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次の日の朝、占星術師 クローディア が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、雷鳴天使 エリカ、傾奇者 ケイジ、闇金の猟犬 ブラウン、銀弾 ラス、仕事人 スティーヴ、手品師 ディーノ、聖騎士 マイルズ、氷華 リディア、風刃 カルロス、御令嬢 ロザリー の 10 名。
─街外れ・一軒家物置─
……くぁ。
よう寝たよう寝た。
[物が雑多に残る物置内で一休みした男が目を覚ます。とは言え仮面のせいで寝ているのかいないのか分からない光景だったのだが。もぞりと身体を動かすと、ずるずると物置の中から這い出て来る。外へ出ると立ち上がり、大きな伸びをした]
むぉ〜。
んむ、きっちり馴染んだようじゃの。
さぁて、他ん連中どぎゃん動きばするじゃろか。
『デュエル』ばならん程度に突っつくんもよかね。
[のぅ?と肩の小猿に同意を求める。小猿は楽しげに「キィ」と鳴き、肩の上をぴょんぴょん飛び跳ねた]
あん嬢ちゃんば揶揄うんも楽しか、アレでちょっかい出すんもよかねぇ。
[笑いながら呟き、男の身体は建物の上へと飛び上がる。しばし周囲の確認をしてから他の者の様子を探りに移動を開始した]
―廃墟・屋上―
んーと。
さて、どっしよっかなぁ。
[廃墟の屋上、その縁にちょこな、と座って独りごちる。
飴色は、手にした『ジャッジメント』と『エンプレス』に向けられて]
動き出さなきゃ始まんない、のはいいんだけど。
……できれば避けたい相手、ってのもいるしなぁ。
[カードが示す情報を見比べつつ、呟く]
色んな意味で興味あるのは、狐のおにーさんだけど。
さすがにいきなり突っ込むのは、ムチャだよねぇ。
そーなる、と。
……興味を優先させるなら。
『聖騎士』さん、か、花のおねーさん、かな?
[小さく呟く。
そこに目が行った理由は、戦い方に対する純粋な興味故の事]
ま、上手く会えるかわかんないし、その前に誰かに吹っ掛けられるかもだけど。
その時は、その時、だね。
[カードをポケットに戻し、空を見上げる。白の翼が、ゆるりと*羽ばたいた*]
さて、虫干し終わったら、ご飯探しに行ってこよーかな。
―廃墟―
[少々場違いな食事を終えて、火の始末をしてその場を離れて。
干した魚は放置して、屋内に潜んで休息をとる。僅かに風を纏わせて。何かが近づけばそれが教えてくれるだろう]
[暫くして目覚めて、伸びをした所で大気の異変に気付く]
……なんか混ざってんなぁ…?まぁいいか。
[それが何か、まで興味は動かず。体の異変までは感じないからそれは頭から追い出して]
さて、どうしたもんかねぇ…様子を見るか、こっちから動くか…
めんどくせぇ。
[こういう戦い方は本来「興味の範疇」ではなく]
まぁ、追々考えていくかねぇ。
[そう言って外に出る]
♪あ、さって
あ、さって
さてはなーんきーんたっますっだれ
[玉簾はありません]
[そんなことを口ずさみながらひょいひょいと建物の上を飛び跳ねていく]
[カードを取り出し情報を読み取りながら考える]
んー、どうにも厄介な相手がいるんだよなぁ。
動きがある程度読める奴ならともかく…『手品』じゃなぁ…
潰しあってくれりゃいいが、残っちまうと余計厄介かねぇ。
手駒が増える前に潰しちまった方がいいかぁ?
[ピン、とカードを弾いて懐に戻し]
ま、こればっかりはな。
俺のカードを欲しがる奴もいるだろうし。
[やれやれ、といった風に肩を竦めて、だけど楽しそうに笑って、またいつもの携帯食を一口齧った]
[行儀悪く携帯食を齧りつつ歩いて。
頭上から聞こえた場違いな歌声に顔を上げる]
…あれは…
[顔を覆う狐面。
情報通りならば、「管理者」を落としたのは]
おい!そこのあんた!
[呼び止めようと声を掛けて、自らも近づいていく]
♪ちょいっとひっねれば ちょいっと……
とぉ?
[続きを唄いかけて、呼び止められる声に反応し。飛び跳ねて居た足を止める]
何ぞ用とね?
[建物の上から見下ろすようにしながら首を傾げた。警戒するでもなく、飄々とした雰囲気を漂わせている]
[立ち止まった狐面の足元からそれを見上げるように立ち止まって。
口元は笑っているが目は挑発するようなそれ]
用、っつーか、挨拶しとこうかと思ってね。
…『月』の…いや『死神』のカードマスターさんに、さ。
[はっきりとそう告げて、すぃ、と手を動かす。漆黒のロッドが手の内に現れるが、そのまま動かずに相手を見つめたまま]
[カードが移ったことは残っている全ての者が知っていること。故に改めて言い直されても動揺することは無い。むしろ嘲笑う気配を漂わせ、仮面は眼下を見下ろす]
じゃからどぎゃんしたっちゅーね。
どんカードが誰に移ろうが大したことやなかろ。
[相手の手に現れた漆黒のロッドに一度視線をやるも、しゃがみ込み見下ろす体勢は崩さない]
そんとも、おまはんはルールば破るん嫌いな真面目はんかいね?
[相手の醸す気配に小さく舌打ち。余裕を見せる相手に気圧されぬように目を細め]
別にカードが誰に渡ろうがかまわねぇさ。
弱いもんは潰される、それが決まりだ。
あんたがルールを破ったのも今更どうでもいいしな。
でも、気にいらねぇ…
[目は睨んだままで口角を上げる]
あの女、「いい声」聞かせてくれそうだったのによぉ。
取っといた「お楽しみ」を持ってかれちゃ、腹も立つってもんさ。なぁ?
そげなこと、ワシにゃ関係なか。
おまはんの都合なんぞワシ知らんけぇ。
[そんなことも分からないのか、と言うような呆れ声。小馬鹿にしているのは明らかだろう]
そげにあん管理者はん気に入っとったんじゃったら、さっさと会いに行きぃ。
こん『デュエル』ば脱落してのぅ。
[言って、かかか、と盛大に笑い声を上げた]
…あんたがなに考えてんだかしらねぇし、興味もねぇけど、よぉ。
[明らかに馬鹿にされているのに気付いて眉を寄せる。
そのあとに続けられた言葉と笑いに何かが切れた]
…その態度が気にいらねぇんだよ!
