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銀弾 ラス に 1人が投票した。
風刃 カルロス に 7人が投票した。
風刃 カルロス は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、銀弾 ラス が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、雷鳴天使 エリカ、傾奇者 ケイジ、闇金の猟犬 ブラウン、仕事人 スティーヴ、手品師 ディーノ、氷華 リディア の 6 名。
─湖畔傍・樹の上─
[何気なく向かった湖畔傍。戦いの気配に身を隠し、樹の上へと登る。そこで行われていた『デュエル』は既に決着がついていて。カードの移動を見るのみに留まった]
ぬーん、どうにもタイミングば悪かのぅ。
人んバトルばほとんど見れとらんき。
カードマスターもだいぶ減って来たのぅ。
ワシも横着しとる場合やなかかね。
さぁて、どっちばやりおうたろうかいのぅ。
[目的とするは二人。真っ直ぐな意思を持つ『審判』か、寡黙な『隠者』か]
[意識を失ったラスが『魂の檻』に囚われる様を見やりながら、偽りの光を宿す『月』は隠された裏側で*ほくそ笑む*]
……勝ったのは、氷華ちゃんの方、か。
[戦いの行く末に、小さく呟く。
飴色には思案のいろ]
さて、と。
やり難いのがひとつ潰れてくれた所で、ボクも動いてかないとね……。
[呟きながら、ひょい、と枝の上に立ち上がり、空を見上げる]
にしても、厄介なのしか残ってないなあ。
手の内の読みにくいオジサンたちとか、『手品師』さんとか、狐のおにーさんとか。
余力のある内に当たるとしたら……狐のおにーさんなんだけど。
[殴りたいし、という呟きを漏らしつつ。
ばさり、と翼を広げ、拠点と定めた*廃墟へと*]
―屋外―
[集音機に意識を向けていた様だが、不意にポケットからカードを取り出した]
へぇ。
[今や6人しか居なくなったカードマスター。
その中に男は入っている]
…そろそろ頃合いかねぇ。
皆が働き者だから、俺も楽が出来たが…今はあまり動かないだろうな。
負った傷を治したり、消耗した身体を癒したり…
なら。今を逃すと、不利かねぇ。
[頭を掻きつつ]
距離をつめるのが大変そうだからな。残った面子は。
…狐面も。役者が減って動かないはずがないわなぁ。
[く、く、小さく苦笑した*]
─廃墟・どこかの屋上─
[樹の上で一休みした後、男は廃墟へと舞い戻る]
『審判』か『隠者』か。
エイキチ、おまんはどっちがよかね?
[『デス』と『ザ・ムーン』のカードを手に情報を眺めやりながら小猿へと訊ねる。声ならぬ鳴き声は「ウキッ」と奏で、その返事に男は笑いを漏らす]
かかか、そげに悩む必要ばなかね。
持っとるカードば見ても、あん嬢ちゃんと一番やりおうたか。
[片や偽りの光を、片や真なる光を]
ワシが真なる光を掴めぇか、向こうに下されぇか。
まっこと興味深か。
[標的を定め、男は愉しげに声を漏らした]
[ふ、と
風が変わる気配に目を開ける]
あぁ…なるほど、ね…
脱落者は「特別室」にご案内、ってか。
[自嘲気味の笑い。
聞こえた声にそれを更に濃くして]
……うっせーよ。
[一言だけでそれを片付けた]
[感じた気配にすぃ、と視線をずらすとこちらを見る女。
自身がカードを奪った、元「世界」のカードマスター]
よぅ。また会ったな。
んな顔すんなって、見りゃわかんだろ…
俺にも「世界」は手に余った、って事さ。
[何を望むのか。と問われてへらりといつもの笑みを浮かべ]
さぁね、叶わねぇ望みなんざ言ってもしょうがねぇだろ?
少なくとも、あんたにゃ無理だな。
[それだけ言って女から目を逸らす。
暫くして女は側から離れていく]
[外側の傷はもう殆どが「消えて」いる。外傷の酷いのは軸足に受けた火傷と左肩の裂傷。それももうすぐに消えるだろう]
治りが早いからって痛くねぇ訳じゃねぇんだぞ、っと。
[少し大きめな声を出せば背が疼くように痛んで。軽く顔を顰めて利き腕を動かす]
こっちはもうちっと掛かるかねぇ。
[めんどくせぇ、と呟いて]
…あぁ?
[聞こえた声にどこか不機嫌そうに返したのは、声の主に対してか問われたことに対してか]
「おまはん『も』」って…
あぁ、そういうことさ。死にたいのに死ねない、厄介なもんさ。
[それを肯定して、どこか苦いものが混じった笑みを浮かべる。
向こうには見えないだろうけど]
色々、無茶やってみたんだけどねぇ…
そのうちそれが楽しくなっちまって、今じゃこの通り。
[言葉に混じるのは自嘲。
軽く声を立てて、笑って]
[強張った身体から放たれた短い言葉。
それが解けた後の微妙な表情]
[矢張り蒸し返すべきではなかったか。
脳裏を掠めた後悔は、乱れ咲く花々に掻き消える]
……、
[彼女にとっては残念なことに、耳は良い方だった。
壁越しの『隠者』の発動を聞き取る程度には]
[さあ、どうしたものだろう。
気付かれたらまた不機嫌になられてしまうだろうか。
けれど、どう足掻いても。
*弛む頬は止められそうにない*]
[この声の主ならば笑うだろうと思っていたから、ただ苦笑を返すだけで]
俺の望み、なぁ…
会いたい奴が、居るんだ。でも、ここに居たら会えないから、さ。
こんな体じゃ、一緒に居られないから…そいつは「俺が「治る」まで待つ」って言ってた。
俺はそいつに「必ず帰る」って言ったけど、もう、ね。
[その相手はもう「会えない所」に居るのだ、とまでは口にしないが]
「管理者」か…こんなもん管理してるんじゃただモンじゃないのは解るけど。
難儀な人だね、あの人も。
[立場が違う故に、管理者の気持ちまではわからないが]
こんなんじゃ、愛だの恋だの人並みなもんは無理だろ?
