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そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が2名、占い師が1名、共有者が1名、聖痕者が1名、狂信者が1名、智狼が2名いるようだ。
おお、どうやら全員、揃ったようじゃな。
皆に大事な話がある。
先日から噂になっておるので、皆も聞いておるやも知れんが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
噂の真偽の程は定かではない。 何事もないとは思うが、皆、念のため気をつけてな。
─ 翌朝/橋があったところ ─
[声がした場所へと向かうと、呆然としたような様子のエーファの後姿が見えた。
その先を見遣れば、先日とは別の色をした「橋」が見える]
……あっちゃあ。
[あーあ、と言った風に声を零し、イヴァンは右手で額を押さえた。
橋の色が変化したのではなく、湖の氷が競り上がり橋を壊してしまっていたのだ]
いつかあるかもなぁ、なんて言ってはいたけどさー。
[今かよー、と溜息を零す]
…まぁ、見回りに来る奴も居るだろうし、橋が壊れてるのを見れば架け直しの話も出るだろ。
てか親父がこの話聞いたら絶対急ピッチで用意してくれるし。
間違っても湖渡って行こうとしないように言わねーとな。
[な、と声をかけながらエーファの肩をぽんと叩く。
先ずは皆に伝えて注意事項も沿えるべし、と行動を促した*]
─ 翌朝 ─
[ぽかん、と立ち尽くしている所に聞こえた声。>>2
数度瞬いた後、振り返った]
……あー……そうなんだよねぇ。
[いつか、という言葉にはあ、とため息ひとつ。
言われてはいたが、実際に目の当たりにすると色々とくるものがあるが、やや強引に横に置いて]
……ん、そだね。
こっちからできる事なんてほとんどないし……まずは、みんなに報せよう、うん。
ご飯も作らないと。
[肩を叩く手>>3の感触に、もう一つ息を吐く。
口調はしっかりしているが、それでも、手の下の肩が微かに震えているのは隠せていない。*]
─ 回想 ─
[どれ程の時間、テラスで氷の堤を眺め見ていたか。
慣れているとはいえ、厚い外套越しにも感じる寒さに身震いを覚えると流石に拙いと思い屋敷の中に戻った。
その足でギュンターの部屋に向かうと、丁度来訪者が途切れた頃だったらしく部屋の主は一人で出迎えてくれて]
お待たせしてごめんなさい、小父様。
頼まれていたもの、持ってきたわ。
[包みを開き、保護板を外して持ってきた肖像画を見せる。
注文主にも満足いく出来だったらしく、ありがとうと笑顔での礼を受けるとこちらも温かに笑って]
―翌朝―
[ここからは見えないが、声の主>>0:175はエーファだろう。
あの声なら、他の人たちもすぐに気がつくに違いない
この屋敷が、外から隔絶されてしまった事に]
………満月、そして落ちた橋、ですか。
やれやれ、胸騒ぎはこれでしたか。
[この館に封じ込められたと言うのに、その声はどこか落ち着いた
或いは、どこか楽しげな色を含んで]
─ 回想 ─
私こそ。
描いて欲しいって言ってくれてありがとう、小父様。
[そう礼を返すと、ギュンターから絵の代金について問われ]
そういえば、まだお代の話ってしてなかったわね。
…ね、小父様。
これってエーファには言ってあるの?
話していないなら、勝手にお金を使うのは良くないんじゃないかしら。
─ 回想 ─
[彼の家族でもある少年に話は通してあるかと聞けば、やはりまだだと返されて。
これでエーファが怒ることは無いだろうけれど、少なからず金銭が動く事だしと少し考えた後]
それじゃ、お代のかわりに暫く泊めて頂ける?
今年も外の堤を描かせて頂けたらと思っていた所なの。
いつもは下描きだけさせてもらって家で仕上げているけれど、今年は最後まで此処で描かせて頂けないかしら。
[数日の滞在を願うことで、肖像画の代金代わりにしたいという申し出は、ギュンターから苦笑混じりの了承を返された。
そんなことを言わずとも好きに滞在して良いのにとも言われたけれど、これに関しては厳しかった両親譲りという所か。
ともあれ、滞在の許可も得て部屋を後にして。
広間に入ったのは、他の滞在者よりも随分遅くなったことだろう]
─ 回想 ─
[広間に入って、誰かと言葉を交わすことはあったか。
少なくとも、エーファには話しておかなければいけないと思ったからこちらから声をかけに行き]
エーファ、ちょっと良い?