[叫ぶなりロッドを振り上げ空気の刃を一つ飛ばして]
おまはんに気に入られる気ぃはさらさらなかとよ!
[飛ばされる空気の刃を見、しゃがんだ状態から足場から飛び跳ねる。空気の刃を避けながらカルロスの上空を飛び越えるようにし、空中で一回転してから反対側の建物へと飛び移った。その最中、一回転した位置から地上へと落ちる影が一つ]
今おまはんの相手ばする気はなかよ。
そげにあん管理者はんと戦いたいんじゃったら、それでも相手しちょお。
[空中から落ちた影は優雅に地面へと着地する。顔を上げた影、それは彼の管理者の姿。得物である大鎌を手に、静かにカルロスを見据えた]
[避けられるのは予測していたから、飛び越える動きを外さぬように追って。
着地を狙おうと構えた所で影が分かれ。それが取る姿に小さく舌を鳴らす]
これがあんたの手かい?
[小さく呟いてロッドを振り下ろす。刃が飛んで影を刻んだ]
影の相手をしてもしょうがねぇさ。こいつじゃ意味がねぇ。
[手首を返してロッドを消滅させ、狐面を見据えて]
俺も本気でやりあう気はねぇさ。
今のままじゃあんたに挑むのも無謀ってモンだしな。
[だけど悔しそうな表情は隠せない]
いんや、おまはんが喜ぶか思うて。
[物凄く真面目な声で言った。影とは言え管理者の姿をしたそれはただの人形ではなく。刃に刻まれると同時に大鎌を振りカルロスを横薙ぎに切り払おうとする。けれど刃先が届く寸前、大鎌も管理者の姿も溶けるように容を崩し、宙へ霧散した]
そらまた、随分評価されちょるようじゃの。
褒め言葉として受け取っとくき。
[悔しげな表情を見下ろし、纏うのはやはり嗤う気配]
ほんじゃワシゃこの辺で暇するけぇ。
流石ん囲まれて集中攻撃ばされたくなか。
[そう言って再び建物の上を飛び跳ね始める。最初、カルロスに遭遇した時には男の肩に居たはずの小猿が、いつの間にか居なくなっていた]
[管理者の姿のそれが動くのを僅かに避けようとして、消えるのを見届けた後でまた狐面を見る]
お気遣いどうも。
でもどうせなら生身の方がいいんでね。
[精一杯の虚勢は、だけどやはりどこか感情を隠せない]
さすが「管理者」を落としただけある、って言っておくよ。
どこに居たってあんたは狙われる。
解っててやったんだから覚悟はしときなよなぁ。
[今度やり合う時は、と言う思いを秘めて、屋根を飛んでいく背中に言葉を投げてそれを見送る]
……ったく、マジで食えねぇ奴だな、あれ。
[悔しさを隠さずに吐き捨てて]
[背へ投げられる言葉はしっかりと男に届いていて]
何ばために管理者落とした思うとるんじゃ。
そげなこと、百も承知じゃ。
ルールば破った代償背負うんは、当然じゃき。
[今は離れてしまったためにカルロスには届かないだろうが、そんなことを口にして。愉しげな笑いを漏らした]
[しばらく建物の上を飛び跳ねていると、どこからともなく肩にぴょいと小猿が現れた]
おぅ、エイキチごくろーさん。
さぁて、次ぁ誰ん姿ば使こてやろかねぇ。
[降り立った建物の上で足を止め、天を仰ぎ。次に行う『悪戯』について考え始めた]
あれに挑むならよっぽど考えねぇと、な。
ったく、面倒だったらありゃしねぇ。
[がりがりと髪をかき回す。よほど悔しかったらしい]
……ちっと頭冷さねぇと拙いな。
冷静さを欠いちゃいけねぇ、ってのに。
上手い具合に乗せられた、か…まだまだだねぇ、俺も。
[そう言ってその場を後にする。
頭を冷やすためにまた川にでも行くのだろう**]
[森の入口にある、それなりの規模の公園。
戦場にもかかわらず、木陰の揺り椅子の上、花纏う娘は深き眠りの中。
蔦で編まれたそれこそが、娘を守る盾となるのだが。
傍目には、心地良さそうな午睡に見えるやも知れず]
…お、とうさま。
ロゼは……、
[幸せそうに呟いて、身じろぎひとつ]
―廃墟中央部ビル屋上―
ん〜…さぁて。そろそろ第二幕の開始でしょうかねぇ〜
[高き地より周囲を見渡し変わらぬ呑気な声色で呟く]
……。
[ゆっくりと深く煙を吸い込み、一気に大きく吐き出して、辺りをぐるりを見渡した]
……。
[仕込みは終了した。
次に誰かがこのビルに入り込んできたとき、それが戦いの合図となるだろう。
男は、その手にサブマシンガンを携えると、進入口の全てを見渡せる場所に、警戒を解かぬまま立ち尽くした]
……。
[その相手が1分後に来るのか、それとも1時間後か、はたまた1日後か、それは分からない。
だが、男は焦らない。
血気盛った獲物が罠にはまりにくるのをじっと待つだけだ。
もしも、罠と知り、それでも男の力量を上回る強さで男を凌駕するものが来るのならば、それ以上男に出来る事は無い。潔く負けを認めようと思った]
[夢を見た。
まだ自由に姿を変えることのできなかった幼い頃の夢]
『おめでとう、リィ』
[揺れていた三つの蝋燭。
けれどそれを消すよりも前に。
くらくらするような空気に気分が悪くなってゆく]
『逃げろ!』
[紅色に染まった父の姿。
その向こうには年若い長身痩躯の男。
滲んでゆく二つの影に背を向け、窓から飛び出して――]
─廃墟・ビルの屋上─
[ばさり、と音を立てて翼を数度羽ばたかせる。
ぴょい、と立ち上がって右腕を伸ばしつつ、思いっきり身体を伸ばした]
さぁて、と。
上手く、どっちかに会えるかなぁ。
……途中で、横槍はいんなきゃいいんだけどー。
[そんな事を呟きつつ、ふわ、と舞い上がる。
日差しを浴びた真白の翼は、柔かく風をはらんだ]
取りあえず……森の方、いってみよかなっ。
―廃屋―
[小さな身体が震えていた。
深く刻まれた恐怖は、極稀にこうして浮かび上がってくる]
―!――!!
