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‥‥‥んっと。
[ひとりのんびり首をかしげて、
辺りを見回してもいちど状況確認。
倒れっぱなしのウェンデルが一番ひどそうと確認すると、
よいしょと引っ張り上げて肩に担ぎます。
力は人一倍あるみたい。
身長足りないから引き摺ってますけれど、少しはマシ?]
水の間行くね、あっちのが回復しやすいから。
ヌシせんぱいも、さっきのきちんと治してないから。
[そんでもって、ずるずるずる。]
[エーファの台詞に更に打った頭が混乱。
その間に増えたり減ったりなおったり。
なんとか状況を飲み込んでまず口にしたのは]
んーん、カヤはハーレムじゃない。
この子。
[結局、用務員に渡し損ねた青もふをフリフリ]
王国作るんだって。
その為に結界に入ろうとしてた。
[紆余曲折の末、なんとか元の話に戻ったとか]
あ、手伝うよ。
あんまり力ないけど。
[ウェンデルを運んでいくエーファにパタパタ近寄って。
引きずられてる足をなんとか小脇に抱える。
ライヒアルトの時と別の意味で噂になりそうな状態]
カヤは大丈夫、ありがとね。
[遅ればせながらお礼をニコニコ]
おーこく?
[顔を向けようとしたらバランス崩しそうになり、
慌てて戻してなんとかセーフです。]
‥‥‥そんな話は、聞いてなかったなぁ。
ふわふわの王国は幸せかもしれないけれど。
無理矢理作ってしまったら、いけないと思うの。
生き物にはそれぞれ、自分の場所があるのだもの。
[南館から西館まではそれなりにありますから、
きっと噂は広まってしまうのでしょうね。
特にこれといった事故もなく、てくてくてく。]
[至近距離から直撃を受けたため、回復魔法を受けてもやや脳震盪気味。
まさか女の子に運ばれてるとは気付いているのかどうか、微妙に幸せそうに寝言を呟いた。*]
青い…駄目だ、……スパッツは‥
おっと。
[崩れそうになったバランスによろめいたものの持ち直し。
エーファの話に耳を傾けテクテク。
青もふはウェンデルの足と反対側の小脇に抱えてでろーん]
初耳だったの?
そ、君の言うとおりだね。無理やりは駄目。
[精霊とも友愛を重んじる系統だからコクコク頷いた。
その内、噂を広めつつ無事到着]
でも、自分の場所がなかったら。
作りたくなっちゃうものなのかな?
[ぽつんと呟き。
寝言には気づかないまま、到着。]
―西館 水の間―
[そっとプールの傍らにウェンデルを寝かせます。]
お話できる子がいるなら、話し合いも出来そうだけど。
王国とか浪漫とかだと難しいかも。
[ぽつりと呟かれた声にそう返して、寝かせた後はお手並み拝見]
寂しいのかな、って思ったんだ。
[思い出していたのは、
ふわふわのことだけではなかったのですけれど。
それまでは言わず、目を瞑って精神統一。]
水の乙女、
貴女の癒やしのひとしずく、
生命の源たる水を分け与え、
この者に活きる力を――‥‥‥
[ふわり 水面に波紋が広がり 水が音を奏でます。
それが水の乙女の歌だと知るのは力あるものだけ。]
……そっか。
[寂しいのはきゃーきゃー言ってた青もふよりエーファに思えた。
目を閉じて精神集中に入る姿をクリクリした瞳が見つめる。
精霊への言葉。
水の乙女の歌。
それらに兎耳が帽子から少しだけはみ出てピクピク動く]
[夢の中でくらい、水の乙女のハーレムを見られているかしら。
覗くことは出来ないのですけれど、うなされ声は止んだように
(というより寝言?)は止んだみたいでした。]
ふぇー。
[ちょっとお疲れみたい?ぺたりと座り込み。
見上げると、カヤの帽子がちょっと動いています。]
ヌシせんぱい、耳ー。
[指差しちゃいます。]
[水の乙女の歌声に聞き惚れていたのか、指摘にビクビク!]
えっ! あわわ。
[アワアワと帽子の中にしまって辺りをキョロキョロ]
えーっと、その、…内緒にしてくれる?
