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―少し前/ギュンターの屋敷・広間―
楽しんでやれているならそれが一番じゃないかな。
一人前の薬師になるの、期待してる。
[彼はいい師匠にめぐり合えたんだな、と、会ったことのないその人を思い浮かべる。
そうして、ユリアンについて口にした事には、やはりどこか曖昧な返事が返った>>75]
なるほど……ここに来ているなら顔を見たら思い出すかな……
[無理には詮索せずにそう考えて、石頭の、と言う言葉にくすくすと笑う]
ギュンターさんも変わってないな。
そのギュンターさん相手に頑張るから気にいられてるのかもね。
[と推測を交えて、様子を見てくると言う言葉>>76に]
ん、ちょっとくらいなら大丈夫だろ。な、モリオン?
[と返して広間を出て行くのを見送って、落ち着かない様子の黒猫をそっと撫でた]
― 広間 ―
[広間に入ると暖かな空気が肌に触れる。
暖炉の火がはぜる音も冬らしさを感じさせる。
誰かが暖炉の薪を調節したばかりか>>140
形よく赤が揺らめくのが見える。
先にその場にいた仕立屋のユリアンや演奏家の男に
軽く会釈し、挨拶をして
エーファの声>>143にゆると目を細めた。]
良かった。
もう残ってないかもしれないと心配してたんだ。
ありがとう、頂くよ。
[あたたかなお茶とアップルパイを受け取り
感謝を口にしてからお茶に呼ばれる。
パイの優しい甘さにほろと表情が緩んだ。]
[イヴァンからの声>>156に軽く頭を下げて]
こんにちは、イヴァンさん。
人が集まるのは、ギュンターさんの人徳ゆえでしょうか。
[和やかな空気の中、話をしていれば
当のギュンターが現れ演奏会の話>>#5>>144がなされる。]
それは興味深い、――ですが、
長居してはご迷惑では……
[館の者――エーファの負担にならぬだろうかと
遠慮がちにギュンターとエーファを交互に見遣る。
結局、厚意に甘えてその夜は館に滞在することとなり、
月夜の演奏会に観客として参加することとなった。]
[暫くして、一人の青年が犬を連れて広間に現れた。>>97
という事は、彼が仕立て屋のユリアンなのだろう。
無言で会釈をして暖炉の前で仕度を始めるのに、やはり覚えていないかと内心で思う。
男が村を出たとき、ユリアンはまだ怪我をしていなかったし、その後一度だけ親に宛てた手紙に返事がくる事は無かったから、彼の事情を男は知らないままだ]
えっと……さっきエーファから聞いたけど、君がユリアンでいいのかな?
覚えてないかもしれないけど、雑貨屋の息子のオトフリートだよ。
[名を知っていることに驚かれないようにエーファの名を出してから一応の自己紹介をする。
もちろん忘れていたからといって気分を悪くする事は無いけれど。
大人しい犬とは対照的に落ち着かない様子の黒猫は、玄関で来客を迎えていたらしいエーファが広間に戻ってくる>>120とそちらに駆け寄っていく
それから少し遅れて、戻ってきたイヴァンが仕事道具を取りに顔をだし、すぐに仕事に向かうのを見送る>>116]
なかなか落ち着かないな、みんな。
[なんて他人事のように言いながら、それでもどこか懐かしい空気にほっと息を吐く。
イヴァンが帰ったと言う事はおじさんに話は伝わっただろう。そうなると、実家に伝わるのもすぐで、それを思うとほっとした息が溜め息に変わりそうだったけれど。
少しして、イヴァンが作業を終えたと顔を出し、確認を求めた>>118なら]
え、もう終わったのか?仕事早いな。
[と驚きと関心の声を落とし、エーファと共に厨房へ向かうのを見送った。
エーファの腕に納まった黒猫に小さく手を振って、見ればどこか不安げな面持ちのユリアン>>141と目があって首を傾げた]
何か気になることでもあるのかい?
そういえば、仕立て屋になったって聞いたけど、ご家族は元気なのかな?
[問いはするけれど深く問い埋めるつもりは無く。気を紛らわせるために彼の家族へと話題を移す。
どんな返事が返ったとしても、深く入り込むことはしないけれど]
[厨房からエーファたちが戻ってきたなら>>143、お茶のおかわりを頼んで、新たに客が増えたなら自己紹介をしただろう。
イヴァンから演奏について訊かれ、カルメンと言う名を聞いてはたりと瞬く]
カルメンって……あの?
