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―広間―
はい。そうらしいです。
俺もまだ、確認はしてませんが。
エーリとクレム兄、ゲルダさんは見たようです。
ナータとヴィリーさんが自衛団まで伝えに行きました。
[ゼルギウスが震えたのには気がついたけれど、理由までは分からなかった。だから淡々と、密やかに伝えた>>239]
[フォルカーが目を開けて、手を頭から離す]
……おは、よう。
[涙の跡を見られないようにと、袖で顔を拭い]
[姉の邪魔をしないよう注意しながら、そっと身を起こした]
― 厨房→浴室 ―
[広間では、もちろん大きな声になったエルゼリートをぺしりと叩いておいた。
ライヒアルトも後ろからやってきて、頷く。
後は、厨房に移動したからわからない。
ミルクを温めた鍋を片付けたあとは、浴室に移動して
特別に温まりたいというわけではなく、単に身体をさっぱりさせたいだけだったので、お湯はぬるくて構わない。と、すぐに服を脱いで、タオルで身体で拭った。
もちろん使用中は一応つけているが、多分誰も来ないだろうとは思っている。
さっと洗うと、そのまますぐに出て、服を着て、後ろ髪を持ち上げた。鏡でその色を確かめて、溜息一つ。洗ったところで消えるわけもない]
―宿屋―
[岬の宿屋へと戻ると自衛団員たちは団長の亡骸の元へと走った。
鋭い爪痕が刻まれるその亡骸を丁重に運びして――
広間で自衛団員から告げられるのは無情な言葉。
此処に人狼がいるのは間違いない。
だから、見つけて殺せ、と――。
その通告に遅れて広間へと戻ってきた女は目を瞠る]
そっか、わかった。ありがと。
自衛団員に…か。
[ライヒアルトから現状>>244を聞いて礼をいいつつ考える。
いい予感は欠片もしないわけだが、伝えに言ったという二人のことをしばし案じつつ]
夢ならよかったんだろうがなぁ
[と、アーベルに苦笑して答えてから]
とりあえず…他の人が無事かどうか確認したほうがいいかね
[今名前が出てきた人物意外となると、...は起きているとは知らない。エルゼ。双子。]
─回想・広間─
あ…ありがとうございます、助かります。
[ライヒアルトが場所を空けてくれたのに気付いて頭を下げ。>>145
ナターリエへは言葉が足りなかったものの、ゼルの助け>>192のおかげで意図はちゃんと伝わり。
快諾してくれた彼女>>144に、安堵の笑みと共にお礼を言った。
注意の必要な事柄もゼルが伝えてくれて。>>193
ヴィリーが入浴中とは知らなかったものの、浴室が使用中だと聞けば待つ心積もりで頷いた。
内心、落ち込んでいるエルゼが気になったもののなんと声をかければ良いかもわからずナターリエ達と他愛無い話を続け。
ゲルダの淹れてくれた紅茶も飲みきり、片付けをしてから着替えを先に取りに行こうと思った矢先聞こえた叫び声に驚いて。]
え…今の、フォルカーちゃん…?
[聞こえた声は彼女のものか妹のものか解らず、けれど穏やかならぬ悲鳴に大丈夫かしらと立ち上がったがアーベルがすぐに向かったのをみれば慌てることはなかった。
続いてエルゼ達も声の方へ向かったのを見れば、自分まで行って却って迷惑をかけてはいけないとその場に留まり。
何を話しているかは解らずとも遠く聞こえる喧騒に、共に広間に残ったゼル>>193と顔を見合わせた。]
…何が起きてるのかしら、ね。
[そう問えば、ゼルには聞き覚えのある悲鳴だったらしくそこまで心配しなくても、という反応が返ってきたろうか。
程なくして戻ってきたナターリエから事情を聞けば、あら、と瞬きして。
その後アーベルとフォルカーも広間を通って二階へと向かうのを見れば、アーベルにちゃんと気遣ってあげてね、と目線だけでお願いをした。
思わぬ喧騒も収まった後、改めてナターリエと入浴をしようと着替えを取りに行った後浴室へと向かい。>>172
彼女から体調を気遣われれば、大丈夫ですよ、と微笑んだ。
日の色に染まることの無い自分の肌は血が透けて不健康極まりなく、出来るなら人目にさらしたくはない。
躊躇いなく肌をさらすことの出来る彼女に、内心羨ましいと思う気持ちを抱いたが、自分から頼んでおいてこんなこと思っては、と心の中で恥じながら自分も服を脱ぎ。
彼女の足首の傷跡には気付いたが、それを指摘することはせず。
彼女の内心に気付く事は出来ぬまま、終始気遣ってくれることに微笑み礼を言って、湯から上がり身支度を整えた。]
ありがとうございました、ナターリエさん。
本当にご迷惑をおかけしてごめんなさいね…
[申し訳なく思い感謝と謝罪を述べた後髪を乾かす為に広間に戻れば、ゼルとアーベル、ライヒアルトの姿があって。]
ゼル、アーベル、待っていてくれたの?