[苛立って近くの柱を掻き毟る。
疲れて爪を収めたところに漂ってきたのは、焼いたのとはまた違う魚の匂い]
……ちょっとだけ。
[不明瞭な呟きを落とすと、潜り込んでいた廃屋の外に出る。
腹が減っては戦が出来ぬ、なんていいわけをしながら]
[物陰に隠れつつ辿り着いた先にあったのは干物の群れ。
何とも手の出しやすい位置に並べられていた]
…んー。
[罠?と考えるのは状況を考えれば当然のことか。
周囲を何度かうろうろとして、とりあえずの危険はなさそうだと見た]
……よし。
[おもむろに一つを口に咥えた。
軽く引っ張る。何も起きない。
ぱたりと尻尾を揺らすとしっかり咥え直し、ぴゅっと走り去った]
[気流を捉え、高い位置まで舞い上がる。
風の感触の心地よさに、ふと目を細めた]
……そいや、最近は思いっきり高いとこまで行ってないなあ……。
[そんな呟きを漏らしつつ、眼下に広がる場を見下ろす]
……そいや、ここって何でこーなったんだろ。
[今更のように呟いて。
それから、何かに惹かれるように森の近くの開けた空間──公園へと、舞い降りた]
─ →公園─
[カードを手に取り情報を得る。
今のところ動きはないらしい。もしくはその真っ最中であるのか。]
ふむふむ…三枚一度に得るか。二枚ずつか…静観のどれですかねぇ〜
[わたがしをもふもふ食べつつ考える
とはいっても、考えたところで、その考えがだいたいにおいて行動に反映されないのだが]
―何処かの一室―
――安眠妨害、って言いたいところだな。
[軽く首を回す様子は、少し不機嫌なようで]
同じ所に行ったら真面目にぶん殴るぞ…
仕事以外でストレスが溜まるのはゴメンなんでねぇ。
[誰に言うでもなく、欠伸をすると左腕を回すと鍵を開ける。
ポケットからカードを出し、集音機を調節しながら外に出た]
―公園―
…私は、姫ではないよ。
[その寝言に反応した、というよりは、気配がそのタイミングに舞い降りた、という方が正しいだろう。
ゆらゆらと揺れていた揺り椅子の動きが、ぴた、と止まった。
それと同時に薄く開かれる紫紺の瞳]
――…あ。
ああ、夢か。
[改めて現状を思い出しつつ、けれど、椅子から立ち上がりはしない]
…お客様、でしょうか。
─廃墟・建物の上─
風んにーちゃんは今揶揄ったけぇ、もうええの。
孫ぁ気になったば自分から来るじゃろし。
手品んにーちゃんは揶揄い甲斐ばなかかねぇ。
鳥ば連れたにーちゃんも微妙じゃの。
教会ばにーちゃんと表ん嬢ちゃんはおっとりしちょって反応ば鈍そうじゃ。
残っちゅーんは氷んねーちゃんと仕事人のおっちゃんかねぇ。
猟犬ば揶揄う必要ばなかし。
[何だか色々と失礼なことを言いながらターゲットを絞る]
じゃけぇ、戦う邪魔ば出来んしの。
ちょいと様子ば見ん行くか。
[結局特定せず、また建物の上を飛び回ることに]
─公園─
[ふわ、と舞い降り、最初に目に入ったのは蔦の揺り椅子]
……なぁーんで、こんなのが……って、あ。
[惚けた声を上げてそーっと近づくと、耳に届くのは『興味』を向けていた二人の内の一方の声]
お客っていえば、お客なのかなぁ?
……もしかしたら、歓迎されない用事かもだけど。
[しばしの空白を挟み、投げかけたのはこんな言葉。
紡ぐ声は、常と変わらず軽めのもの]
[やれやれ。と、肩を竦める。
其処に誰が居るわけでもないのだが。
屋外に出て、ゆっくりと歩き始める]
せいぜい逃げ回るか…それとも。か。
出来れば見学したいがねぇ。
生憎、あの狐面の様に軽々と飛び回れるほど俺は軽くないからなぁ。
[ぶつくさ言いながら歩きつつ]
―廃墟―
[無駄に熱くなった頭と体を川に放り込んで、暫く呆けた後で廃墟に戻る。
今日は魚は獲ってません]
はぁ、どうしたもんかねぇ。
[かなり落ち着いてはきているものの、やはり気持ち的にはすっきりしない。
ぶつぶつ言いながら、魚を干していたのを思い出してそこに戻る]
……なんだぁ?
[見れば本来あるはずのない物がこっそりと置かれていて]
歓迎されない用事、ですか?
…天使さ…んを、追い返すつもりはありませんけれど。
何の用事か、よりは。
なぜ私を、と聞いた方が早いかもしれませんね。
[紅のドレスを揺らし、ようやく揺り椅子から立ち上がる]
世間話であるなら、この椅子をどうぞと勧めるんですが。
[揺り椅子に片手を付き、紫紺の瞳をそこに向けた]
さてさて、今日はどうでますかねぇ〜
[いって、トランプを何度かきって、数枚めくって]
おやおや
[目を瞬く。といってもこれといって珍しい結果というわけではなく]
では、第二幕は地味な脇枠をいたしますかねぇ〜
[方針をきめてのんびり]
キャラメル?
[拾い上げて首を傾げて、魚の方を見れば魚が一つ減っていて]
猫…はこんな物置いていかねぇよなぁ…?
っと…
そういうこと、ね。
[ふ、と笑って。それはいつもの笑みと違う柔らかなもの]
代金、確かに貰ったぜ。
[そう呟いてキャラメルを一つ口に放り込んで、その箱を背負った袋に放り込む。
残った干物は纏めて縛ってやはり袋の中に。
袋の中が恐ろしい事になりそうではあるが]
用事、なんて、今の状況じゃ一つしかないもんねぇ。
[くす、と笑う。表情だけを見たなら、年齢よりやや幼い無邪気な笑みだが。
注意深く観察すれば、そこに潜む獣の陰は見て取れる]
なんで、って大真面目に聞かれるとアレなんだけど。
一言で言えば、興味、かな?
おねーさんが、どんな力を使うのか、っていうとこへのね。
[言いつつ、こてり、と首を傾げ]
世間話かぁ。
ザンネン、ボクの苦手分野だ、それって。
―廃墟街―
[人気の無い道を一人歩く。
常のように足音も気配も伴わないが]
どう、しようかな。
[独り言が零れていては消された二つの意味は無い]
もう少し色々と話して性格掴んでおきたかったけど。
こんな状況じゃあそんな悠長なこと言ってられないよなあ。
[右手で押さえるケープの下には二枚のカード]
…先手必勝、なんて言葉もあるし。
[朽葉色はとある廃墟を見上げる。
消された気配と張り巡らされた警戒]
さぁーて、どっかに何ぞ居らんかのぅ。
[揶揄う対象を探しぴょーいぴょい]
森か、街中か。
エイキチどっちじゃ?
