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─河エリア・上流─
……ティ、なんが血ぃだんらだんらしてっけんど?
『複写するのだろう、丁度良いのである』
[逃げ場の少ない河中の石の上。齧られた耳から大量では無いにしろ、齧られたことにより血が流れ出していた。抗議の声を上げたら改めて血を流す手間が省けただろうと言い返された。ちょっと納得いかないが、実際複写には丁度良かったため、直ぐには血止めせず懐から白紙のカード取り出し、耳へと当てた]
えーど、あぃどあぃとば用意しで……ぬぉ、なんがすっ気だんたな。
[もう片方の手でルーンカードを探していたが、ベアトリーチェの様子を見て意識をそちらへと]
水精灵稍微出借力吗?
[精霊魔法の呪を紡ぐと、河面がゆらりと揺れた。そうしながら取り出したルーンカードを一枚、血を付けた白紙のカードへと重ねる]
―湖畔エリア―
[>>72音が聞こえにくくなったのは痛手だったが、それであきらめるはずもなく。
ただ、ハインリヒが鉱石を落として言っていることには気づかなかった。
真空の刃があったったことを、空気にかすかにまじった血の臭いで感じ取る]
――っ! っと、やばっ、風よっ!
[さて、次の手は、と考えたときに足元の大地が姿をかえる。
熱くうねる溶岩がじゅうと音を立てて靴と足をやこうとするのに、とっさに風精に頼んで空へと浮かび上がる。
短い一言でも望みの事が――空中にうくぐらいの簡単なことなら叶うのは親和率が高いからだった]
ひえー、おっそろし……
大地よ、あらぶるその身を鎮め、かの者の立つ場を穿て!
[溶岩になっていない場所へと降り立ち、大地の精霊へと頼む。
溶岩が普通の大地へと半ば代わり、その土を補うかのようにハインリヒの足元のに落とし穴のようなくぼみが出来る]
わあん、待っててばー。
[といった所でもふらいおんが止まるはずもなく。
水の中を泳ぐのとは勝手が違うのもあって距離はどんどん離されてゆく。
途中カルメンが追いかけてきていたのだが、もふらいおんへと視線が向いている為気がつかない。
そうこうしているうちに、はたと尾が止まった。]
あ、そっか。魔法が駄目なら歌で足止めすればいいじゃない。
[と思い出したように一度その場に座り直すと、両手を胸の前で組み、すっと息を大きく吸い込んだ。]
せーの。
ま、事故などしょっちゅうあることだ。
実はこの前ちょっと次元のゆがみを生じる曰くありげなものを手に入れてな。
[案外それが原因かもしれない]
ちょっとしたお茶目というやつだ…というかアルもやったのか…これを
[さすがにちょっともふらいおんにはげんなりってのがあったのかもしれないとかで同情的にアルを見た後]
ああ、試験の邪魔にならん程度の回収をしておくさ。
確かに…放置して性質でもあの欠片が得たとしたら洒落にならんからな。
はらほれひれはれ〜〜〜〜
[その身からは予想以上の大音量が周囲に響き渡り、まず周囲に漂っていたふわふわが被害に会い硬直した。
耳に痛い歌声は反響効果もあって、先行くふわらいおんの耳にもしっかり届いて、ピキンと音を立てて動きは止まった。
が、本人は久々に大声はって歌えているのと、声が反響するここが気に入ったのもあり、暫く歌を止めようとしなかった。
運悪くその辺にいたクリーチャーも悶絶中**]
─河エリア・上流─
[紫水晶は眩しい位に光っているがまだ発動されない。
杖への魔法のチャージ。少し反則技かもしれない]
Sei in diesem Zweig.
[片手に握ったままの小石に意識を向けて詠唱。
昨日の枝と同じように、魔力が宿ってもこちらは光らない]
行きます。
[揺れている水面にはあまり注意が向かないまま杖を構え直して、もう一度大きく息を吸い込んだ]
―休憩所―
Accorde du pain à Omniscience, Dieu du philanthropism, je.