二人とも、ありがとう。
ライヒアルトさんも、お待たせしてごめんなさい。
[ゼルとアーベルには待っていてくれた礼と、ライヒアルトにはナターリエを借りていたことの謝罪をし。
アーベルには、フォルカーは大丈夫かとも問いかけて。
髪を乾かした後まだ誰か残っているなら先に戻ると告げて薬を飲む為の水差しを手に二階の部屋へと戻り、眠りについた。]
─回想・終了─
─宿屋外 西壁─
[白の傍でしゃがみ込んだままで居ると、自衛団員が数名オレの方へと駆けて来た。
…いや、オレへと言うよりは、目の前の躯に対してだな。
奴らはオレが居るのに気付くと少し怯んだみたいだったけど、爺を運ぶのを優先と考えたらしく、オレの結わえて無かった髪を引っ張って後ろへと放りやがった]
いって……!
何しやがる…!!
[後ろに引っ張られたもんだから、オレは当然よろめいて尻餅をつく羽目になる。
頭と尻と、両方痛めて涙が出そうになった]
……あんだよ、ただ傷を確かめてただけだよ。
オレじゃねぇ。
ここに来た時は既にそのシーツも掛かってたからな。
[元々容疑者として集められてたから、ここに居たオレを連中は容易に疑いやがる。
それは仕方ねぇにしても、第一発見者はオレじゃねーっつの。
……そういや誰だったんだろ。聞いてねぇや]
―広間―
……本当に。
[夢なら良かったというアーベルとゼルギウスに、心の底から頷いた。こんなの、せめて夢であって欲しかった]
あ、エルゼリートさんは外へ確認に行ったみたいです。
ブリジットさんとリンク姉妹はまだ見かけていません。
[他の人はと言われて、もう一人知っている所在を伝え。
女性達はまだ休んでいるのだろうかと、天井を見上げた]
─翌朝・二階 自室─
[ここで寝るのは二回目ということもあり、前日よりも眠りは深かった。
眠る前に入浴したことも大きかったろうか。
それでも、どこからか聞こえてきた悲鳴>>153はその眠りを破るには充分なもので。]
……ぇ…?
いまの、な……ぁ…ぅ。
[驚いて身体を起こしたものの、急な目覚めについていかない頭が眩暈という形で不平を言って。
しばらく動けぬまま、波が穏やかになるのを待った。
ようやく視界がはっきりとなったのは叫びを聞いてからある程度時間が経ってしまった後で。]
さっきの声、何だったのかしら…
[不安げに呟くと、まず薬を飲んでから身支度を整え部屋を出た。]
─自室→広間─
[妹が身を起こせば自然と自分は離れることになり。
表情はあまり明るいとはいえない様子だったかもしれない。
それが夢のせいなのか、昨日の出来事のせいだったのかは定かではない]
エーファ、昨日はごめん。
ちゃんと、寝れたか?
[それでもかけるのは心配する言葉だった]
そっか。エルゼさんは外に…か。
[つまり外に犠牲者はいるのだな。今更気づきながら、ライヒアルトと同じように二階へと目を向けてから戻し、またエーリッヒと、そしてクレメンスを一度みてから]
ちょっと水とってくるから。
[見てない人もだが見える人間もどうにかするべきである。
すぐ手元に薬を飲む水を置いたほうが安全だ。と、一度厨房へと入っていった。水を取るだけだから手間はかかるまい]
― 広間→厨房―
[戻ってくると人の姿は先より増えていて。
瞬いた後に、尋ねる]
食事はちょっと作れる気がしないけど。
飲み物、飲む?
まだミルクはあったけど。
─広間─
おはようございます…
あ、あの…何か、あったんですか…?
その、さっき、悲鳴が聞こえたような…
[1階に下りると、数名が集まっていて。
けれどそこにはナターリエやヴィリーの姿は無かったろう。
誰にともなく問いかけたが、返事はあったろうか。]
― 広間 ―
[くす、くすと、猫の反応>>250には楽しげな笑みを浮かべた。
わざとひらひらと手を振ってみたり。]
見にって……おー、みんな勇気のある事だネ。
[見てきたと、ライヒアルトの弁に>>244はそんな言葉が漏れた。
自衛団に伝えに行くのはまぁ当然だろうが、ロクな事にならんだろうなぁとは思った。
ナターリエ相手なら、そう無体を働く事もないだろうが。]
だネ。
あー…お嬢やらフォルカー達は起きてっかな?あと美人の兄さん。
[こちらもまだ今日は姿を見ていない。
ちらと階上の方を見上げた。]
様子見てくるかねぇ?
[と口にするとブリジットの姿が見えた。]
─宿屋外 西壁─
…あ? あー……。
そうだな、そうだろうな。
[ヴィリーの声>>260にオレは納得の声を漏らした。
その声は消沈したように低い]
オレらは容疑者だもんな。
[爺の傷はどう見ても人が為し得ない傷だった。
そうだ、オレ達は元々それを疑われてここに集められたんだから。
爺がやられた以上、コイツらの考える事は容易に想像出来る。
オレはヴィリーにいつも通りに呼ばれても反応することなく、一人納得して立ち上がり、服についた土や雪を払った]
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