[肩に居る小猿に聞いてみる。きょろりと辺りを見回してから首を傾げた]
まぁどっちでもええかぁ。
[結局決まらなかった]
何て言うか…解りやすい性格だ。
[小さく笑い声を零す。相手には届かないだろうけれど]
この場合、俺の方が後手になる、のかな。
…それもいいか、どうせいつもと変わらない。
[砂色の裾を捌き、その建物へと向かう]
[さあ、待ち受けるのは一体『何』だ?]
……ほう。
[此処の連中なら確実に分かるであろう程、分かりやすい警戒の気配の出しているこのビルに正々堂々と入り口から挑んでくるものがいた。
果たしてそれは血気盛んだからという理由なのか。それとも、正面から全て叩き潰す為なのか。
なんにしろ、男のように年老いた人間には選択するべき道ではない。
若さゆえの、自身なのか、無謀さなのか]
……。
[そんなことを考えつつも、サブマシンガンを入り口に向けて、来客の歓迎を待った]
そうですわね。
この状況でなければ、それこそお茶会にでもお誘いするのですけれど。
[右の人差し指を頬に当てつつ、紫紺は飴色の瞳を見て。
その様子を窺うよう]
…興味、ですの?
それは光栄ですわね。
[自らの力を明かすことはせずに。
弱そうだからかと思った、なんて、気にする風情でもなく、軽やかに笑ってみせる。
それでも揺り椅子を掴む指先に、徐々に緊張は篭もって]
それならば、得意分野は――…?
[尋ねる声に同調する木々。
風もないのに、深い緑がざわざわと騒いだ]
─公園から少し離れたビルの屋上─
ひはっ。鳥ちゃんが誰かとカチ遇いそうだから見に来たけど
これはいい物が見れそうだねぇ
[愉しげにそう言いつつ、屋上の縁に足掛け、眼下の対峙を見やる。]
さぁて、いいデータ楽しみにしてるぜぇ
くれぐれも失望させてくれるんじゃねぇぞ
[そうして、カチカチと右手の爪を打ち鳴らしながら、『観測』に勤しむ。]
さて。
[ぴたりと歩みを止める。
入り口まであと一歩のところで腕を組んだ]
罠は明らか。
でも簡単に見破れるようなことはしてない。
…当たり前か。
[仕方無い、と言いたげに笑み混じりの息を吐く。
裏から回ったところでどうせそちらも罠だらけだろう]
それじゃ、
[ぐ、と両足に力を篭めて。
地を蹴ると同時に自身の力でもって、一気に数メートル飛び込んだ]
お邪魔しますよっ!
ま、できれば彼の二枚が欲しいのですがねぇ〜
[偶然なのかめぐり合わせか。己が興味がある。『ホイール・オブ・フォーチュン』と『ワールド』のどちらも所持している。こちらにきて最初にあった男を思い浮かべつつ瞳を閉ざす。
神経を研ぎ澄ませるために]
……。
[すさまじい速度で入ってきた相手を無表情で見つめ、吸っていた煙草をプッと適当に吐き出し、口を開いた]
───Welcome. To the party in my house
[その言葉がバトル開始の合図だった。
相手との距離は30メートル程。
まずは小手調べとばかりに、サブマシンガンを正面にいるマイルズへとフルオートで正射。
照準があまりあっていないが、ランダムで撒き散らされる弾はその分、避けにくい。
果たして、どこまでよけきられるのか。まずはそこが見たかった]
お。
[急に聞こえて来た銃撃音。丁度近くを通りかかったようだ]
音はせども姿は見えず、っとぉ…。
ちゅーことは、中、かねぇ。
見物しにくかねぇ、中は。
[音の聞こえる建物とは別の建物の上に立ち、しゃがみ込んでしばし音を聞く。様子を見れないことには残念そうな声色を漏らした]
お茶会、かぁ。
それはそれで興味あるけど、この状況じゃ、無理だねぇ。
[残念ざんねん、と屈託なく笑う。
けれど、紫紺に向ける飴色は険しさを含ませて]
……得意分野かあ……。
[尋ねかける声、同調するよなざわめき。
本能的なものが発する警告に、左手がす、と右手に絡みつく銀の蔦に触れる]
んん……やっぱりそれは、見てのお楽しみ、って所かな?
ボクの専門って、説明しにくいもの。
……ってぇ、こと、で。
Sturm,Anfang!
[紡がれるのは、銀の戦輪──『シュトゥルム』に起動を促す言葉。
言葉を介し、腕輪に伝わる念は銀の蔦を銀の輪へと作り変える。
それを確りと右手に握り、軽く、後ろに飛び退いて]
……いくよっ!
[着地と同時、勢い良く腕を振り上げ、振り下ろしと共に輪を投げつける。
念の力が操る輪は唸りを上げて縦方向に回転しつつ、真っ直ぐにロザリーへ向けて飛んだ]
[キャラメルをもぐもぐしつつ廃墟を動き回る。
と、風が伝える馴染んだ気配]
本日も始まりました、か。
俺ものんびりしちゃいられない…けど。
[先ほどのことを思い出して一人苦笑して首を振る]
今日は止めといた方がいいか。
どうにも冷静な判断できそうにねぇや。
[見回して、戦いの気配のする方に神経を向ける。風を吹かせてより情報を探ろうと]
気配はふたっつ…か。
上手く潰しあってくれりゃいいんだけど、ねぇ。
そう上手くいきそうにねぇな。どう見てもあいつは『愚者』じゃなさそうだし。
[相手を思えば攻撃手段は見えてくる。
入口に罠が仕掛けられてなかったのは正直予想外だったが]
随分と手厚い歓迎だな。
[だからこそ飛距離を数メートルで抑えたのだ。
相手へ続く廊下の床を思い切り踏み込み、斜め上へと軌道を修正する。
総て避けきれるなど最初から思っていない。
即座に膝を折ってある程度の回避は目論んだが、衣の裾に僅かな紅は散っただろう]
パーティーの主催殿に、心ばかりの贈り物だ!