[両手で帽子を押さえて恐る恐る聞いてみたり。
その隙に離された青もふが、こっそり*逃亡しかけてたとか*]
うん?
[きょとりとした顔は、不思議そう。
当たり前のことを言われたって表情]
獣人は秘密にしておいたほうがいいって言われたもの。
だから、きちんと、秘密。
[唇に指添えて、こっくりうなずき。
そのうち、歌が心地好いものでしたから、
エーファはペンギン姿で寝ちゃうのでした。
あおい子はまたしても、しっかり逃亡。
今度は誰に捕まるのでしょうね。**]
あー……うん。
そっちは、任せたわ。
[ウェンデルを引きずっていくエーファに、どうにかそれだけ声をかける。
体勢が色々あれだなあ、とか思いながらも手出しできなかったのは、先ほどの不可抗力?のせいか。
カヤも手伝うようだし、大丈夫だろう、と思いながら、二人を見送り]
………………。
[何か周りの視線が妙に気になるような、ならないような。
とにかく、妙に居たたまれない気分になったので、とりあえず、南館から外に出た]
……あー……。
[呟きながら、上を見る。
空が高い]
滅入るなあ、もう……。
[結界内からは解放されたのだから、もう少し気が紛れてもいいはずなのに。
学院に来てからは起こさずにすんでいた発作を起こした事が引っかかってか、やや滅入り気味だった。
とりあえず、ぽてぽてと歩いて目に入った食堂代わりの炊き出しテントでホットミルクとクッキーを少しもらい、適当な木陰に座って一休み]
―保健室―
[ぐるぐるきゅぅから暫く後、目が覚めたら先ず見えたのがお目付け役の講師がいた。]
「ベルティルデー!!!」
ふひゃぃ!?
[びくーっとしたまま説教開始。
今日も先生は絶好調です。]
そ、なんだ。
わかった、内緒ナイショ。
[エーファの説明に目をパチパチ。
半端なカヤと違って獣人は完全に隠せるから大丈夫と思ってた。
けど、それなりに苦労してるんだなと思いながら頷く。
ちゃんとカヤも唇に人差し指当てて、ナイショのポーズ]
[Q何があった?→ウェンデル先輩の顔が近くてびっくりしてああなりました。
Q杖は?→A邪魔なんで普段持ち歩きません。
Qこのふわふわ、置いて来るって言ったよな?→A朝起きたらソコにいました。
説教の合間に聞かれた質問には、こんな感じの事を返した。返す毎に拳骨頂きましたが。
ごにょごにょ暈したりした部分はあったが。主に先輩関連の所あたり。
とりあえずウェンデル先輩の方にも原因があるとかで、事の経緯は担当導師に通報されたのですが、それはこっちは知らぬ事。]
「はぁ…頼むからせめて杖は持ち歩くように…あれは魔法制御する時にも必要なもので云々」
だ、だってあの杖けっこう大きくて邪魔で…
「邪魔でも!」
ぇぅー
[問答無用。]
うーん……。
[クッキーぱくり、ため息一つ]
しばらく、無理かなあ……。
[呟いて、視線を向けるのは白の翼。
どうにも、さっきから上手く力が入らないようで。
しばらくは、飛ぶのは無理な気がして、ため息が出た]
[水の乙女の歌に帽子の中からだけど耳を傾けた。
その内にエーファはペンギン姿に変わってスヤスヤ]
…クスクス、寝ちゃった。
運んだり癒したり、大活躍したもんね。
オヤスミ。
[さっきちょっとだけしてもらってたみたいに、ペンギンを膝枕。
しっかり逃亡してた青もふには、肩を竦めるだけ]
あーあ、逃げられちゃった。
王国…はともかく。寂しい、かあ。
……君も寂しいの?
[膝の上のペンギンの頭をポフポフ優しく撫でる。
ついでに手を伸ばしてウェンデルの乱れた髪も梳いておいた]
[ピノ君の件に関しては、自分じゃほんとに心当たりがないので、結論勝手に戻ってきた、という事に。先生一旦地下に返したらしいのだが。
後で関係者各位には謝っておきなさいと言われて、素直にこくり。早速行こうとして、ベッドから降りるとちょっと待ちなさいと手を引っ張られた。]
うわ、な、何ですまだ何か?