今年も外の堤を描かせて欲しいと思っているのだけれど、暫く泊めて頂けるかしら。
小父様からは了承して頂いているけれど、エーファには聞いていなかったから。
[>>143強張った様子の少年に、それでも態度を変えずに話しかける。
年上開いてに砕けた接し方が難しいだろうとは察しやすいし、嫌われている訳ではないだろうとも伝わるから。
こちらが変に受け取らなければ、その内緊張も解けるだろうと思ってのこと]
一応、近くまで行って確かめてみた方がいいですね……
[寒さにふるりと震えて窓を閉め、流石にこのまま出るわけに行かないと手早く着替え、あるい皮手袋をしっかり嵌めて外へと向かう。
途中、誰かと会うようなら一緒に行くだろう。その表情は真剣だ。今は]
あぁ、やっぱりエーファさんでしたか。
イヴァンさんも、おはようございます
[エーファの姿を見つけたなら声をかけ、隣にいるイヴァン>>2へも挨拶をして、橋があったほうへと目を向ける]
窓から見てまさかとは思ったんですけど
これ……どうしたものでしょうね……
[呟いて、イヴァンの言葉>>3を聞く。
何が起きたかはすぐに村に知れるだろうし、架け替えは最優先で行われるだろうと言う言葉に安心したように息を零し]
流石にここを渡ろうなんて思いませんよ。
氷が割れることもですが、あの堤を乗り越えるのも危険です。
[つまりは、村の救援を待つしかないと結論付けて、壊れた橋を見つめていた。**]
─ 回想 ─
[エーファから良い返事が貰えたなら礼を言って。
難色を示されたとしても、そろそろ日も落ちる頃だしと今夜一晩は泊めて貰うことを約して貰った。
それから程無くギュンターが演奏会を開くことを報せにやってきて。
演奏会が始まるまでの間、誰かに話しかけられることが無ければただ窓の外に視線を向けて、描く絵の構図を考えていた]
─ 回想 ─
[イヴァンの様に態度の変わらぬ者とはこちらも壁無く接するけれど、いわゆる『お嬢様』と認識されている相手には気後れしてしまってあまり深くは接せない。
大きくない村だから、名前くらいは知っているけれどその人となりまでは詳しく知りはしない。
オトフリートについて覚えていたのも、彼が弾いていたバイオリンの音が綺麗で、心に残っていたからがきっと大きい。
ユリアンのことも仕立て屋の青年だとは知っているが、子供の頃一緒に遊んでいなければ彼の事情は知る由もないだろう。
>>0:152彼が衣装の売り込みに来たことで噂がどこまで広がっているかを知った両親が、村を離れることを決めたということも、娘自身は知らぬことだ。
教会へは御祈りに良く行くから、6年前から村の教会に来ている侍祭は多少顔馴染みと言ってもいいかもしれないが、深い付き合いとも言えず。
月明りの下行われた演奏会で、各々がどのような反応をしていたとしても、女が気付くことはまず、無かった]
─ 回想 ─
[女が耳を傾ける歌も確かに素晴らしく、聞き惚れるものだった。
けれどそれ以上に、女を惹きつけたのはその光景]
…綺麗。
[月明りの下で歌う、その情景の完成された美しさに目を奪われ続け。
その歌が終わった後も何処か夢を見た心地のまま、用意された部屋に戻っても暫くは持参していたクロッキーに木炭を何度も走らせて。
満足な疲労と、睡魔が堪え切れなくなった所で寝台に潜り込んだ**]
オトフリートおはよ。
しばらく閉じ込められちまうけど、まぁ何とかなるさ。
親父が居るんだからよ。
[大工の師としての信は強く、閉じ込められたままになるとは微塵も思っていない。
だから湖渡るなよ、と言ったら当然と言ったような言葉を返された]
まぁな。
他の人に会ったら、渡るな注意は伝えといてくれ。
架け替えはすぐに始まるだろうから、って。
[橋の崩壊で不安に陥るだろうと予測されるため、その点を優先的に伝えるよう頼んでもおく*]
─ 翌朝 ─
[女が就寝した時間は遅かった為、目覚めはあまり良くはなかった。
それでも温かな寝台から冷え切った空気に身を晒したのは、>>0:175何処かから叫びが聞こえた気がしたから]
……気のせいなら、良いんだけど。
[もしかしたら夢で聞いただけで、実際は何事も無いかもしれない。
そうは思うも、何か起きていたら、と思うと二度寝に戻る気にもなれず。
手早く身支度を整えると、声の主を探しに部屋を出た*]
─ 翌朝 ─
[連続して肩を叩く手>>14に、張りつめたものが少し、緩み]
ん……わかった。
そっち、頼むね、にーさん。
[飯頼む、との言葉に頷いた。
多少なりとも落ち着きを取り戻せたから、オトフリートに>>10おはようございます、と挨拶するくらいの余裕はあって]
やっぱり……って?
[それから、こてりと首を傾いで問いかける。
自分の上げた大声の話をされると、あー、ときまり悪そうな声を上げて]
取りあえず、俺、朝ご飯準備してきます。
[一先ず、自分のやる事を、と思い切って厨房へと向かった。*]
─ 厨房 ─
あー……。
[気持ち切り替え厨房に入ったものの、最初に上がるのは唸り声]
橋直るまで、どのくらいかかるんだろ……備蓄はまあ、足りるだろうけどさぁ……。
[不測の事態に備えるため、屋敷の食糧庫には常に十分な備蓄がなされている。
無駄遣いしなければ何とかなるかな、と思いながら、取りあえずは竈に火を入れ、鍋を用意して]
とにかく、あったまるもの。
あったかくて安心できるもの優先、だよな。
[ぶつぶつと呟きながらとりかかるのはじゃがいものスープ作り。
ついてきた黒猫は厨房の隅で、動き回る様子を見守っていた。*]
─ 屋敷の中 ─
[薪運びが終われば朝食前の一風呂へ。
途中誰かと会うことがあれば、氷の堤により橋が壊れてしまったこと、しばらくは小島から出られないが直に架け替えが行われるだろうこと、湖を渡って脱出しようとしないことを伝えた。
堤を見に行くと言うなら、気を付けてな、の一言も添える]
[そうして向かった大浴場は、温泉を利用しているため常に温かく、脱衣所に入っただけでも冷えた身体が温まるようだった。
泊まる予定なくの宿泊だったために着替えはない。
湯で温まった後は再び同じ服を身に付け出ることになった。
身体が大きいため服を借りるのも難しいだろうと割り切っているため、その辺りに躊躇いはなかった]
あれ、ユリアンは?
[一通り顔を合わせたかに思えたが、約一名姿が見えないことに疑問を持つ。
部屋を特定出来たなら(一通り客間を確認した)、ノックをしてみて様子を見る。
風邪だと判明するならば薬師見習いのエーファに頼んだりもするだろう]
[そうして手伝いをしたり、黒猫を構ったりなどするうちに、時間はどんどん過ぎていく**]
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