思議そうに]
何か目的があってのことでしょうから、頼んでも出してはくれないかもしれません。
普通に出るのも難しいと思うんですよね・・・。
ここに居るはずの機鋼竜を倒してしまえば出られるかもしれませんけど。
[楽しそうに笑って]
正直に言ってしまうと会ってみようかっていうのは、わたしの願望です。
目的を聞いてみたかったんですよ。
[あちらは無事と聞けば、私は小さく安堵の息を吐く。
賑やかなという意味はよくわからずに、なれど問うこともせず]
[目の前の状況に、意識を集中する。
彼の仔が側に時の竜がいるならば、行かずとも大丈夫であろうと]
「『防衛レベル2…: 異分子転送開始……』?」
[伝えられた声に、セレスはきょとり、として]
「……界のシステム、動いてる。
『ボク』が狂わせてるのか、衝撃で狂ったのかは、わからない、けど。
……このままだと、危険……正常な判断を失ったシステムは、界全体にもいい影響を及ぼさない」
[ぽつり、と呟く声は、微か、震えて]
……どうしても、知りたいと望むなら。
やれん事もないけどね。
[俯く様子に、小さく呟く。
それによる消耗は、確かに大きいのだけれど。
彼の過去が気になるのもまた、確かな事だから]
そっか。
物理じゃ――流石に転送は防げないね。
[難しいなと、オトフリートの答えに小さく苦笑して。
はたと、手が触れる場所に気付いて僅かに目を細める。
その場所にあるモノを識っていたから、安易に予想がついた。]
――…、本調子どころか、随分と調子が悪そう。
[小さく、溜息を零す。
相変わらず無理したり、押さえ込むのは変わらない。]
何でそう言い切れる!
[怒鳴り返しにはやはり怒鳴り返す]
風は偽らない。
俺が得た情報は正しい。
[心の声は嘘をつかない。今信じる一点はそこにある]
……はは。まあ、ここなら、色々と調整もかけられるから、それでも大分楽なんですよ、と。
[ため息をつきながらの言葉に、苦笑しつつこう返し。
……それから。響くリディの叫びに屋敷の方を振り返るだろうか]
……ところで。
今、響いた声に関しての見解を聞いても、いいかな?
[問いかけは、恐らく相当に唐突なものと思われるだろうけれど]
…ううん、それは、やだ。
[アーベルの言葉に、困ったように首を振る。
すぐに食べたら美味しいだろうけど、でも]
自分で採るリンゴとは、違うから。
だからアルと一緒に食べるの、待ってる。
[だって「誰か」に、何かを貰ったことなんて、
オレは初めてだったから。大事に食べたい。
…傷んだら、食べれないけど。
やっぱり、困った。上手く説明出来ない]
ミリィからは機鋼の感じなんかしないよ!
ぼけは人間相手じゃないとお手上げって言ってたじゃないか!
風なんかに機鋼のことが判るわけ?
セレス…
[彼の仔の震える声に、私は少し意識が逸れる]
……少しだけ待っておくれ。
もしかしたら手掛かりがつかめるやも知れぬゆえ…。
必ずや、そなたが側に行くゆえの…。
[宥めるように一音啼いて、再び二人の対決へと意識を向ける]
今は、か。
んじゃ、やるべき、と思える時が来たら、言ってくれればいい。
それまでに、体調整えておくから。
[くすり、と。笑いながら返す言葉は、どこか冗談めいた響きを帯びたか]
…ん、なんとか成功。
[入ってほしくないものが敷居をまたぐと火柱が上がる簡易結界。
その中で手頃な残骸に腰を下ろす。]
…そーゆー訳にもなぁ…。
アイツの起動はあちこち巻き込んだ一大プロジェクトだし…。
なんっつーか、俺にとっちゃ弟みたいな感じだからな。
…わがままでだだっこでどうしようもねーけど。
[肩をすくめて苦笑い。]
メイドさん達はどうかはしらないけど、俺たち竜は…絶対数が少ない分、仲間意識は強いから…
願いを…か。
聞いたらさ、叶える気だったりする?
[投げられた声]
[引き寄せられかけた意識]
[けれど、]
[精神の竜の説明に戻される]
……?
林檎は、林檎。
誰が採っても。
形も、何も、
変わりはしない。
[ ―― わからない ]
[また、その言葉を呟いた。]
[茶色の髪の少女の叫びに、私は静かに問いかける]
…なれば、そなたには何かわかっておるのですか…?
[愁いを帯びた瞳は、少し哀しげに見つめて]
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