欲しいもん手に入れるには…なぁ?
寿命、ね。どうなんだろ。
まだ寿命で死ぬほどは生きてないからなぁ。
いくつ誕生日過ぎたかは忘れたけど。
[二十代後半、というのは外見に合わせただけ、らしい]
どうにもね、「運命の輪」は俺のためには回ってくれなかったみてぇだ。
[相変わらずの笑いを浮かべたまま]
「定め」ねぇ…俺も遠慮するね、そんなもん。
どうせ生きるなら「楽しいこと」やっていてぇし。
[あっさりと本音を吐いて、その後の言葉にまた、笑う]
先立たれんのも嫌だけどさ。多分その前に怖がられるんじゃねぇかなぁ。こんなんだし。
そういう日が来るなら嬉しいねぇ。
まぁ、期待しないで待ってようかねぇ…風が止まる時、ってのを。
[気休めでしかないけれど、と付け加えて声を上げて、笑った]
―川岸―
だーるー。
[水から上がった虎の姿がぶれて人らしき形になる。霧のよな何かが晴れると木に寄りかかって休む姿が見えるようになった]
やっぱ、殺しておくべきだったかなー。
でもなー。約束だしなー。
[はふりと大きく息を吐く]
生かしておいたら次は殺されるかも、だよね。
うー。
[狂った笑いと呪詛の言葉が木霊する。
帽子のない頭の上、三角耳はへちょりと伏せられた]
[風が髪を乾かしてゆく。
暫く吹かれていたがおもむろに懐からカードを取り出した]
風刃のおにーさんまで退場しちゃったんだ。
もっとごはんのお裾分けほしかったなー。
色々見つけておいたのに。
[最初に抱く感想がそれなのもどうだろう。
干物魚の味を思い出してぺろりと唇を舐めた]
で、勝ったのは手品師さんか。
狐と犬のオジサンたちに仕事人のオジサン。
やー、見事に戦いにくそーなヒトばかり残ってるー。
雷鳴のおねーさんはおねーさんで……だし。
[隠し札まで切ることになりそうで厄介だった]
も少し身体休めてからにしたいけど。
どっちにしろ先では連戦だろうしなー。
[人数が減れば当然の流れだろう]
とにかく様子見にいきますか。
[カードをしまい直し、ひょいっと立ち上がる。
木の枝に引っ掛けてあった帽子をいつものよに被り、気配を探りながら歩き*始めた*]
ま…生きてりゃそのうちどうにかなんだろ。
っと、初めて意見が合ったかねぇ。
仲良くなれっかは別だけど。
[相手の様子を探ろうにも風は届かない]
俺は小心者だぜぇ?
弱い犬ほどよく吼える、って言うだろ?
大胆にでもやらねぇと舐められるしなぁ。
あんたには通じないみたいだけど、さ。
[届いた気配に含まれたものには別段感情が動くこともない。むしろ虚勢を張る必要がなくなったとばかりに笑うだけ。
笑うしかない、と言う気持ちなのかもしれない]
あんたには他に気になる奴も居るだろうしなぁ。
そりゃ、いつまでもここに居るような人じゃないだろうなぁ、あんたは。
[からかうわけでもなく、単に相手の性格からそう思っただけのこと。言葉の真意に思い当たりながらそれは避けて]
あんたがそういう奴だ、ってのはわかってるさ。
俺もあんたのそう言うところ、否定する気ねぇし。
俺はさぁ、風なんだよ。
相手のいい様に風向き変える小心者。
つまんねぇだろ?そういうの相手にすんの。
[言葉に混じる気配が薄くなっているのを感じて、そうしてまた、笑う。誰かに興味を持つ事も持たれる事も慣れていない]
……執着できるもんでもあれば、もうちっと違ったかもなぁ。
[独り言のように呟いて]
……あんたが真面目に仕事してるところが想像できねぇんだけど。
[恐ろしく真顔である]
あん時は目的があったからなぁ。
「最後のお楽しみ」を持って行かれたらそりゃ腹も立ったさ。あんたの実力も知らなかったし。
ま、俺じゃ「管理者」には勝てなかっただろうけどなぁ。
今は、さぁ、目的もないし、な。
あんたに噛み付く理由もない。理由もないのに勝ち目のない喧嘩売るほど馬鹿じゃない。
風だってたまには凪ぐこともあるさね。
[目的を失くして気が抜けているとも取れる、そんな風な言葉を吐いて]
俺に執着する気がないからねぇ。
[とだけ零して]
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