[十年ぶりに村に帰った男には、その名は「資産家のお嬢様」と言う印象しかないが、その彼女が覚えていたと言う事にまず驚いて]
こっちに居る間ならいつでも大丈夫だよ。
村の皆に挨拶して回るくらいしか予定ないし。
[他に聴きたい人がいれば、いっそみんなの前で演奏するのもいい、なんて提案もしてみる。
カルメンの今の話は、当人が聞かせてくれるまでは男から問う事はないだろう]
[やがて、広間にギュンターが現れ、一つの話を持ち出す]
へぇ、旅の歌い手さんが?
それはぜひ聴いてみたいけど、この寒いのに外で?
[旅の歌い手が演奏会をする>>#5と聞けば、音楽を仕事とするものとして興味を惹かれないわけが無く。
いずれにせよこの屋敷に泊まるのだから問題ないと決めて]
俺も?
いや、俺は外での演奏は遠慮する。
バイオリンは元々室内楽用だし、この寒い中じゃ指が上手く動かないからね。
[暖かい部屋でならいくらでも、と、最後に付け加えて]
―演奏会―
[そうして、月夜の演奏会が始まる。
冴え冴えとした月明かりの下、朗々と歌われるは『幻燈歌』
その内容を、男自身もよく知っていた。
古くから伝わるお伽。子供の頃、祖父が聞かせてくれた昔語りの一つだった]
(こうして聴くと、なんだか不思議な感じがするな)
[胸騒ぎにも似たそれがどういうものかは今はまだ知らず、同じ音楽家としての興味が赴くままに耳を傾ける。
時折聞こえる何かが軋む音>>#6も、演出であるかのように感じながら]
………そういえば、満月ですね、今夜は
[ぽつり、呟く声は誰かに聞こえただろうか。
それが、何かに符合すると、気付くものはまだいない。*]
─ 演奏会 ─
[お茶の時間の片付けと、予想外に増えた夕飯の支度やら何やらが一段落ついた頃、月を背にした演奏会が始まる]
…………。
[この歌い手がちゃんと音色を紡ぐのを聞くのは初めての事だ。
普段の語り口から、声がいいのは察していたけれど]
……すご。
[零れ落ちるのは、小さな呟き。
『幻燈歌』と呼ばれるその歌は、詩として読んだ事はあるけれど、こうして聞くのは多分初めてで]
……こんな歌だったんだなぁ……。
[感慨深く呟く意識は、目の前の音に向けられている。
遠くから聞こえる自然の音、そちらには意識を向けたくはなかったから。
そのためにいつもより強く集中していたから、ユリアンの落ち着きのなさ>>161に気付く事はできなかった。]
[演奏会が終われば、黒猫を伴って三階の自室へと戻る]
……なぁ、モリオン。
[ベッドに寝転んで、黒猫を呼ぶ。
月明りの下の猫は、その名の由来となった黒水晶の如く煌めいて見えた]
今日、寒くなりそうだよなぁ。
[なんて呟くと、意を察したのか黒猫は隣に潜り込んでくる。
その温もりに安堵しつつ、氷の音を意識しないようにしながら眠りに落ちて──。*]
[旅の歌い手が月下にうたうは『幻燈歌』。
おとぎばなしのように、その詩をきいたことはあるけれど
綺麗な月がそう思わせるのか
それとも歌い手の見事な歌声がそうさせるのか
重なり消える自然の音色も相俟って
幻想的なその歌に、引き込まれる。]
――……。
[歌声が止んで、しばらく茫としていたが
惜しみない拍手>>160にはっと我に返った。
遅れて、控えめな拍手をして]
見事だった。
[と、歌い手に賛辞をおくる。]
─ 翌朝 ─
[少年の朝は早い。
館に戻っている間は休みの使用人たちの代わりに、家事の一切を取りしきるから仕方ない。
休みなのに休みじゃないなんて理不尽だとは思うが仕方ない、なんて割り切っているのは余談だが]
さて、と。
朝ご飯どーしよっかな……って、さむっ!
あー……まずは、広間の温めからだなぁ。
[なんてぼやきながら着替えを済ませ、黒猫を伴い階下へと下りていく。
いつもならそのまま広間へ向かうのだが、その日は何故か、その前に外を見よう、という気になって]
……ふうっ……昨夜も冷えたから、どーなったかなぁ。
[呟きながら玄関を開けて外に出る。
気になるのはやはり、庭園の薔薇たち。
そちらへ向かうべく歩き出そうとして]
……え?
