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[最初の手当てが良かった為か、さして傷口に血は滲んでいない。
外された包帯は、かなり赤に染まっているというのに]
これ以上の無茶は、する気は無い。
それにきっと。
[広間の、少し離れた場所で聞こえる会話に俯いた]
すぐに、ケリが付く。
[其れを願っている、という様な声の明るさでは無く。
苦しさと、切なさを押し殺すように低い声]
[ ベルナルトの視線がアレクセイに向かう、
その仕草に眉が僅かに顰められた。]
君はお互い庇い合っていると言うのかい?
[ 再び問い返した。]
そうだろうな。
[ベルナルトの言葉に、最もだと頷く。
視線がこちらに向くのに、口元が小さく、笑んだ]
俺が人間で、ヴィクトールが人狼でも、俺は庇うな。
[ベルナルトの言葉に顔を上げて、ヴィクトールを見た]
……アレクセイさんとヴィクトールさんが互いを大事に思っているのは、わかります。
だから、ベルナルトさんの言うとおり、一緒にいたからというのは、理由にはならないと、思います。
でもそれは、アレクセイさんに限らない話だわ。
ヴィクトールさんが人狼でも、同じ。
もし人狼が複数いるのなら、別の人狼が動いたのかも、知れない。
[二人の様子を見ながら、言葉を紡ぐ]
[傷口周りと、包帯。
その色の違いにゆるりと瞬く。
その違和感を確認するようにアリョールをみたけれど、無茶をしないときけばほっとして。
続く言葉に、眉をひそめる]
――ケリがつく、って……
[どういうこと、とは声にならない。
辛そうなアリョールの様子に問い詰める事ができず。
ヴィクトール達の会話も聞こえているからこそ、これから起こる事でどうなるのかが決まりそうで。]
/*
と言いながら
投票はヴィクトールです。
ここで村側つってエピっても問題はないが物語的に問題が発生する気がする。
というかフィグネリアさんの元娼婦設定全く生かされないな…
[アレクセイから返される不機嫌そうな眼差し。
すぐに視線を外したのは、感情を抑え込む為。
彼に、他の誰よりも覚悟があるだろう事は、既に察していて]
(――…君は、君の守りたい相手を守れば良い)
[唇だけを動かして、声には出さない。
伝えようとも想っていなかった]
……………。
あなたが撫でてくれた手が優しかったからこそ。
そのあなたが、イヴァンを、喰らった、
―――… 、おそろしい人狼だったら、怖いんだ。
[ぽつりと零れた言葉は、ヴィクトールに髪を撫でられたことが
ふっと思い出されてもの。]
[もし複数いるのなら、朝一人ずつ襲われているのはおかしくないのか、と疑問も浮かぶ。
もっとも、複数いて一晩に一人が一人襲ったのなら、もうここに人は残されていないのだろうけど]
でも、二人とも人間でも、やっぱり庇うんじゃないかしら。
[向けられたベルナルトの視線。
受け止めるのは常の表情。
嫌いと言うわけでもない、好きな方に分類される相手に対して。
ゆるく、笑った]
――そうだと、思ってた。
それでもさ、
[内ポケットに手を入れる。ナイフを取り出す。布を、取る]
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