[距離はまだ遠い。けれど射程は充分。
生み出した短剣は10本。
左右へ広がる扇状の軌道を持って相手を強襲する]
おや。
[集音機が音を拾う。
一つは連続した銃声。もう一つは遠くに聞こえる高い声]
見るにはどっちが良いかねぇ。
銃でいきなり撃たれるのは勘弁、か。なら。
[そう、足を向けるのは公園の方で]
……見つけましたよ〜
[捉えた戦闘の気配は二箇所。とはいえ誰と誰かは知らぬが]
では、見にいきますかねぇ〜。地味な立ち回りも味わいがありますが、少々物足りませんしねぇ〜
それにいってみればお楽しみも転がってるかもしれませんしねぇ〜
[風が運ぶことのない低い声を言い終えると同時に、ビルより降りる。
しかしどちらにいくかきめかねているため、とりあえず二箇所の戦闘地の間を縫うように歩く]
……。
[最初からこの程度の攻撃で致命傷を与えられるとは思ってはいなかった。
相手の回避力を確認した後、すぐさま、左へ横っ飛びをして相手の攻撃を見もしないで、隣の部屋へ回避。
見てから反応できるほど、身体能力に自信があるわけではない]
……。
[それでも、短剣が男の体をかすった辺り、身体能力は格段に相手のほうが上だと分かった。
だが、それだけで勝負は決まらない。
相手の攻撃をかわしきったと同時に、右へワイヤーガンを撃って、相手の正面に戻りつつ、相手の横の壁の爆発物を、小型銃でバースト連射して、爆発させる。
相手の状態を確認しないまま、男の体は右の部屋へと消えていく]
―公園近辺―
ここら辺だと思うんだが…ねぇ?
[風がないのに木々がざわめいている。
眉をひそめると木々から距離を取りつつ、どうにか中の様子を見ようと移動する]
さて、っと。
[風が集めた物からそれを読み取る]
一つは探りにくいから多分屋内、か。だとすると巻き込まれるかもなぁ。
となると、見物するならこっち、かねぇ。
[探り当てたもう一つの気配、それが示す方へと足を向ける]
[何気なく首を傾げていると、今度は爆発音が聞こえ]
おぉ、派手じゃのぅ。
音しか聞こえんっちゅーんはもどかしかねぇ。
[何とか見れないかと考えるも、小猿を潜り込ませるくらいしか手段が無い]
じゃけぇ、巻き込まれるんも嫌じゃし。
[結局音だけ聞いて諦める気配]
[紫紺の瞳は瞬きもせず、僅かに口元の笑みが高揚を示すか。
少女の纏う銀の蔦が、形を異にするのを見て、つ、と触れていた揺り椅子を撫でたあと、同じように距離を取る。
森に隠れる足捌きは、舞踏の如くに軽やかなもの]
エンジェルリング、というには物騒ですわね…。
[揺り椅子の蔦は解かれて、鞭のしなりを見せる。
正面の刃にあたったものは切り裂かれ、側面を弾くように動いた数本が軌道を変えようと。
切り裂かれた蔦は、勢いを落とさずにエリカを貫こうと真直ぐに伸びる]
[公園へと向かう途中で聞こえた爆発音。風は送ったままだからそれははっきりと聞こえて]
っと、誰だかしらねぇけどずいぶん派手じゃねぇ?
[向けたのは言葉だけ。足はそのまま公園へと]
[着地と同時に部屋から部屋へ、眼前を奔る一筋の。
その操縦士が狙うのは]
…あ、
[咄嗟に朽葉色が先を見る。
視界に入っていた筈なのに認識できていなかったのは失態だが。
この状況で回避などの余裕は無い。となれば防御に回るのみ。
爆発から庇うのは視界確保の為の瞳と剥き出しの急所、首]
……っい、痛ー…
[壁に叩きつけられた背と庇った為に火傷を負った腕]
[相手の姿は既に無い。舌打ちをひとつ]
[見えない以上、命中率などあって無いようなものだが。
片手を振って相手の消えた部屋の入口に20の短剣を生み出した。
相手が何処にいるかなどわからないが、それでも短剣は室内へと飛び込んでいく]
[結局足を向けたのはビルのほうだったが]
そうですねぇ〜派手ですねぇ〜
[いつのまにいたのやら。ケイジの言葉に同意して
爆音への感想を漏らす。
そして、見づらい。と、人と同じような感想をまず抱いて、ビルへと目を向けた後に、面を被った男へと視線を移す]
…誰か来るのかねぇ。
ま。そうそう闘いに成る事ぁ…あるのかねぇ。
[軽く首を回しつつも、やはり見える位置に移動しようと]
あんまり騒がしくすると、こっちに飛び火するかも知れんからなぁ…
矛先が向いたときは逃げるか。
むぉ、手品んにーちゃん。
おまはんも見に来よったんか。
[しゃがんだまま仮面が姿を現したディーノへと向かう。肩の小猿も同じようにディーノを見上げた]
誰と誰ば戦っとる思うね?
[建物へと視線を戻しながら、ディーノへ問いかける]
[カチ、カチと一定のリズムで打ち鳴らされる対の爪。]
…………ふぅん。なるほど
鳥ちゃんは念動力、お嬢ちゃんは植物の使役……いや召喚・支配も含んでるねぇ
[離れたところから的確な情報把握。
それを可能としているのは、昨日散布した情報収集ナノマシンのリンク機能。
右手の爪を介して、情報はゼロ──そしてラスのイヤホンへと。]
……っ!
[相手の姿も見えずに飛んでくる短剣はさすがに予想外だった。
体を丸めるようにして、その攻撃を最小限の被害に押しとどめた。
数本、体に刺さったが、急所を狙って飛んできたのではないのは幸いだった。
適当に体の状態をチェックして、動くのに特に支障が無いと分かると、懐のカードに手を触れる]
……やはり、一筋縄ではいかんか。
『隠者の知識』!
[ソウルカードの宣言。
それと同時に、男の視野、聴覚、嗅覚などの感覚が異常なまでに広がる。
自分を中心に100メートルぐらいまでならば、どこに何があり、一体何をしているのかが、知識として男の脳みそに流れ込んでくる。
今の男にとっては、自分を背中から眺めているような程の一段上からの視野がある。非常に地味な能力ではあるが、それゆえ、破られることも無い。
───だが、それは人としての限界を超えた感覚により、男の脳みそがかき回されるような痛みに襲われ、思わず寡黙な男が呻いた]
……結構、ガード、硬い、かっ……。
Sturm,Rückkehr!
[揺り椅子が変化した鞭が輪を阻む様子に、舌打ち一つ。
軌道を逸らされた輪に向けて、声を上げる。
銀の動きが一瞬止まり、それは素早く右の手へと戻ってきた]
雷鳴天使の特別仕様、ってコトにしとくといいよっ!