[何気なく、橋の方を見やった蒼い瞳が見開かれる]
ちょ……なんで?
[村へと続く唯一の道。
それがあったはずの場所に見えたのは冷たい真白の──氷の堤]
え、え?
えーーーーーーっ!?
[何が起きたのかの理解が追い付かなくて。
上がったのは、言葉にならない大声だった。*]
[演奏家であるオトフリートの呟き>>170に、
夜空を仰ぎ、僅かに目を細めた。]
月、綺麗ですね。
[自然の美しさに感嘆するようにぽつと呟く。
ユリアンの落ち着かない様子>>161は
感じ取ってはいたものの、
大丈夫ですか、と案じる言葉をそっと掛けるくらいに止め、
寒さに凍える前に室内へと戻り、
広間で少し暖をとってから、客室で夜を明かす。**]
[朗々と歌い上げられたその声が夜空に溶けて消える。
耳に痛いほどの静寂が戻る前に拍手の音>>160で夢幻から現へ引き上げられた]
見事ですね……
『幻燈歌』をこのように歌い上げるのを聴いたのは初めてです。
[演奏家としてまだ未熟だからこそ、その歌声の素晴らしさが身に沁みた。
自然の美しさと音の調和。同じように感嘆の声を零す青年の呟き>>176に小さく頷いた。
もしも時間があるのならぜひ音楽について語ってみたいものだ、なんて思いながら、惜しみない賛辞を口にする。
そうして、演奏会が終わったなら、ギュンターにどの部屋を使えばいいかと尋ね、返事を得たなら礼を言い、広間に置いた荷物を持って指定された部屋へと向かった]
―二階・客室―
[用意された部屋へと向かい荷物を下ろす。楽器の扱いは特に慎重に。
流石にこの時間では練習をするには少し遅いと、ケースを軽く撫でて]
あの人たちに聴いてもらえたなら、少しは認めてもらえるんですかね?
[などと一人ごちる。
会わずに離れる、と言うわけには行かないだろう。今更引き止められるとも思わないけれど]
明日は、イヴァンが帰るなら一緒にご挨拶にでも行きましょうか。
[と、とりあえずは前向きな予定を立て、寝巻きに着替えてベッドへと入る]
……今日は特に冷えますね……
[呟きながら目を閉じる。
演奏会中に感じていた胸騒ぎにも似た何かを抱えたまま……――*]
―翌朝/二階・客室―
[慣れぬ寝台でもしっかり眠れるのは、性格と言うよりは普段の旅の多い生活のせいだろう。
移動の疲れと、普段会わない人々に会ったという気疲れは、男を程よい眠りへと誘い
それが、唐突に破られた>>175のは、まだ早朝とも言える時間だった]
……何があったんです、こんな早い時間に…
[もそりと起き上がり、声の主を確認しようと窓から外を見て……]
――…え?
[屋敷を取り巻く氷の堤、それがひときわ大きく成長しているのがわかる。
そして]
は?って、え?ちょっとあれ、どういうことです?
[視線をめぐらせた先、その場にあるはずの橋が壊れ、代わりに見えるのは氷の白。
見えているのに答を探すのは、その状況をにわかに受け入れられなかったせいだ。**]
村の設定が変更されました。
8人目、旅人 ゼルギウス がやってきました。
[その男が小島の屋敷に担ぎ込まれたのは、一週間ほど前の事。
橋を渡り切った辺りで倒れていた所を使用人が見つけ、そのまま主の命で保護された。
旅の途中で何かに襲われ、命からがら逃げてきた……という事情の断片は聞きだせたものの、それ以外は錯乱気味のためにわからないまま、落ち着くまでは、と主が面倒を見る事になった]
…………。
[月下の演奏会には、そんな彼の姿も片隅にあった。
主に誘われて出てきたのだが、やはり、どこか落ち着かぬのか。
『幻燈歌』が終わると同時、他者への挨拶もそこそこに宛がわれた客室へと戻っていたのだが]
……つきのうた……。
[演奏会の最中に漏れた小さな呟き、それに気づいたものは果たしていたか]
[男については、身上書という形で、屋敷の主からこんな内容が自衛団に提出されていた。**]
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■名前:ゼルギウス
■年齢:20代半ば
■職業:不明・旅人らしい
■経歴:ギュンターの屋敷の近くで倒れていた所を保護された。
何かに襲われたらしいが、そのために錯乱気味になっており、どこから来たのかなどの詳細は不明。
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