[どれ程の時間が経った頃か、呟きと共に本を閉じると、淡い光が散り、掌に吸い込まれていった。
他の本を抱え上げながら立ち上がり]
行くか。
[休憩所を出て歩き出した。
ユリアンの対戦相手は既に決定していた為、湖畔には戻らずに、林エリアの方角へ足を向ける]
ふ、どうだ、更に魅力的になっただろ
[なんて仁王立ちが似合うのではないかというようなえらそうな態で突っ込みに答えると]
それは大変だったな、まとめてかかってきてくれれば楽だというものを…ということは出会い頭に潰しにかかった私は正解だったらしいな。
[と、『喰った』といういわくありげな発言には特に疑問を挟むでもなく。ただ胃痛的なしんどさがあっただろうと思うばかりであるとか考えながら]
しかも効果的な討滅手段もないとなると…地獄だな。
[アルのいう『喰う』ではないがそれこそ『消す』しかなくなりそうだと嘆息]
─河エリア・上流─
[複写したルーンカードをファンカンにまた銜えさせ。もう一枚、白紙のカードに紅を載せる]
ぅーい、間に合っぺっかねぇ。
『ルーンカードを使おうとしている点は評価するが、手際については落第点だな』
おっは、評価厳しいっぺよ。
[ベアトリーチェの詠唱の間に更にルーンカードを複写し、ひとまずの準備を終える。足元では河面が出番はまだかとゆらゆら揺れていた]
細胞活性 修復
我身 命小活性化 止血
おっしゃあ、どっがらでも来や!
[ぐい、と紅の垂れる部分を拳で拭い、止血だけを行う。ファンカンが銜えていたカードと正方紙を手に取ると、ベアトリーチェを見据えて声を張り上げた]
禍々しさが優るのは魅力的な証拠だ
[更なる突込み>>*19に魔族だからなのか...だからかな感性。まあ半分以上本人の性質によりそうだが]
ふっ。当然だ。
っとそれはともかく、そのときに気づいたのだが、最初に潰したやつと後で潰したやつとでは後で潰したやつのほうが僅かに耐久度が高かった気がするのだよな。全部が全部じゃなかったから気のせいかもしれないけどな。
[適合が進んでいるのかどうか、などとといいながらも考える。
とはいえ専門家じゃないので結論はでそうにもないだろう…というよりも]
何だこの声は
[響く歌声>>*18それにたいして...はというと]
な、な、な、………なんて素晴らしいっ!!
聞くものの心を揺さぶり破壊したいとばかりに傲慢に、そして聞くものの耳を塞ぐことさえゆるさぬとばかりに傍若に。
ただ無駄にでかく音程の欠片もないとは、ここまでいくと天晴れとしかいいようがないなっ
[一応これで...は褒めてるのである。
ある意味真の魅了の歌としてうっとりきいていた。]
―湖畔エリア―
(やっぱ浮けるのか!だよなー風得意そうだし!)
[>>74 内心舌打ち。シチに禁止されてるから心の中でだけ。ユリアンが動いたことを確認して身構えるが―]
ちょアッー!?
[思わず声をあげたのは、予期せぬ場所がくぼんだから。もちろん己の足元だ。
上半身を横に倒して穴に落ちるのを回避するが、姿勢が大きく崩れた。また小石がこぼれていく。]
(畜生、こっちが崩されたか!)
[すでに煙は消え始めようとしている。どのみち視覚を奪うなんて、精霊使いにはあまり意味がないだろう……心理的な問題だ。身を隠したい。
さて、どうするか。]
……熱源探知……熱を追って熱と共にもだえろ、……!
[体制は崩れたまま、スリングショットに複数の石を構えてぼそり。ユリアンめがけてはなった。
石の一つ一つが高温の熱をもっている。散弾銃のようなものか。]
―林エリア―
[相変わらず本の重さも躊躇も感じさせない無表情で、林の中をすたすたと進んでいると、ふと木々が不自然に揺れ、頭上に影が差した。
見上げた彼の目に映ったものは]
……甲虫か。
[六足で大きな一本の角を持つ、黒光りはしているがキッチンに出るアレとは違う虫が、翅を広げて飛んで行く。
但しそれはとてつもなく巨大で、全長は目視しただけでも2mを超えるかといったところ。
僅かに目を細めた]
─河エリア・上流─
Feuerball!!
[杖を振り上げて振り下ろす。
紫水晶から吹き上がった炎は大きな球体となって、迎え撃つ体勢のヴィリーに向かって飛んでゆく]
も、ひとつっ。
[呼吸を乱したまま、手に握っていた小石も投げつける。
河のなかから生まれるように大きな影が立ち上がった]
っひゅぅ。はぁっ。
…行きなさいっ。
[そこで完全に息が上がってしまい、続けて号令は出来なかった。
炎球よりかなり遅れて、石人形が同じ場所へと腕を振り上げる]
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