情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
次の日の朝、 ヘイハチ が無残な姿で発見された。
……そして、その日、村には新たなルールが付け加えられた。
見分けの付かない人狼を排するため、1日1人ずつ疑わしい者を処刑する。誰を処刑するかは全員の投票によって決める……
無辜の者も犠牲になるが、やむを得ない……
そして、人間と人狼の暗く静かな戦いが始まった。
現在の生存者は、 マイコ、 マコト、 アズマ、 ヒサタカ、 ウミ、 ヨウコ、 フユ、 ヨウスケ、 サヤカ、 ショウの10名。
早朝の校庭にリン……と鈴が鳴り響く。
ゆらり、現れる桜色の影。
「きめるはこころ。
おもいのままに。
えらぶことなど。
たしゃにはできぬ。
ゆくもかえるも。
しるべはこころ。
やみにしずむや、ひかりにまうや。
そのゆくすえはだれもしらぬよ」
無邪気さすら感じる声がゆるりと響き、そして、鈴の音と共にその姿は消えうせた。
―寮・自室―
[朝の日差しに目を開ける。昨夜は夢も見なかった。ベッドを離れて着替えると、それが習い性のように窓の外の桜を見遣る。早朝に響いた鈴の音と少女の声は、眠りの中にも届いていたか…ただ、じっと咲き誇る花を見つめて]
―寮・自室―
[窓を開けてベランダに出る。
正面の男子棟を見れば、大きな身体が部屋に戻っていくところで]
あの人は違う。
間違いないのは、あそこ。
[そう言うとマコトの部屋の方を見て目を細めて]
昨日会えなかった人は一人。
つまりはそういうことなのかな?
[記憶を辿りながら、指折り数えてゆき。
動いた視線はアズマの部屋へ]
邪魔しないでね。
今は我慢してるんだから。
−寮・自室−
[夜が明け、朝が来て、陽が昇る。
切り取られた世界でもそれだけは変わらない。
けれども、蝉の歌も、人のざわめきも、なかった。
まだ睡眠を求める瞼を、ゆっくりと持ち上げる]
『…起きないと、練習の付き合い、』
[行けないし、行く必要はない。付き合うべき相手がいないから]
『あー、バイトのシフト………』
[無断欠勤をしてしまったと気づく。それを謝りたくともできはしないが]
『昨日は、…そう、みんなで食事して、』
[たとえ仮初めの日常であっても、料理を皆が食べてくれるのは嬉しかった]
『………あ、アイツ、水泳部のヤツか』
[霧生小夜花、その名前をふと思い出す。
フユの口にしていた名がまた1つ一致した]
『少ない、なぁ。』
[指折り数えかけて、止めた。
目を覚ました仔犬が、見上げて、鳴いた]
ん、はよ、リュウ。
[顔を向けて、ショウは、笑う。]
『ああ、―――18になったんだっけ』
[実感はちっとも湧かなかった。
時が止まってしまったかの如く。
酷い誕生日だった、と今更ながらに思う。
寝床から抜け出して伸びをすると、カーテンを開けた。
季節外れの桜は今日も、風に枝を揺らして咲っている。
ショウが身支度を始めようとすると仔犬は傍から離れて、
ベッドの傍に置かれたバスケットボールを前脚で突つく]
いつまでも、こうしてらんねぇよなぁ。
[何とか、しないと。
小さく零れた呟き。]
―――でも。
[仔犬が動きを止めて、首を傾げた。
薄手のパーカーを羽織り、フロントジッパーを閉める。
ベルトポーチを腰に巻いて、息を吐き出すと、
ぱしん、と軽く、自らの頬を叩く。]
んし、行くぞ、リュウ。
[きゃんっ、と元気のいい声があがる。
仔犬と連れ立って、ショウは、*部屋を出た*]
―体育館―
[ぎゅうとボールを抱いて、準備室に積み上げられたマットのうえに座っている。
どこか遠い目をしているか。]
……どこにいるのかな
部屋に戻ってるかなぁ
[呟いて、立ち上がる。
だけれどあまり行きたいと思えなかった。
苦しい。
なんでかもわからずに、ボールを手放して]
―寮・自室/早朝―
[目覚めを呼び込んだのは、遠くから響く鈴野の音。
そして、無邪気と言えば無邪気な声]
あの子……桜花……か。
[小さく呟いて、起き出す。
静かな部屋。
ため息を一つついて起き出して。
身支度を整え、部屋を出る。
その手には、竹刀]
[寮を出る前にふと思い立ち、給湯室へ。
忘れていた和菓子を一つ、麦茶と一緒に摘まんで。
ふと、家族の事を思う。
連絡がつかなくなって、皆心配しているだろうか。
過るのは、そんな思い]
[女子寮、各階に備え付けられた洗面所の三階。
掌に掬った温い水に顔を浸す。水音。
顎の先から滴る雫を手の甲で拭い、タオルを一枚、たっぷり水を染み込ませてから絞った。
同居人の額にそれを乗せる為に、自室へ*戻る*。]
自分の欲しい物は。
ちゃんと言うべきだったんだね。
欲しい物にはちゃんと手を伸ばすべきだったんだ。
だって、そうすれば。
一人にならないですんだのに。
寂しいだなんて思わずに済んだんだから。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新