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[祈りは届くだろうか。
物心ついた時から日課としてあったそれ。
死者となりしその朝も、それを行う。
閉ざされたこの『場』に
生きる者の無事を祈り、
普段と同じように過ごすのは、
そんな生き方しか知らなかったから。
静寂に包まれ紅く染まる部屋で
祈りのかたちをたもつまま修道士は目を伏せる。**]
[聲を共にしていた彼がこの場に駆けつけたのは、程無く。
けれど、それより早く姿を見せたのは、>>56オトフリートで]
…ううん。
謝るのは、私の方。
[だって、護るというその言葉を、私は信じられなかった。
信じて良いのか、どうしていいのかわからなくて、彼に問うことすら出来ないままで]
……護るって言ってくれたのに、お礼も言わなくて。
ごめんなさい、オトフリート。
……それと。
護るって言ってくれて、ありがとう。
[自分の傍ら、跪いて優しく触れてくれるその指先を見つめながら謝罪と礼を紡いだ後]
──…私の分まで、イヴァンのこと、護ってくれる?
[どうか、と切なる想いを届かぬ声で願った]
[そうしている内、>>48駆けつけたイヴァンがエーファに問いかけるのを皮切りに交わされる言葉を聞いて。
>>57泣くのを堪えるように強く唇を噛む少年を、眉を下げて見つめる。
そんな心を痛める必要なんかない。
そう言った所で伝わる訳は無いし、エーファが他者の命を奪って心を痛めない訳が無いことも分かっているのだが]
私たち…私は、生きる為に、死なせない為にしたことを悔やんではいない。
[悔やむのはただ一つ、少年一人に自分の命を背負わせてしまったことだけ]
貴方は、そんなもの。
抱えなくて、良いのに。
[届かなくても、紡ぐ言葉は止められなかった]
[その間にも、オトフリートは自分の骸の傍に跪いたまま。
>>58部屋まで連れて行くという声にそちらを向けば、彼の腕に抱えられた自分を見つめる]
……男の人に抱き上げてもらったの、初めてね。
[命を失くした後でもそんなことを思うなんて、と何だか可笑しく思えて顔を歪めた]
[そうして、部屋へと向かうオトフリートについていこうとした所で。
エーファとの会話はまだ続く中、>>66イヴァンがオトフリートに向けた願いに動きを止めた]
…そういえば。
お願いって言ってたのに、そんな余裕もなかったわね。
[忘れないでいてくれたイヴァンと。
>>74了を返してくれたオトフリート双方への感謝に溢れそうになった何かを、目を伏せることでやり過ごした]
[そのまま屋敷の中へと入るオトフリートを見送り、未だ会話を続けるイヴァンとエーファを見つめる。
強く噛み過ぎたのだろう、>>68少年の唇から流れる赤に目を瞠る。
けれどそれ以上に目を見開かせたのは、見極めたという二人の名]
…私を見つけるより前に、居る人はほとんど判別していたのね。
[恐らく明日にはイヴァンを見つける可能性も高いだろうとは、きっと二人ともに思っているだろう。
>>68>>71屋敷の中へと戻り行く二人の背を見送った後、女もその後に続いた]
─ 二階・客室 ─
[屋敷に戻った女が向かったのは、自分の骸が運ばれただろう部屋。
もう既にオトフリートは居ないだろうと思っていたが、>>60彼はまだそこに居て。
今まさに抱えていた女を床に降ろしている所だった]
…もしかして、部屋、探してくれてたのかしら。
[そういえば自分も、他の人の部屋は把握していなかったから。
オトフリートもそうだったのだろうと、余計な手間を取らせてしまったことを申し訳なく思いながら傍らに近付いて]
…そうね。
出来るなら、誰も殺したく、なかったから。
[語り掛ける声に返すのは、穏やかな響き。
為したことに後悔はない。
けれど、出来るなら為したくはなかったのも本心だった]
……でも。
できれば、貴方の音をちゃんと聴けないままで、死にたくなかったわ。