……っと、あぶなっ!
[エンジェルリング、と言う表現に軽口を叩き。
直後、横に飛び退き、迫る蔦を避ける]
有効距離は、同じくらい……か。
ならっ!
[呟きの後、低い姿勢から駆け出して開いた距離を詰める。
ある程度の距離まで近づいた所で一つ羽ばたき、上へ抜け。
高い位置から、ロザリーの左の肩へ向け、銀の輪を切り下ろした]
ええ、これだけ派手にしていたら昼寝もできませんからねぇ〜
[にははと笑みを浮かべ態勢的にケイジと小猿を見下ろして]
一人は明らかにスティーブンさんでしょうねぇ〜。とはいえもう一人はわかりませんけどね〜。わざわざ踏み入る好戦的で、銃器を扱ってない誰かですかねぇ〜
[問いには半分には明確に。もう半分は誤魔化すつもりもないが、わからぬため曖昧な答えを返して、つられるようにビルのほうを見て]
ところで、なんで『デス』を早々にとる気持ちに至ったのですか?
―公園―
[足を踏み入れれば戦いの気配はより色濃く。風が示すままに足を運べば見えるのは二つの人影]
[だがその手前にもう一つの影を見つけ手足を止める]
っと…他にもお客さん、か。どうすっかな。
[かと言え、この場でやりあうほど無粋でもなく。
相手が興味を引く相手でなかったのも大きいが]
…『タワー』のカードマスターさんは見物かい?
[相手を驚かせない程度の声で呼びかける]
―廃墟―
[転々と外壁を移しながら中の様子を窺う猫一匹]
んー。
[邪魔にならぬよう、されぬよう、気配はできるだけ殺して。
多少の噂は聞いたこともあれど、直接には見たことのない二人の戦闘はとても気になるものだった]
(まじめそーなおにーさんとむっつりおじさんかー)
[冷静に解析する傍ら、そんなことを考えたのは内緒の話。
表に出ていたら酷いノイズ情報となってしまったかもしれない]
[無差別の短剣は相手を傷付けたようだが。
手から離れ、壁の向こう側となれば認知は不可能]
[血液の散る左脚と焼かれた両腕。背は内出血程度のダメージは受けているだろう]
容易いとは思ってなかったけど…これきっついなあ。
[吐き出した溜息が床に落ちると同時、朽葉色が跳ね上がる]
『隠者の知識』?
…まずいな、カードを使ってきたのか。
[壁の向こうから聞こえた単語。少しの逡巡と溜息]
――短期決戦と行くか。
[左脚から奔る痛みを心で捻じ伏せて走り出す。
念の為にと両手に一本ずつの短剣を手に、相手の在る部屋に飛び込んで。
そのままの勢いで相手の懐に入り込まんと]
暢気じゃのぅ。
[昼寝と聞いてけらけらと笑う。見下ろされるのは気にせぬまま、仮面は戦いの続く建物へと注がれている]
スティーブンっちゅーんは居ったか?
…あー、スティーヴじゃったか、あん仕事人ば名前は。
話もろくにしとらんけぇ、名前ばしっかり覚えちょらんかった。
[言う割に直ぐに気付いたのは何ゆえか。また、スティーヴが中に居ると言うことは知っていたような素振りも見せる]
好戦的なんは結構居るのぅ。
まぁ誰でもええんじゃが。
勝ち残ったもんが誰なんか分かりゃええ。
[結局はそこに至るようで。ここに居るのも勝者待ちと言ったところか。建物を眺める最中、急に変わった話題には特に隠すでもなく楽天的に言う]
んー?
そうした方が『面白そう』じゃったからじゃ。
[集音機が後方の微かな音を拾う。
最も、集中していたのは戦闘の方なのだが]
…ああ。おじさんは見学だな。
若い子の様には、なかなか身体もついていかなくてねぇ。
[く、と小さく笑えば]
確か。『ホイール・オブ・フォーチュン』のマスター、だったかねぇ。君は。
[銀の輪が戻る間に、紅のドレスに飾られた生花に触れる。
瑞々しいその花弁の色彩もまた、ドレスと同じ紅]
自分を護るだけでは勝てませんけれどね…。
[だからこそ手にするのは、最大にして最愛の武器]
うふふ。それなら私も特別仕様でお相手しますわね。
――…Fleurir
[叫ぶ少女とは対称的に、娘は囁くように。
数輪の紅が花弁の形となり、多方向からエリカを迎え撃つ]
…っ、きゃっ。
[咄嗟に膝を落としたけれど、それでも左肩から上がる血飛沫。
距離を詰められてはならないと、森の方角へ駆け出し。木々に触れ伸ばす枝で、相手に勢いをつけさせまいと]
え?スティーブンでしょう?…違いましたっけ〜?まああなたに免じてスティーブということにしましょうか
[暢気といわれても否定しない、どころか更に暢気にそんなことのたまう。カードからの情報で再確認さえしない]
私も会って早々すぐどっかにいかれてしまって喋ってませんねぇ〜。なかなかシャイなかたのようで
[なんだか間違った感想を口にしながらも、見えぬ戦いを観戦する]
そうですねぇ。勝者がわかればそれでいいでしょう…ですが、ビル越しではギャラリーとしてはまっこと面白くないもんです
[所詮外野の感想というのはこんなものかもしれない]
面白い。ですかぁ〜ま、元々『デス』のマスターは最後というルールがわかりませんでしたので別段構わんのですが、通常とはどう差がでたんでしょうかねぇ〜?
…正解。
[こちらを見ずに言い当てられて、参ったとばかりに手を上げる。戦闘の意思がないという事を示すように]
体がついていかない、はないだろ。
あれの相手をしたんなら、さ。
[明言は避けて視線を戦闘へと向ける。風が伝える声に僅かに顔を顰めて]
あの二人とはねぇ…
[小さく呟く。
そこにいたのは一緒に魚を食べた女二人]
……。
[カード使用により、相手がまっすぐにこちらに向かってくるのは『見えていた』
相手が、こちらへと届くよりも早く、偽装しておいたワイヤーを引っ張り、天井に仕掛けておいた、10数発のスタングレネードを部屋一面に落とす]
……じゃあな。
[そして、足元を強く踏みしめると、その場所に丁度人一人がすっぽりと入るような穴が開き、そこから階下へと降りる。
罠は、それだけでは終わらず、男が降りながら、頭上の穴に向けてグレネートランチャーを発射。
それはそのままマイルズのいる部屋の天井に突き刺さり───先程の爆発の影響も手伝って、その部屋の天井を崩壊させて、多量の瓦礫を降らせた]
……。
[階下に下りると同時にダッシュして、部屋を抜け出し、振り返って相手が降りてくるのを待った]
暢気過ぎて頭カスカスんなったけぇ?
