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─広間─
[抱き上げた猫を何度か撫でて。荒れそうな心を落ち着けようとする。一言でも何か言ってくれれば良かったのに、と言う想いが頭を巡った]
それじゃあ、ちょっと行って来る。
[傍を離れるフォルカーに告げると、猫を抱き上げたままオトフリートを追って台所へと向かった]
─ →台所─
[周囲が賑わってくれば少年は居心地が悪そうになり、表情を曇らせる。
外の空気でも吸おうかと移動しかけたところで入って来た機織りに、わ、と小さく声をあげた]
………エリザベート、さん。
[胸を押さえつつ名前を呼び、御辞儀をする。
何か言おうとする前にローザ>>119の声に遮られて口を噤みかけたが、ギュンターへの評価には眉根が寄った]
ローザさん………
そういう、言い方……は、その、…あまりよくない、と。
ギュン爺さまにだって、何か、考えが……あるんだと、思います。
………こんなに、人を集めるなんて、……よっぽどの、理由が。
[新しく広間に顔を出した女性。
自分の取引相手の顔と名前を忘れるわけもなく。]
エルザちゃんも?
[首をかしげながら、ローザの返した言葉を耳にして]
アリバイがなければねぇ。
そもそも犯行可能かどうかとか、動機とか調べてるのかどうか…。
―広間―
今晩は、ローザちゃん。
確かに私も一人だったからって呼ばれたけれど。
[ローザに向けて軽く手を振り、困ったように苦笑う]
自衛団長の認知症は止めて欲しいわ。
というか他の団員も何やってるの、でしょう。それ。
─台所─
……やれやれ、まったく。
毎度毎度、遠慮なしに言ってくれるよ、ミーネは。
[広間の賑わいを離れると、は、と一つ息を吐く。
口調と裏腹、口元には微かな笑みも見受けられるが]
さて、とりあえずお茶の追加と。
……長くなりそうだし、しっかり食べられるものも用意した方がいいかな。
[どう思う? と。後から来た二人に向けて、問いかける]
―広間―
あら、ごめんなさい。フォルカー君。
[こちらに向かっていたらしく驚いたような少年に名を呼ばれ、苦笑を微笑に変えると邪魔にならないよう扉の前から移動した。
見知らぬ男性から会釈されれば、同じように軽く返し]
エーリッヒさんも。
そうなの、折角この冬の一作目が仕上がりそうだったのに。
[溜息混じりにエーリッヒへと言った]
[台所に向かった人たちを見送ってから、
エルザに話しかけた]
こんばんは、エルザちゃん。
今年も作ってあるかな?
エルザちゃんの作ったタペストリー、離れたところにある町の方で人気あるんだよね。
[こんなときでも最初に出たのは商売の話だったり]
─台所─
[扉を潜ると邪魔にならないような場所に猫を下ろして。オトフリートを手伝うべく、その傍へと]
少なくとも摘まめるものは必要かな。
キッシュはどうだろう。
少し多めに作って、食べたい分だけ取り分けてもらえば良いし。
余って冷めてたとしても、味はそんなに落ちないからいつでも食べれるよ。
[問うオトフリートに返しながら、まずはしっかりと手を洗う。水が少し冷たかったけど、我慢した]
さて、と。
…どうも簡単には返してもらえなさそうな感じだな。
[台所へ向かった人達へうまいもの頼むぜ、なんて軽く声をかけた後、
ふ、と考え込むような顔になって、煙草を灰皿へ押し付ける。
ちらちらと姿を見せる自警団員を見て渋い顔をし―
新しい煙草をくわえ、火をつけようとマッチの箱を取り出すが空だった]
ちょっくら、仕事道具でも取りに行くかな。
[火のついていない煙草を口にくわえて弄びながら外を窺った]
いやァ、噂は色々と聞くからねェ。
[本気で信じている素振りは無くエーリッヒに言う]
残念ながら非力だよ。
天文学者よりは強いかも知れないがねェ。
おや、華が増えた。
[袖を捲って腕を見せている傍ら、エルザの姿を見れば軽く手を上げる。
逃げるような昔馴染みにはまた笑みを零した]
さァ、御爺の意図はまったくもって不明だ。
孫曰く、ボケたワケじゃないそうだからねェ。
[先程イレーネも出て行った扉にちらと目を遣りながら]
まぁ、冬の間はずっとここに滞在してるしな。
気長に待つよ。
エルザちゃんが悪いわけでもないだろう。
[エルザの言葉に笑いかけ]
楽しみに待っているよ。
後、去年の分高く売れたから、差額分含めて今年はもっと高めに買い取るよ。
―広間―
夏にも一枚織ってはあったの。
でも、今回の方が力入っているのに。
祖母の古いデッサン帳を見つけてね。中に素敵なのがあって。
[人気があると言われて嬉しそうに微笑む]
それは嬉しいわ。
誰かが喜んでくれると思うと手も弾むもの。
まぁ、火のないところにとは言うがな。
奴隷云々はやつらが話し勝手に作ってるだけだ。
[孤児とか買ってた事実は否定する気はなかったらしい。]
どっちにせよ、今回はそんなこととは関係ないはずだぜ。
─台所─
[下ろされた猫は、場所を分かっているのか、隅の方で大人しく]
ああ、それいいなぁ。
さっきもちょっと覗いたが、食料庫の中は大分充足してるし。
[自炊しろと言わんばかりに、というのは口にはせず。
袖をまくって、自分も手を洗う。
その様子が板についているのは、突っ込んだら凹むだろうが]
そりゃァ残念だ。
そこらの女より、よっぽど主婦向きだと思うんだけどなァ。
[本人のいない場でも、ハインリヒにはやはりそんな調子で返す。
そうしながら暖炉の傍を離れ、空いた椅子に腰掛けた]
―台所―
[広間から台所に移動すれば、まずは食材の確認]
んー…キッシュも良いけど、気軽につまめるものも欲しいかしら。
野菜スティックとハムでもお酒と一緒に置いとけば、誰か彼か食べるかな。
それなら、余ったら明日にでも刻んでチャーハンとかに使えるし。
―広間―
私は華なんて柄じゃないわ。
力自慢でもしていたの?
[ヘルミーネにも手を軽く振り返して、腕捲りに小首を傾げた]
孫。イレーネちゃんね。
まだ若い子達まで容疑者だなんて、本当に何考えてるのかしら。
―集会場・広間―
そうか、それは完成が楽しみだ。
俺には細かい技術とかそういうのはわからないが、いいものはわかるつもりではいる。
エルザちゃんの作るのは間違いなくいいものだ。心が篭っている。
[エルザの様子に自然と笑みを返してから]
ああ、それにできれば専属で作って欲しいって、金持ちもいるくらいだ。
そっちのが儲けはでるだろうけど……
[どうするか?というようにエルザに視線をで問いかける]
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