[彼自身は知らないままだっただろうけれど。
女が絵を描く切っ掛けは、まぎれもなく彼のバイオリンで。
その音を、今一度聴いて絵を描けたらどれ程幸福だっただろう]
[子供の頃、初めて彼の奏でるバイオリンの音を聴いたのは偶然だったけれど。
まるで降りしきる雪の様な彩が、目の前に広がった様に思えた。
その彩を自分でも奏でてみたくて楽器を習ってみたけれど、上手く行かなくて。
ならば視覚で再現しようと絵筆を持ってみたら、少しだけ近付けるものが描けて、嬉しかった。
それが、私が絵を描き始めた最初の一歩]
…貴方の彩に近づくことが、私の最初の目標だった。
[何時の間にか、この屋敷から見える景色がそれにとって代わっていたけれど。
根底はずっと、彼の彩への憧れがあったのだろうと思うから]
…結局私は、画家気取りのままだったけど。
[思えばあの時残された捨て台詞は、師としての思いも含まれていたのだろう。
私は、ただ一つのものを望み過ぎていて。
それを一度叶えてしまったら、もう何も望めないことを見透かされていたからこそ。
一つを叶えても、更に先を望めない女は画家気取りでしかないという警告を残してくれたのだと、今なら分かるけれど]
………それでも私は、満たされていた人生だったわ。
[画家気取りであっても、自分が費やした時間と努力は納得のいくものだったと微笑み、部屋を出ていくその背を見送った]
[そして、静寂だけが残った部屋の中。
自分の骸を見下ろし、苦く笑う]
まさか、こうして自分と向き合うことになるなんて思ってなかったけれど。
[眠っているようなその顔は、どこか安堵しているようにも見えて。
我ながら、刺された人の顔には見えないなんて思いながらその身体に手を伸ばす。
当然触れることは出来ないのだが]
…触れないっていうのも、なんだか変な感じ、ね。
[足は床をすり抜けたりしないのに、手だけがすり抜けるのも不思議な話だ、などと。
間の抜けたことを思いながら、ふ、と新たな疑問が浮かぶ]
…私がこうしているってことは。
小父様やライヒアルトさん達も、いらっしゃるのかしら。
[自分たちが命を奪った彼らの魂も、この屋敷周辺に居るのかと、辺りを見回した**]
[女が抱く後悔は、一つだけのはずだった。
けれど、自身の骸と向き合う前、>>*7届いた聲にもう一つ、増える]
………ごめんなさい。
[死なせたくなかった、と。
その言葉は、お互い抱いていると思ってはいたもの。
けれど、こうして初めて聲にされた響きの虚ろさに。
彼が自分にとってそうだったように、自分の存在も彼にとって大きかったのだと改めて自覚させられて。
死んでしまったことに、後悔を抱いた]
[女は聲を返せない。
どれ程悔やんでも、何を思っても伝える術はない。
>>*8届く聲に、自分の考えを返しても、伝わることは無いけれど]
………あの子は、多分、逃げられないから。
…イヴァンも、逃げないで、あげて。
[後を追わせる、それも救いの手ではあるだろう。
自分が何を言った所で伝わらないのだから、イヴァンが思い選ぶ未来しか無いけれど。
どんな選択であっても、少年と向き合う結果であって欲しいと願った。
それがエーファに、もしかしたらイヴァンにとっても苦しいことであったとしても**]
―広間―
[やがて、着替えてきたエーファが広間に姿を見せた>>89のにも]
お帰り。
[と一言掛けただけ。
下手な慰めは、今は意味がないと思うから。言う資格が自分にあるのかと、思うから。
ライヒアルトについて聞かされて座り込む様子>>96に目を伏せる。
イヴァンとユリアンが言葉を交わす様子>>95>>98は目で追うだけで]
エーファ、少し休んだ方が……って
[落ち着くように促す声は聞こえないのか、広間を出て行く様子>>100を見送って]
まぁ……仕方がないかな。
エーファ、あの人の事信用してたみたいだし……
[彼の立場を思えば尚更、これから背負うだろう重さに目を伏せる]
[まだ人狼はいるのか。居るとすれば?