「それは置いていきなさい。また魔力が集まってきてる。」
[と摘み上げられるのは、いつの間にか頭の上に乗っていた薄青のふわ。
用務員さんはピノ君がコアじゃない事を知ると、薄青置いて本物探しに出てったらしい。
先生につまみあげられながら、きゃーきゃー言ってるピノ君をちょっと見たが。]
はーい。後お願いしまーす。
えと、すみませんでした。
[直ぐに視線を外して、一礼してから部屋の外へ。
先生の溜息は、外に出たから聞こえてない。]
[西館はその性質上、精霊の出入りが自由になっている。
つまりは座っていながら噂話も聞こえてきたり]
あーあ、今日も雷絶好調みたいだね、南は。
あれだけ派手に爆発したら仕方ないか。
けど、ウェンデルも悪いよね…って、
[真面目な目的で顔を近づけてたとは知らずクスクス笑って。
ふと、鴉の言葉を思い出す]
あれ? ライヒアルトも顔、近づけてたっけ?
けど爆発はしてなかったよね。
顔の良さならどっちも悪くないと思うんだけど。
[なんの気もなく感想を述べて首を傾げる。
ベッティの内心の変態メーターが振り切れたとか知らないし]
試してみるのは簡単だけど、それでまたやらかしちゃったら、まずいもんなぁ……。
[ぶつぶつと呟きながら、それでも、翼を動かそうと試みる。
落ちるのは怖い、けれど。
飛ぶのはそれ以上に好きな事だから。
それができないのは、さすがに気が滅入る]
「……思いつめるな、盟約者」
[真紅の龍が呆れたように突っ込むのにも、うん、と生返事]
[周囲や遠くの人に盛大に勘違いされてるとか全く知らないまんま。
一旦寝床の教室に(迷子になりながらも)戻って、おきっぱなしだった練習用の杖を手にして再び出た。
とりあえず運んでくれた用務員さん探そうと思いながら、南館を出て外へ。]
うーん、せめて背中に担げるホルダーみたいなのがあればなぁ…。邪魔でしょうがないや。
[ぶつぶつ愚痴るのは杖の事。
まだ自分用の媒介がない理由は、入学したてだからとか諸々色々。]
─南館・資料室─
[一連の騒動なんて知る由もなく。
周囲の生徒の噂の対象になってるなんても知る由もなく。
青年は平和に資料室で目を覚ました。
鴉は若干平和じゃなかったが]
……ディルク?
「…ほーどーいーてー」
[タオルぐるぐる巻きのせいで身動きが取れないらしい。
寝る前に自分がやったことを思い出し、素直に鴉を解放した。
窮屈なタオルから解放された鴉は伸びーと翼を広げる]
…腹減ったな。
「あ、俺もー!」
[満場一致で食べ物を取りに行くことに]
……はあ。
[ため息と共に傾けたカップは、いつの間にか空で]
お代わり、もらってこよーかな……。
[座り込んだままだと余計気が滅入りそうだから、と立ち上がり、屋台群の方へ]
はあ……自分でケーキでも焼ければ、気が紛れるんだけど。
西館の設備じゃなあ……。
[西館・疾風学科の実習室の一角には、なんでか簡易キッチンがあったりする。
異界接触の際に、実習室に泊り込み、なんて事態が多いために設置されたものなのだが]
[外に出たら、相変わらずいい匂い。用務員さん探す前に、空腹に負けてサンドイッチとか買って食べてるわけですが。
半分くらい食べた所で、見覚えのある羽発見。]
あ、ゲルダさんとグラだ!
えと、さっきはすいませんでした。
[あそこに居た人で自分が顔を覚えてる人らには、こんな感じで謝って歩いていたり。]
─校舎外─
[炊き出し屋台が出されている場所へと向かい、物色して食料調達。
結果手に入れたのは各種ケーキと砂糖たっぷりの珈琲だったりする。
極度の甘党らしい。
鴉にはカットフルーツの盛り合わせが用意された]
ん……よぅ、大丈夫だったか?
[両手にあれこれ乗ったトレイを持ちながら、屋台群へと近付いてきたゲルダに声をかけた。
周囲でひそひそ話がされ始めるが、自分達のこととは思っていないようで気にも留めない様子]
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