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―集会場・広間―
いるってば!
[まぜっかえすようなユリアンの言葉に髪をくしゃくしゃーっとして声を上げる。
いるったら、いるんだってば、と]
あー…君も、やたらなことは言わないように。
…いいな?
[ウェンデルへ視線を向け、顔を顰めながら敢えて講義中の時のような口調で諭す。
もっとも…最後の一言だけは完全に素だったが]
でも普通はそんなダーヴィッドさんを疑ったりしないわ。
だってダーヴィッドさんだもの。
[それもある意味酷い評価かもしれなかったが]
いってらっしゃい。
[荷物を持ったイレーネに気付くと小さく声を掛けて見送った。
扉の近くにはハインリヒがいた。彼女話題は今この時の意識を逸らすのには格好で。小さく笑いかけた]
僕はウェンデル・ハシェです。
先ほどは鏡をありがとうございました。
少し痛かったですけど、大丈夫ですよ。
多分、もう赤くはないと思いますし。
[エーリッヒに見せるように、額の髪を分け、ぶつかったあたりを空気に触れさせる。
色はもう変わりなく白い]
さっきの鏡、贈り物ですか?
[ハインリヒの必死にも聞こえる声に、明らかに信じてないよ頷きを返しつつ見ればオトフリートにヘルミーナが詰め寄っている。
体調がなんとなく悪そう?とぐらいしかわからなかったが、そちらは任せてもきっと大丈夫と思って]
……フォルカー?
[だからでもないが、先程浮かんだ名の一人フォルカーのほうをみた]
少しでも苦しいとか隠して無理したら、後でぐりぐりな。
[とりあえずそれだけは*いっておいた*]
…嗚呼、そうだったねェ。
よーく覚えてるよ。
[昔馴染みの至近距離まで来て、見上げる。
上目遣いの目の奥はちっとも笑ってなかったり、襟元に手が掛かったりしているが]
で、その度に爺様や婆様に心配掛けてたコトはお忘れかい?
[ウェンデルの様子を見ながら]
そうだな、もう大丈夫そうだ。
[名前や周りの話題の様子から、男であることは分かった。]
いや、贈り物ってわけじゃないが。
俺は商人やってるかな、その商品のひとつってやつだ。
[そう言ってから、次にウェンデルが先生と言っていた人物]
っと、あんたにも自己紹介まだだったな。
俺はエーリッヒ、って聞いてたとは思うが。
[ハインリヒに自己紹介をした。]
―集会場・広間―
別に、そういうわけじゃねえよ。
[子供に対する面倒見のよさをユリアンに言われればぶっきらぼうに答えた。
しかし、灰が落ちたら危ないと言うウェンデルには返す言葉はなく…]
…あ、ああ。
[憮然とした顔で頷いて、くわえた煙草を手に持ち誰もいない方へと離した]
俺の彼女のことは秘密だ。なんでお前に教えにゃならんのだ。
調査の結果はわかったら教えるが…
[憮然としたまま、伸ばした手を口元に寄せて煙をぷかり]
おっけー任せろ!もちろん覚えていた時はそうするつもりだ。
まぁそうだなぁ…災難…うん、災難だな…。
[ユリアンに同僚まで同情されているとは思ってもいなかったが。
はぁとため息つきながら、天を仰いだ。]
よぉローザ。どうやらそうらしい…。
[なおつけられた渾名を聞く度に、そんな渾名の馬いなかったかとか思ったりするがそれは余談だ。]
いや団長はボケが始まるほど耄碌されてはいないぞ。まぁちょっと前より毛が薄くなってきたかなーって思ってはいるんだがぇっ!!!
[ごんと後ろから叩かれた。拳の主は言わずもがな。
ばたりとソファーに沈んだ後、エルザの声>>105が耳に届いた。
片手をあげて、あ、り、が、と、う、と5回振って返した後、力尽きたのかぱたりと手は*落ちた。*]
僕もそう願います。
運は良いほうですから、きっと良い縁だと思っていますけど。
[エルザの言葉に笑う。聖職者、が他にいると知ることはなく、軽く首を傾げるにとどまった]
――やたらな事ってなんでしょう?