[小馬鹿にするような言葉を紡ぎ、嗤う気配を纏う]
シャイのぅ。
性格なんじゃったら仕方なか。
詰まらんっちゅーんは同意じゃあ。
[音しか聞こえない状態にそろそろ飽きが出て来た模様。通常とどう差が出たかと聞かれると]
ワシにゃ一切興味無さそうじゃった奴が目ん仇ばするようんなったけぇ。
[さも可笑しそうにげらげらと笑った。戦いの続く建物へと向けていた視線を別の場所へやろうとして、外壁を移動する猫に気付く。面白げな視線が猫を捉えた]
[く、く、と小さく笑えば、左手を軽く挙げる。
其の手には手鏡]
おじさんには、君たちのような力がないからねぇ。
結局は。あの狐面の美味しいところをかっさらった形だし。
星詠みも気絶しなかったし。
[おじさんは本気だったんだが。
そう笑いながら]
…女同士ってのは仲良いように見えて。
時々怖いねぇ。うん。
[銀の輪に伝わる手応え。
捉えた、と思うのと、周囲に紅の花弁が閃いたのは、どちらが先か]
て、なに、これっ……!
[閃く紅が帯びるは、刃の鋭さ。
それは、色の異なるあかを周囲に散らす。
それから逃れるべく、後ろへ向けて羽ばたいた間に、ロザリーは森へと駆ける]
あのままだと、あっちのフィールド、かぁ……。
ま、今更引く気はないけどねっ!
[頬に残った紅を拭い、後を追って駆ける。
阻む樹木は時に避け、時に強引に切り払いながら]
…………ちっ
[眼下の闘いと平行して観測していたもうひとつの闘い。
そちらの情報が途絶する。
事前の情報から推測する限り……]
……爆風か。一帯の奴が消し飛んだね、こりゃ
再結集までは……時間掛かるな
[カチカチと爪を打ち鳴らしながらそう呟くと、めんどくせぇ、とぼやきながら屋上を後にする。]
おやおや、これは手厳しい。ですがそうかもしれませんね〜。なにせ『愚者』ですからねぇ〜
[小馬鹿にする態度にも関わらず笑みを浮かべ肯定するように言葉を吐きつつ。
性格について仕方ないのも。飽きてきてるのにもゆっくりと頷いて]
ああ、自分の道楽のためですか。それはそれは素直なことで。
目の仇ですか…あぁ……あの人。美人でしたしねぇ〜
[わざとなのか本当なのか。そんな物言いをしつつ、飽きてきていたため、猫を見たり、小猿を見たり。またビルをみたりとする]
[暢気な肯定に、やっぱ詰まらんのぅ、とは心の中だけに。元より話し相手の反応に期待はして居なかった]
ほんなら『愚者』ば奪ったら治るんかいのぅ。
そげなことなかよう思うがの。
管理者はんの「声」ば聞きたがっとったなぁ。
楽しみに取っといたんに、ち言われたがそげなことワシゃ知らんけぇ。
[視線は猫を捉え追うままに。声は可笑しげな色を纏い紡がれる。視線を向けられた小猿は不思議そうに「ウキ?」と鳴いて首を傾げた]
[掲げられた手鏡に苦笑して]
なるほど、背後の警戒も怠らない、か。
その代わり経験があるだろ?
流石は「管理者」ってところで。簡単に倒れるわけにもいかねぇんだろうさ。
何であんたが手ぇ貸したのかは訊かねぇけど。
俺じゃ頼まれても手は出せねぇなぁ。
[後が怖い。と零して]
まぁ、なんか思うところでもあったんだろうけど。
本気出すとほんと怖いよなぁ。
[視線は戦闘を追いかけて]
[部屋に飛び込む。それは罠に飛び込むのと同じことだとわかっていたが]
[言葉など発している間は無い。
逃げられた以上、懐に飛び込むなど無理な話だ。自身の力を使って真直ぐに正面の壁まで飛ぶ。無論相手が降りて行った穴をも通り越して、だが]
[崩壊する天井に向けて数十本の短剣が奔る。
頭上に落下しようとする瓦礫を砕いて、致命傷は避けるけれど]
……冗談も休み休みにして欲しいな。
[拳大にまで破砕した瓦礫を弾き飛ばす。弾く両手は生身である以上、血が散るのはどうしようもない]
[あの様子からしてこちらの行動は完全に読まれていた。言葉を発したということはこちらを認識していたということだろう。そして、これからの行動も恐らく全て読まれる]
[頭を掻く。打開策なんて思い付ける筈も無い]
[階下には下りず、穴を越えて瓦礫を乗り越える。部屋を出、廊下を数歩。
消された気配の真上で、床を――スティーヴからすれば天井を――無数の短剣を叩き付けて崩落させようと]
追ってくる、か。……ふふ。
[木々の声に耳を澄ませ、天使の気配を手繰る。
肩口の傷はけして浅いわけでもなく、抑えながらの走り。
それでも笑みはどこか愉しそうでもあって]
ねぇ、天使さん。
貴方はどうして闘っているの?
[必ずしも答えを求めているわけでもなく呟いて。
開けた場所に出たなら、振り向き様にもう一度、無数の紅の刃を放つ]
Danse.
[統一感の無い、不規則な動きでエリカの羽を狙い、機動力を削ごうと]
さぁて、それはどうでしょうねぇ〜。『愚者』が私を選んだなら『愚者』がなくなっても私は私のままではないですかねぇ〜。
それに、頭がカスカスでいいんですよ〜それでも私はそれなりに幸せですし…そのおかげで浮かぶものもありますからねぇ〜
[相変わらず暢気な言葉に。微かにまともなことも述べつつ]
声。ですか。確かにそんなこといわれましても困ってしまいますよね〜。…いえ、あなたからは思惑通りってことでしょうか。
ケガはあまりしたくないんだ、"歳"だから、傷の治りが遅いんでねぇ。
[経験、か、と小さく呟いて]
どうだろうねぇ。
ぬるま湯に浸かってりゃ、どんな名人の技も鈍っちまう。
おじさんは狩るか狩らないか、じゃあなくて、金を貸して戻ってくるか戻ってこないか。戻ってこなかったら全部おじさんの損。
ソレが嫌だから、確実な方に逃げてた。
だから、君たちみたいに向上心があったわけじゃあない。
[く、く、と笑った]
何。管理人が居なくなればこのフィールドも消えるかと思ったんだ。
おじさんは、こういう力の事には疎くてねぇ。
結局、消えずに此処にいるわけなんだが。
[そう、頭を掻けば]
元々が可愛い顔してるだけにねぇ。
ホント。変わりようが凄いモンだ。
ふむ…もうそろそろ第二幕も終盤といったところですかねぇ〜
[戦いが決着に向かう気配を感じながらもやっぱり相変わらず暢気に呟きながらも、ビルの戦いが終わったときにはいつのまにかどこかへと*消えているだろう*]
……よ、っと!
