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お久しぶり、と言いたいのですけれど…。
どうにもここでは時間の感覚が曖昧で。
[ようやく落ち着いての挨拶は続き]
…それなら、何故闘っていらしたのですか?
[なんとなく予想はつく気がするのだが]
ふむふむ。気配が似ていると思ったらやはりあの派手なビルの戦いのお相手はあなたでしたか。
なかなか大変でしたでしょうねぇ〜。とはいえそろそろお元気になったようです?
[とマイルズの様子を見て首をかしげいいつつ]
これはご丁寧に。では私も
ディーノと申します。しがない手品師ですよ
[聖騎士などとはちがって文科系でしょう。とばかりな態度で自己紹介]
……。
[闇に身を溶かしたまま、ゆるりと移動。
他の者が戦っている間に、最後の仕掛けは全て終えた。
後は、それを実行に移すのみ]
……。
[ただ、一つだけ懸念するのならば、ブラウンの存在。
奴は、自分と最も近い存在であり、最大の武器である、「知識」も同程度。
相手が考えることは自分にも読めるが、逆にこちらの考えも読まれるということでもあった。
この仕掛けが最初にばれるのだとしたら、奴が一番最初。
ならば、早めに仕留めておくことが最善。───幸い、今まで隙を見せなかった男が、直前のバトルにより消耗している。
時期的にも、策的にも、今をおいて他には無い。
男は、ゆるりと気配を消したまま、ブラウンを探し出して動き出す]
―廃墟中心付近―
オニが出るか、ジャがでるかー。
イヌも歩けばオジサンに当たるー。
[適当な事を言いながらリズム良く路地を走る]
時には天使も降ってくる。
なーんてねっ。
[開けた場所で足を止め、空を見上げた]
あるのかねぇ…
[色々突かれまくったのでどうにもそれが思いつかず。
ロザリーに押されて揺れるのを、やっぱり止めずに見ている。
ささやかに仕返しのつもりかもしれない]
確かに、短いような長いような。そんな時間でしたしねぇ〜
[とロザリーの続いた挨拶とともに頷き
そして明確な答えを得られぬまま問われれば]
それは招待状もあったようですし、何よりタロットカードですからねぇ〜。手品師として集めておいて損はないでしょ?
[なんて堂々と言い切る。
そんだけの理由でわざわざやってきたのであるこの手品師]
さ、私もいいましたし次はロザリー嬢の番ですよ〜…いえ、そもそもカード集めたら何があるのか知りませんけどね
[となんて暢気に言いつつも、カルロス、マイルズにもあなたがたはどうして?というように見遣る]
……っ。
[言い当てられた気がして。
思わず揺らしていた手を止めた。
居心地悪そうに、今更手をそろそろと戻してみたり]
それなら、やってみます…?
[マイルズの言葉にその場を譲るように動いてみた。
つつかれていた時のことを思い出し]
……また、逃げたりして。
─廃墟・中心近辺ビル屋上─
ま、考えすぎても始まらない、か。
……ほしいものがあって、それを手に取るための手段は、わかってるんだもんもね。
[零れたのは、小さな呟き]
んーじゃ、そのために動くとするかっ。
[軽い口調で言いつつ、屋上の縁まで行って、下を見る。
そこにいる姿は高低差で見えないが、気配は感じられて。
ふ、と浮かんだのは身の内に在る獣の笑み。
ばさり、と音を立てて翼を開き、ふわり、下へと舞い降りる]
─ →廃墟・中心近辺─
やれ。
[ようやくコートの穴を縫い終われば、小さく呟いた]
もう4人だからねぇ。動くヤツは動くだろう…戦闘も、多くて残り二回だから。
そうなると。さっきまで戦ってた俺が一番の狙い目かねぇ。
カードも他の連中よか持ってるし。
[そう呟けば集音機に指を当てて]
なければ、作るとか…?
[かわいげを作るとか、不思議なことを言い出してみた]
いえ、私にとっては、このままでも充分にかわいらしいのですけれど。
[実際のところはもっと揺らしていたいらしく、うずうず。
それが仕返しだったなんて気付くはずもなく]
[何時の間に回復し起き上がっていた彼は、人知れず離れた場所へ]
ひはっ……………くっそ頭いてぇ
[ここへ来る少し前からしていた頭痛は、ある程度回復した今でも治まることなく、むしろ激しくなってきている。]
まぁ、再会して「楽しそうだ」と思ったら、な。
[結局基準はそこで]
ま、そんなとこ。
どうにか「なる」じゃなくて、どうにか「する」方が好きだけどなぁ。簡単に取られる気はねぇけど、さ。
最後は自分の力次第、ってことだわな。
[自分にはそれしかないから、というのは言わず、それでもどこか自信ありげに]
精神的には大分。肉体的にはまだまだ、ですよ。
自身を癒す手段など持ってないもので。
[時間の経過は非常に曖昧だ。
この『場』に集ってから一体どれ程の時が経ったのか。
怪我の完治が遠いことだけは確かだけれど]
残念だな、叶うならその手品を拝見したかったのだけれど。
[いやいや滅相もない、なんて笑みを浮かべて]
やってみたい…
それは「突いてみたい」ってことか?
それとも「達磨になって揺れてみたい」ってことか?
[冗談のように言うが真顔である]
[予想外のところで反応があって、きょとりと見遣る朽葉色。
小さく苦笑を浮かべてひらりと手を振った]
いや、そっちじゃなくて。
のんびり揺れてるのも、良いかもしれないなあって。
[どうぞ存分に揺らしてください、とロザリーに笑う]
[問うてきたカルロスにも、そういう意味だと笑った]
…確かに、タロットカードはお似合いですけれど…。
[予想は少々外れていて、けれど、ある意味予想通り。
思わず苦笑が零れた]
え…?
私の番、とは……。
[思わず口ごもり、どういう意味か分からないとでも言うかの如くに首を傾げて見せた]
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