情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[いつの間に彷徨い出たものか、いつからそこに居たものか、さやさやと吹く風に髪を嬲らせ、男は独り、白き花の野辺に立つ]
[見上げる空には、七色の帯、眩しげに目を細めて、手を翳す]
[てん、てん、とん。
幾度目かの繰り返しの後。
ふと、小窓より差し込む光に顔を上げ]
雨、止んだのだね。
[独りごちつ、小さく見える空見上げ]
……外にゆこうか?
[お前も外を走りたいよね、と。
小さく呟き、部屋を出る。
人の気配のある場を避けるよに。
足音忍ばせ、館の外へ]
[外へと出でて、空を見る。
広がる色彩は鮮やかに。
紅緋細めつ、それを見て]
……あ。
[駆け出す仔うさぎ、その姿に。
しばし、悩みて後を追う]
[うざきを追って、駆け行く白の内。
やがて、そこには異質な色彩が見えようか。
白の内に、佇む紫苑]
…………。
[何故か、ぴたりと足を止めるも。
仔うさぎが先に進むのを見れば、後を追わねば、と再び足を前へと進め]
[夕食を手早くとって]
ご馳走様じゃぁ!
[座敷から出たなら]
[縁側にたたずむ人たちの姿]
お食事、美味しかったんよー
[にこにこぱたぱた]
[笑いながら手を振って]
[再び外に出てゆくのは、子供の性か]
[水をまだ含む土]
[空には高く橋が架かる]
[橋の根元は宝とゆめ]
きれいじゃぁ。
ほんま、きれい。
[嬉しそうに]
[その視界]
あ。ふうれんさまじゃぁ
[隠された真実は]
[最初からそうであったように]
[不思議な様子にきょとんとする]
[それはまったく己の呼び方に気付いておらず]
虹、見にきたん?
消える前に、ねっこを見に行きとうならん?
[にこにこと話しかけて]
[探し人は見つからず、夕餉の時が近付いて、夕餉の席なら会えるかと、戻る道行その途上、真白き花の只中に、探す紫苑を見かけるか]
なんだ、こんな所におったのか―
[そのまま近付かんとするその途上、臙脂と濃色の童を見つけ、ぴたり足を止めたるか]
ええと、確か風漣と―音彩だったか?
[自信の無きは人伝に聞いたのみ故か]
[新たに呼びかける声に。
遠くへ向けし紅緋をそちらへと]
雅詠のにいさま。
お散歩なのですか?
[雅詠に問うは、いつもと変わらず。
しかし、もう一方からの問いには。
なんでもないよ、と短く言うばかり]
[問いかけに、ゆる、とまばたく。
どこか虚ろな面持ちは、呼びかけ方によるものと。
その呼び名されても笑めるのは。
露草色の若人だけと。
言にして語るはできず、ただ、ゆる、と首を振り]
……なんでもないよ?
俺は―と、風漣が先に言っちまったか。
[苦笑を浮かべ]
まあそう言う訳で宜しくな、音彩。
[散歩かと言う二つの問いに]
まあ散歩といやぁ散歩か―ちと烏の兄さんに用があってな。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新