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ん…もういい頃かね
[と、森から抜け出しゆく。寝ていたら叩き起こそうと心に決めて、家屋目指して歩けば、既に起き出している出来立ての怪我人と。従姉とがいて]
よう…どちらも具合はどうだ?
『ふむ、済まなかったな』
[目を閉じていた白虎、大きく尾を振って]
『感謝するぞ黄龍。これで後は本人の体力に任せられる』
[フヮサ、とリカの頭を一撫で。
声ならぬ「音」を発すると、その姿は光に溶けて]
へー。
案外、可愛いモンなんだな。
[ 睨みつけられて体勢を戻す。
さして意に介した風もなく、受け流す碧眼は揺るぎない ]
なんもせんよ。今は。俺も“そっち側”なんで、ね。
[ さらり、己の所属する側を明かす ]
ただ、桂はどうすんのかなって。
さっきの口振りだと、もう、やる気ないみたいだけど。
鵬谷が天界に反発してたのとか、
向こうがソイツ放っておくわけないとか、考えねえ?
[ その場にいなかったはずなのに、
発される台詞は、あたかも全てを知っているかのよう ]
[今度は横手から、キョウヤが現れて、さすがに彼も目を何度か瞬いた]
……ここは本当に結界の中か?
[そう口にしてから、ポンと手を打って]
……ああ、そうか。まだ寝ているのか。
[それが結論らしい]
……っと。
[そこに立つ者──自身の母の姿を見た瞬間、自然、居住まいは正された。
大丈夫なの、と。投げられる短い問いに、一つ頷いて]
まあ、色々とややこしくなっちまってるけど。
でも、大丈夫だから……心配いらない。
[静かに答えて、笑って見せる。
向けられる表情がどこか不安げなのは、恐らく一見してわかる、動きの鈍さのせいだろう]
ああ、従姉殿も大丈夫だから。
九条院の方にも知らせといて。
[そこを追及される前に、と早口に言い置いて。
じゃ、やる事あるから、と言って、幾度目かの転移を行う。
後に残るのは紅の光と──呆れたような、*母のため息*]
[何を聞きたいのか?
まぁそんなのは大体がアズマの事だろう。天界としては天魔の情報は欲しいだろうし。
なので……]
……断る!
[とりあえず、予想だけで断ってみた]
………ほう……夢か
[久鷹の口振りと態度とを見て。些少の安堵と。ぶり返すような怒りを抱きつつ、幸貴に]
そっか。…俺が居たら邪魔になるから行かなかったが…ならいいんだが
[とりあえず何か聞くようなのでしばし待つ]
……そう。
[じろじろと品定めするようなユーゴの視線からQちゃんを隠しつつ、『そっち側』という言葉に完全には解かないものの警戒を緩める。
だが、続いて問いかけられた言葉に、]
…………そ……れ、は。
[言葉に詰まる。
サキは見逃してくれていたが、他の四端や天までもが金毛九尾のQちゃんを見逃してくれる保証は何もない。
その動揺は、容易にユーゴに読み取られるか。]
……む。予想が外れた……。
[すすすす……とキョウヤを盾にする位置に逃げておく。笑顔は見ない。とても良い笑顔だったが、いやだからとても怖かった。
と、ふと、記憶に残っていたのは、戦闘後に見せたサキの態度]
……ああ、サキはキスした後にみせた笑顔のがいい。
[ポツリと小さく呟いた。キョウヤには聞こえたかもしれない]
……それより、九尾についてとは?
[自分の行いをスルーして、問いかけてみた]
ふわ…
[頭を撫でるしなやかな尾の感触に、そりゃぁもう蕩けそうな寝顔。
が、腕の中の姿が変わり、抱擁は解けて寄り添うように地に伏せる。
それを横に転がることで仰向けになった。草原に短めの髪が散る]
……んー、もうええん…?
気持ちよかったから、もう少しくらいよかってんけどな。
[んーと転がったまま両腕を上に伸ばし、眠るケイコへ声を投げる。
返事はない…が、模様があるので屍のようではありません]
おケイはんが起きるにはもうちょい必要なんかな?
まあ、うちもやねんけど。
んみ…。
[そもそも自分がもふになってたとか本人は知らないのだが。
紅鴛にてしてしされ、もぞ、と動いて]
っつぁぁ!
