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いや、別に、うろたえているわけじゃないんだが。
[うろたえているというよりは、呆気に取られている、というべきか]
どこをどのように見れば、そういう結論に行くんだ……?
[元より、異性と関わりのない環境に長く身を置き。
かつて対なる力持つ少女に想いを寄せられた時も、困惑して受け止めきれなかった。
そして、彼女を喪ってからは他者に対して、そう言った想いを抱いた事など基本的にないのだが。
多分]
なんだ違うんだ…。
じゃあゲルダさん?でもあっちは望み薄そうだよ。
あ、もしかしてヨハナさん?詩人さん年上好み?
今若返っちゃって嬉しい?むしろ残念だったりして。
そこで残念がるな。
というか、色恋話を捏造したがるんじゃない。
[は、と一つ息を吐いて。
苦笑しつつ向ける言葉は、諭すような響きを帯びる]
……俺は、もう、人は……特定の誰かは、愛せんよ。
死者というのを、差し引いても、な……。
人は愛せない…って。
そう、詩人さん、そうなんだ…。
いえ、わたしには理解できないけど、大丈夫、わたしそういう性癖で人を差別しちゃいけないって思ってるから。
……何をしみじみと悟っているのやら。
言っておくが、別に、猫を愛している訳ではないぞ。
確かに、ヴィンデには、色々と救われていたが。
[何となく言われそうな気がしたので。
突っ込みだけはしておいたが。
果たして、届いたかどうか]
……何が大丈夫なんだか。
[走り去る様子に、呆れを込めて呟き。
空を見上げる]
Das Unterstützen eines Herzens
Der letzt Schwur
Weil ich wieder irgendwann auf Sie stoßen kann……
[小さく、紡ぐのは。
歌の一節]
[子供の身体からひとつの青い光が浮かび上がったのは、辺りの喧噪が静まった頃。小さな小さな蛍火のような光は、頼りなくふよふよと子供の身体の周りを彷徨って消えそうに瞬いている]
「消えないで…」
[小さな白い手が、その光を掬い取った]
[青い光を抱いた手は、やがて青い光に浮かぶひとりの子供の姿を顕す。命絶えた子供と同じ顔、同じ姿、けれどその頬に浮かぶのは、赤い炎に包まれた朱の花]
「やっと、終わったね」
[朱花の少女は、小さな青い火を見つめて静かに囁いた]
―回想・二階廊下―
[もう大丈夫だと思う。
ゲルダの言葉を契機に一度エーファの部屋から出た]
マテウス。
ゼルギウスは、どうだった。
[こちらを探してきたという男に短く問う。
二人の間に交わされたものは知らず。大丈夫だと言われれば、それを信じる他は無い。
また休めと言われてそれを拒絶するだけの根拠も無かった。
疲労は溜まっている。それは隣に居るゲルダとて同じはず]
そうか。うん、分かった。
[他にも幾つかの会話が交わされ、部屋へと引き上げる。
だがすぐに眠れる気分でも無かったので、ここ数日の習慣となってしまった道具を取り出した。
用意した板は、4枚。
助けることの出来なかった同居人も、命掛けて終わらせようとしてくれた幼馴染も。
人狼だと言われた少女も、人狼の秘密を語った老婆も。
これだけは等しく]
[それぞれの板の下、名前を刻んでゆく。
Reichard=Morgenstern
Natalie=Scherz
Beatrice=Erhard
だが、様々に気は昂っていても身体は正直で。
Johanna=Ihatov
その名を彫り込んだ所で目の奥に痛みを感じた。
流石に限界かと、道具を片付ける。
休息は思ったよりも長いものとなった。
訪れた眠りは浅く深く]
[回想]
[あの人は「人狼について分かったことがある」といってエーファちゃんを連れ出すと、その爪で存分に彼女を引き裂いた。]
[わたしはうっとりとその様子を眺めていた。]
……む。
[増えた気配。
物思いから立ち返る。
見回し、目に入った姿は]
……蒼花……では、ないな。
[そこに立つ者に浮かぶのは、朱花]
お前、が。
エーファ、か?
[投げかけたのは、短い問い]
─ 一階・広間─
[ゼルギウスが部屋に戻ることは無かった]
[何をするでもなく集会場を彷徨い]
[最終的に辿り着いたのは広間であった]
[窓から外の様子を眺める]
[白の中に人影]
[その中心に鮮やかな紅]
……綺麗に咲いたねぇ。
[くつりと口元に笑みを浮かべる]
[それが誰であるかは気にしなかった]
[その色を見るのが愉しかった]
[乱暴に集会場の出入口の扉を閉められたのはいつだったか]
[誰か外に居たかと思いながら、広間の出入口へと足を向ける]
[青い光を手のひらに包んだまま佇んでいた少女は、かけられた声に茶色の瞳を向ける]
「私は、最初のエーファなの。ライヒアルト」
[短い問いの続きを汲み取るように、少女は青い光を見つめて言葉を繋ぐ]
「この子と私は、対でつがい、そのように産まれて育てられた。でも私が食べられてしまったから、この子はひとりになった」
[青い光がふわりと空に浮かび、風に戯れるように飛び回る]
「この子は全てを忘れるようにと命じられた。でもエーファという名だけは忘れなかったから、それがこの子の新しい名になった」
対で、つがい。
……文字通りの、双花、という訳か。
[飛び回る蒼の光を視線で追い、それから、改めて暗き翠は朱花の少女へと]
新たな、という事は、やはり真名は他にあった、という事か?
しかし、何故。
全てを忘れるように、などと……。
「忘れなければ、壊れてしまうから。愛したことも、信じたことも、憎んだことも、苦しんだことも、全部忘れてしまえば、ただ花として働くことが出来るから」
[少女は飛び回る光に手を差し伸べる。淡い光は、そっとその手に止まった]
「でも、何度も何度も心を消されて、この子の魂はこんなに小さく削られてしまった」
―二階個室―
[目を覚ましたのと前後して、大きな音が響いた]
…今のは?
[続く物音は特にないようだが。
簡単に身支度を整えると、様子を窺うために部屋から出た]
-回想・二回廊下-
[集会場内を探し程なくして、エーリッヒたちに会うことができた。]
ああ、だいぶ疲れが見える感じではあったが、
まぁしかたがないだろうな。
[肩をすくめて]
エーリッヒ達ももう休め。
なにかあったときに疲れて動けないといけないしな。
[笑いかけて自室へと戻る二人を見送り自分も自室へと]
壊れてしまう、か。
確かに。
双花の役割は、最も強く心を切り裂くもの……。
[過ぎるのは、蒼花宿せし友の姿]
ただ、終わらせる事を望んでいたのは……文字通り、それ以外になかったから、という事か。
[小さく呟き。
揺らめく様子に、微か、眉を寄せる]
……消える。
それを望んでいる、のか、お前たちは?
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