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[それでも、じっとしているのは嫌だったから、起き上がり。
いつものよに常磐緑のマフラーを巻き、銀のロッドを背負い。
頭の上には相棒を乗せて、ふらりと部屋を出る。
どこに行くのか決めてはいなかったが、何となく、歩みは玄関の方へと向いていた]
─自室→玄関─
[傘を借り、ばさと音を立ててさした時、後ろから疾風を感じて振り返る。]
ティル殿。
ゆっくり、休めていますか?
[首を傾げ、声をかけた。]
……あ。
雷撃の。
[感じた気配に首を傾げた直後に声をかけられ。
同時に、自分にはわりと親しい力を感じて、ほっとしたよに息を吐く]
ん、休んじゃいるよー。
ただ、雨だから滅入ってるだけ。
これから、どっか行くの?
―回想/東殿・回廊―
[幼子には結局の所、影の気配の理由は愚か出所すら悟る事は困難であったか。
首を傾いだまでは良かったが諦めざるを得なかった幼子は、素直に差し出された小袋を握り締めると大事そうに抱えこんだ。]
…、ありが、と。
[幼子が地竜殿へと述べるは、余りにも言葉足らずな謝礼であった。
直ぐさまに氷竜殿へとしがみつく様を見ればどうやら照れ隠しの様で在るが、物を頂いたと言うにその態度は誠に失礼窮まりない。
確りと礼を述べよと促せども、子は氷竜殿へとしがみつく力を益々を強めるばかり。
…もはや私はお二方に頭を下げるのみ無かった。]
[暫くの刻が過ぎる内、結局幼子は氷竜殿の腕に抱かれたまま眠りの底へ落ちてしまった様であった。
申し訳無さに小さく縮こまるしか無かった私は、偶然にして幾つかの事を聞き及んでしまう事になった。
口は挟まぬ――下手に言い触らしはせぬ心積もりはあれども、心苦しく思うは否定出来ぬ。
結果、床に着くまで苛まれる事になってしまったのは別の話である。]
―回想終了―
―― 東殿・私室 ――
良く降るなあ…
[開け放った窓の枠に、生身の右腕とメタルの左腕(今は剥き出しのままだ)をだらりとひっかけ、間に顎を乗せて降りしきる雨を見つめる。騎士道精神にも限度があるだろうと思う焔竜の無茶や、守れなかった者達のことを思うのか、その表情にはいつもの精彩は無い]
俺、どうしたらいいんだろ?
[ためいき]
あぁ、雨が降っていると爽やかな風が噴くという訳には行かないですから、ね。
私は雨にそれほど滅入る事も無いのですが。
[少し表情の緩んだように見える疾風竜に、こちらも少しばかり眼鏡の奥に緩めた色を浮かべた。]
いえ、見ていても仕方ないので、歩いてこようかと。
行きますか?
[傘を揺らして見せる。]
―東殿・個室―
[窓を叩く音に私は頭を擡げる。本来昇っているべき陽は射す気配を見せぬ。
…常は天の恵みと呼ばれる其れも、起因は均衡が崩れし所為か。
そう思えば恵みと感謝するには聊か苦いものではあった。
――未だ仔と氷竜殿は休んでいる。
特に氷竜殿には長らく守を見させてしまった故、色々事が起きたのも相俟ったに相違ない。疲労もそれなりに蓄積されよう。
寝台に小さく収まった幼子の傍らに居座りながら、私は思案に暮れていた。
幼子の様子を見るに、あの影輝の気配の理由までの理解には至っておるまいが。
…剣を持ちし者が彼の命竜の言葉通りであるならば、あの僅かな気配も納得出来よう。
さすれば、問題は自ずと限られる。
――どうすべきかと溜息を零す傍ら、僅か幼子が身じろぎするのが見て取れた。]
[窓から視線を外した後は再び瞳を閉じていたが]
…すこぉし冷えるかの。
茶でも貰いに行くか。
[地へ染み込む水の冷えが伝うような感覚を覚え。茶でも飲んで身体を温めようと食堂へと向かう]
─東殿・自室→食堂─
[辿り着けば既にダーヴィッドが居て飯を食らって居たか]
お主はほんによう食べるの。
[半ば呆れつつその様子を眺め。己が好む緑茶を用意しまったりと飲み始めた]
[なかなか、回廊にこない。
少し困ったようにして、それから声を投げいれた。]
食堂で、用意しています。
ゆっくりでもかまいませんから、来て下さいね。
[そうして、食堂へ。
用意をするのは、*茉莉花茶*]
[破るは一瞬であれど、戻る時はそうもいかない。
押さえ込むように全身を巡る力の影響は肉体にも及び、どうにもダルかった]
私も誰かに、信を置いて伝えておかなければ。
[無差別の取り込み。それは自分も対象になり得るわけで。
浮かべる顔は複数。仔竜の頃から知る恩人と、常に穏やかな女性。そしてこちらを見透かすかのようだった人]
でも、今一番に聞いてくださりそうな方は。
[氷の婦人は、気をつけろと言われた相手と親しい。
本当はその当人を疑うのにも複雑な思いが無くもなかったが、そこはどうにか折り合いをつけている]
こうなってしまった以上、やはりご負担になるとしてもダーヴィッド様にお話しするのが一番かしら。
それとも…。
雨が降っても、風は吹くし、雨だからこそ吹く風もある。
なんだけど、なぁんか、雨って苦手なんだぁ。
[軽く、肩を竦めて言い。
誘いにちょっと首を傾げていたら、ピアにてちり、とされた。
滅入るなら気晴らししてこい、という事らしい]
そだねー、ぼーっとしてても仕方ないし。
[自分でもその自覚はあったので、そこにあった傘を一つ借りて開いた]
―東殿・自室―
[雨は別段好きでも嫌いでもないが、ずっと見ていればそろそろ飽きる。
同じ景色は退屈しか産まない為、さて何処かへ行こうと部屋を出る。
外に出るのは濡れる可能性があるので避け、東殿内をふらりと。]
……こんなものか。
所詮、カケラ、か。
腹の足しにもなりゃしない。
「偽者」は一生「本物」にはなれない、ということかしら。
カケラもまた然り。
カケラをいくつ集めても、何にもなることは無い。
「偽者」が揺らされることは無いのか。
何にもなれない身なればこそ。
……これが、「最高級の偽者」なのかしらぁ?主様ぁ?
[ゆっくりと。
口調が昔のものから今のものへと戻っていった。
ナターリエ自身は何も変わったとは思ってはいないが、実際に何か変わったかどうかは、誰にも分からない。
何より、「変化」を象徴するものだ。何により「変化」するかは、自分自身ですら分からないのだから]
[ それは雨霧の合間に見た幻であったか。数拍の間の後、影は歩みを再開した。
回廊まで至れど先の言葉の通り、月闇の竜は先に行ったようであった。
湿り気を帯びた髪に触れつつ、ゆるりと歩む。]
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