[危ない分の傷は治して貰ったし、使い過ぎた分の力も貰っているが。当然全快させてもらってるわけもなく。
隣の恩人のことも知らず、走った痛みに小さく叫んだ]
ソイツ単体じゃ、戦えないだろうし。
[ 悪しき心が排された今となっては、尚更。
再度一瞥して、マリーを見やった ]
そも、鵬谷を浄化したとて、
確実に還してくれるとも限らないわな。
お上の意向とやらは知らんけど、仮にも、魔に憑かれた人間だし。
こんな無茶苦茶な事やらかす奴らが、そう簡単に赦すかね。
[ “相方”を心配するように眉を寄せ、首を傾げてみせる ]
まあ、やりにくい相手もいるだろうから、全員とは言わない。
頭さえ潰せば、十分だろ。
痛ひ…。
[涙目で顔を上げる。美少女が最初に映った]
はれ?
[ここはどこ、わたしは…に近い状態。
痛みを感じているわりにまだ寝ぼけてるとも言うかもしれない]
まーね…啓子のほうも璃佳がいってるようで俺が行くわけにはいかんかったしなぁ…って。おま、キスって…
[後方に隠れた理由はとってもわかるわけだが、呟かれた言葉に驚いた。媒介とおしてそのあたりは見えなかったようです]
いつからそんな大胆になった
[というか浮気か?とか少し思ったとか]
[しっかり幸貴の耳にも届いていたようだ。
とりあえず幸貴と久鷹の間から抜けておきながら、九尾についての問いを聞いて黙る。口を挟まぬのは己も聞きたいところだ]
[とか言って、そのまま二度寝続行しようとしたらば、羽根にてしられました。でも気持ちいいので指でくすぐり返したり。
ついでに声も降って来たんで、反動つけて上半身だけ起こしたり]
やほー、ミックん。おはよー?
つか部屋で寝るよりコッチのが回復早いねんからしゃーないやん。
[悪びれてません、全然]
[何やら不穏な空気になってしまったが、相も変わらず彼はマイペースだ。少し眉をしかめている様子のキョウヤに仰々しく腕を組みながら頷くと]
……戦闘後に、ソレがすっとサキにキスをしてな、ちょっと頬が赤く染まって、まぁ、なんというか、女の子なんだと思った次第だ。
[もちろん、それは浮気の答えになってなかったりする]
んぁ、ご老公?
[嫌味ではなく、ついウッカリ]
えーと、ああそうか。
我妻に思いっきり負けたんだっけ…。
[溜息一つ。体ギシギシ。ちょっと涙が浮かんだ]
とりあえず生きてるみたい。
で、ここはどこで、どうなったん?
ちなみに…。
[リカの方を見る。流石に一目で看破とまではいかなかったようで。
じーーーっ]
悪しき心?
[問いを聞いて、空を見上げる。ついでに森を眺め、小川を覗き込み、ふーと長く息を吐き出してから]
……ああ、俺の体使っていた奴か。
[自覚なかったらしい]
リカちゃん?
うわー、物凄く可愛い!
[状況も忘れて、思わずそんな台詞が先に出た。
というか何気に失礼じゃないですか、あなたソレ]
ほんでもって、おケイはんもおはよ?
抱き心地よかったでー。
[白虎になってたと知らへん相手にどう思われるかとか知りません。
つーかそもそも眼鏡ないんでビックリされてるようですが]
[ユーゴの言うことは、まさに彼女がヒサタカが天魔だと知ったときに懸念していたことで。
俯いて、反論も同意もなくその言葉を聞いていたが]
…………ちょっと……考えさせて。
[そう言って、ドアを閉めようとする。]
[とりあえずこの態度とか思うに。心配していたこっちが損と思えるほど、普段の久鷹だ。相談しなかったことも含めて殴りたい衝動がふつふつあるもそれを抑え]
あー…まあそりゃ幸貴も女性だし
[悪気があっての一言ではないが、どう聞こえるかは別である。
ちなみに浮気のほうは平然と説明できるということと、マリー一筋だしなぁでさっくり放り捨てた。]
………ひゃーーー! 忘れとった!!!
[ケイコに一気に現実に叩き返されました。
つか、ワンピースも裾破きっぱなしやし、何と言うか色々問題]
あの、ちょぅ待っておケイはん!
なあミックん、予備眼鏡って持ってきてもらわれへんの?
すっごい不便やし落ちつかへんねんけど……。
[眉下げておろおろ、うるうる。ホンマ落ち着かんらしいです]
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