[素っぽくハインリヒに聞き返す。
念を押されて、はい、と頷くも]
僕は男ですから、彼女じゃないですよ。
[脱ぐ脱がないは止められたので、指をリボンからはずしていた]
寒いですか? ここ、そんなに寒くないとは思いますけど。でも、僕が男だと納得してくれたならいいですよ、ユリアンさん。
いや、それは。
忘れて、ない、けど。
[返答する様子は、どこかかくかくしていた。
足元では、猫が「……ばーか」と言わんばかりの様子で尻尾を揺らしている]
ええと、ミーネ?
……その手は、なに、かな?
ローザさん、僕はウェンデル・ハシェです。酒場…ですか……。
[少し考えるように首を傾げて]
ジュースとかは要らないですけど、飲酒が良くなったらぜひ。
先生の講義は、人が多かったとは思いますけど、もてもてかどうかは分かりかねます。女生徒より男生徒の方が好いている人が多かったんじゃないかな。と思うんですが。
[言われたそばから何か言ってる]
―集会場・広間―
あ、ああ。わるいな。
[ローザに差し出された灰皿を受け取って、灰を落とす、が]
こら、くだらんことを聞くな…!
[ウェンデルに聞き始めた言葉に肩をすくめながら首を振った]
折角だから知りたいです。
可愛い彼女さんなら紹介してください。
[ちゃんと煙草を離すハインリヒを見上げ、にこりと笑う]
調査の結果はありがとうございます。嬉しいです。
――…あれ、大丈夫ですか?
[代名詞の調子ではなかった。驚くような様子で、倒れた赤い人を見た]
―集会場・広間―
まったく、困ったもんだな。
[エルザの笑みを受ければやれやれだと肩をすくめて笑い返せば、
商人の男から自己紹介を受け]
ああ、そういえばそうだったか。
そうだな、なんだかんだとあんたの名前は村ん中でも聞いた気がするよ。
なかなかやり手…いや、人気の商売人らしいな。
俺はハインリヒだ。
見ての通り、出来のよろしい教え子に恵まれたせんせーさ。
[自己紹介を返し、にや、と笑った]
ふゥん、そっかぁ。
ソレを覚えてて尚、動悸だの息切れだの起こすような真似を?
[声は通常の数段低い。
左手で襟元を掴んで引き寄せる]
何だったらあたしが今すぐ眠らせたげてもいいんだが?
[その傍らで右手は手刀を作っていた]
商品。
商人さんなんですか。
じゃあつかっちゃって、すみませんでした。汚してはいないはずなんですけど。
[先ほどの鏡を思い出して、首を傾げる]
綺麗な鏡でしたし、贈り物にしたら喜びそうですよね。
そういうものを、たくさん仕入れてらっしゃるんですか?
――珍しい本とか、あったりします?
―集会場・広間―
あいや、それはそれだ…
[ローザの笑顔にぴきん、と引き攣りながら言葉を返す。
ソファに倒れこんだ自衛団員を見て、ちょっと前の挙動不審な奴だと思えば]
なに、やってるんだ…?
[まさか自衛団員も容疑者の一人だったとも、無残な死体を目にしているとも知らず、ただ首を傾げた]
―広間―
幸運なのは良いことだわ。
ね。ありえないわよね。
[ウェンデルには微笑み返し、ソファーに沈むダーヴィッドを見てローザと頷きあう。
ふと頬に手を当てた。少し紅潮してきている]
ワインのせいかしら。
飲みすぎたつもりはないのだけど。
[様子を窺うように広間を見回すと、オトフリートたちのやりとりなんかも見えたりして]
他にお話が無かったら、部屋で休んで来ても良い?
すぐに調べることがあるのなら協力するけど。
[自衛団員に問いかけ首を*傾げた*]
いや、その。そういうつもりでは。
[低い声に、どう答えたものか、と。
思案する表情は引きつりがち。
構えられた手刀には、一瞬固まって]
いや、そこまでしなくても、いいから。
休む、うん、ちゃんと休みます。
だから大丈夫、大丈夫。
[必死で訴え、それから]
……それ、に。
もしかすると、他に理由があるかも知れんし、ね。
……できれば、その予想は外れてて欲しいんだが。
[ぽつり、と付け加えられた最後の部分。
それは、ヘルミーネもぎりぎりで捉えられるか、という程の小声]
……とにかく、まあ、なんだ。
ギュンターさんの話も一段落したようだし、上に行って休むから。
……この手を離してくれると、とっても嬉しい。
[それから、一転いつもの口調に戻って訴えかける。
いや、いつもよりかくかくとしてはいるのだが**]
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