あの旅人は何か
そんな会話が続く>>103>>105のを聞いて]
最初は静かだったのに、イヴァンが「人狼か」と言った途端豹変しましたね、そういえば。
[見たことに多少の誇張を加え、やはり否定していた事は伏せて。
彼らが、「彼」がどのような選択を選ぶのかを見守っている。**]
─ 広間 ─
[唐突なエーファの動きにモリオンも慌てて>>100いたようだ。
エーファと黒猫の姿が広間から消えるのを見送り、モリオンがついていれば大丈夫だろうと思いながらも、
「エーファが調べられるってんなら視てもらうのが一番なんだろうが…」>>102
というイヴァンの言葉に、
オトフリートとから聞いたばかりの話>>78を思い出して振り向いた。]
そういえばエーファは、「誰が人狼かわかる」力を持ってるんだってオトフリートさんから聞いたけど……。
『幻燈歌』にある、「見出す者」が彼だったって。
その力は正確なのかな?
エーファが嘘をついているとは思わないけど…その力が、ぼくの夢のようなものだったら、と…。
[最後の一言を、自信なさげに付け足す。]
……ぼくの夢に意味があるとは思えないので。
[おまえは?と問い返されれば、悲しそうに首を振る。]
ぼくには何の力もなくて……。
風邪を引いて寝込んでただけ。
カルメンさんが人狼だったという話、イヴァンはどう思う?
それらしい徴候や変化はなかったのかな?
オトフリートさんはどうですか?
[イヴァンか、あるいはオトフリートから返事があれば、興味深そうに聞くだろう。]*
/*
ふむ。
一応、全方向いけるようにはするけれど、メリバエンドの芽もあるかなこれは。
[いきたいんかい]
[え、喰われないならそこ考えないなんて勿体ないじゃないwww]
[実はメリバすきーです。やり過ぎる事もあるけど(]
[ふたりとの会話が一段落したころだろうか。
やりとりの間、何度も出入り口のほうを見ていたユリアンは立ち上がり、]
ちょっとエーファを探してきます。
思い詰めているかもしれないので…カルメンさんのことで…。
[暖炉の前の敷物の上で眠り込んでいるビルケの様子を窺うと、わずかに微笑んで。]
モリオンがいるから大丈夫だとは思うけど。
……ビルケのこと、お願いします。
[老犬に愛おしげな視線も向けながら、そう頼んで広間を出るだろう。]**
─ 二階・客室 ─
[ぱたぱたと駆けて二階へと。
誰がどこの部屋を使っているかはわかっているから、目指す場所には迷わず行けた]
…………っ!
[行った先、目に入ったもの。
聞かされてはいたけれど──でも。
改めて物言わぬ姿を目にすれば、衝撃が大きい]
…………。
[何か言いたくて、でも、声が出なくて。
しばし、その場で立ちすくんでいたけれど。
追いついてきた黒猫が足元にすり寄る感触に──限界近くなっていた感情が決壊した]
……っ……く……。
[立っているのが辛くなって、座り込む。
零れた声の響きに、黒猫がにぃ、と鳴いた]
……なんで、こーなっちゃうんだよぉ。
いっつも、いつも、さ。
みんな、言いたい事だけ言って、俺に押し付けて、いっちゃって……。
[震える声が紡ぐのは、稚い響きの恨み言]
とーさんも、かーさんも、じっちゃんも、ライヒアルトさん、も。
[自ら望んで死に至ったわけではないだろう。
それとわかっていても、言わずにはおれない。
ずっとため込んで抑え込んでいたものが一気に零れてくるのを止められなくて。
しばし、その場で泣きじゃくる。
黒猫がにぃ、と切なげにないた]
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