[目の前に張り出してきた枝を軽い跳躍でかわし、くるり、と回転しながら着地する。胸の上で、銀のロザリオが跳ねた]
……戦う、理由?
「生きて」たいから、かなっ!
[微か、捉えた呟きに返すのはこんな言葉。
それから、襲い掛かる紅に舌打ちして]
……おばーちゃんみたいに、七分割とかはできないんだけどなっ!
[呟きながら、敢えてその背の翼を畳む。
翼を傷つけられる事で失うものは、大きい。
真白が消えれば、それだけ、身体が直接裂かれることになるが、その痛みは堪えて]
……Sturm,Teilung!
[銀の輪を二つに分け、左手の輪をロザリーへと投げ。
もう片方は、右の手首に引っ掛けた状態で前へと転がり、距離を詰めつつ花弁からの脱出を図った]
……ち。
[スタングレネードも、瓦礫の山も全て避けきるとは思わなかった。些か相手の力量を履き違えていたようだ。
だが、相手が正面に姿を現さずに絡め手で来るのならば、男にとってはこれ以上も無いほどにありがたい展開だった。
何しろ、相手からこちらが見えなくとも、こちらから相手の行動は全て見えている。
問題は反応速度の差ではあるが、それでも、見えていない場所からの射撃に、どこまで反応できるか。
陥落してきた天井を、数ミリ単位でよけて、今まで同様に黒い箱を操作。
そこから現れるのは───超巨大な対戦車ライフル。
それを、一つ上の階にいるマイルズへと狙いをつけて、発射]
……。
[それは容易く、天井であり床である場所を突き抜けて、マイルズへと迫る]
カードば結んだ前後で性格変わるっちゅーんも可笑しな話じゃけんのぅ。
カスカスで成り立っとるんじゃったらそれでええき。
[会話で楽しませてくれると期待していないために返答は徐々におざなりになって行く。自分が楽しいことを優先するのだから、そんなものなのだろう]
さぁて、どうじゃろな。
突っかかって来よるんは愉しゅうてしょーがなかが。
[ディーノに視線は向けずに小さく肩を竦める]
誰と誰ば残るんかいのぅ。
[終盤と言う言葉に、そんな言葉を返しておいた]
―廃墟―
にーっ!?
[覗き込んだ部屋は丁度天井が崩れてくるところで。降り注ぐ瓦礫を砕く短剣をちらりと見ただけで再び外へと飛び出した。
複数の視線と、嫌な予感に身体をふるりと震わせる]
…ちっ。
[舌打ち一つ。
別のビルの陰に入ると人の姿に変化した]
出来ること限られちゃうからなー。
[最後まで観戦できなかったことに溜息をついて路地に戻った]
[轟音鳴り響くビルには入れなさそうだともう一度溜息。
視線を感じた方向を見上げる]
……今更隠れてもねー。
[タンタン!と外壁の小さな足がかりを伝って上に向かった]
怪我、か。そりゃ確かに。
[自分も怪我はしたくない、と頷いて]
でもまぁ、確実にするためには色々やったんだろ?
ぬるま湯につかってたらここまで来てねぇだろうし。
俺は「楽しい」から狩ってるだけだしなぁ。
[向上心、かぁ、と呟き]
やっぱ、カードが揃わないとダメなんじゃねぇの?
少なくともあの狐さんはわかってたっぽいぜ?
[先程あった時の事を思い出して]
…女は魔物、とかよく言ったよなぁ。
[二人に聞かれたらかなり叩かれそうではある]
[残念そうなケイジの声が聞こえて小首を傾げる。
薮蛇することもないかと聞こえなかった振りをすることにした]
ここからも見えるんですかー?
[猫に戻るつもりは今はない。
とはいえ帽子は風と関係なくぴこぴこ動いていたりするのだが。
ディーノには軽く会釈だけして、あまり顔を合わせない]
そりゃあなぁ。細かい事が多いがねぇ。
その細かい事の積み重ねで、何とか今までヘマせず来れてる。
おじさんに出来るのはそう言う事だけなのさ。
…楽しいから狩る。それで上手く狩れりゃ楽しい。
だから、次も狩りがいのあるヤツを上手く狩ろうとする。
コレも向上心だろう?
[ふ、と小さく笑い]
やっぱりかねぇ。おじさんはカード持ってたから巻き込まれただけだしなぁ。
此処に来たのは仕事のためだし。
こういう力の事は全然わからんね。
[はは、と苦笑しながら]
全く。女って化けるモンだ。
[二人が聞こえていないだろうという事で好き勝手言っているようだ]
[既にこちらは足を止めて、紫紺で真白の翼が消えるのを見る。
お守りと言っていた銀のロザリオが揺れるのをも]
…ありがとうございます。
[律儀に応えられたことへ礼を向けつつ、傷ついたその身体へ追撃する手は止めることなく。
掌のうちに茨の鞭を取り出して、舞う紅の中へと打ち込むつもりで]
本当に真直ぐな闘い方…。
[けれど花弁を抜けてきた銀の輪を弾くことへ、意識も茨の鞭も向けた]
――聳えよ、『皇帝の城壁』
[ごぅん、と。低い轟音がビルを揺るがす]
[散々の戦闘から銃火器の使用は目に見えていた。
そして、いい加減決着を付けにくるだろうことも]
[『皇帝の城壁』は文字通りの壁。使用者の周囲をぶ厚い防護壁が取り囲む。
それ故に使用者からの攻撃すらも不可能にするが、自身の短剣は視界外でも使用可能。
スティーヴが巨大な銃火器を使用し、身体能力が上昇していない以上、幾ら五感が発達していようがその場から動けない筈]
[スティーヴの眼前、虚空より数本の短剣が生まれて]
むぉ、氷んねーちゃんやなか。
こっから”は”見えんけぇ。
音しか聞こえんのぅ。
[わざと差異を強調する。男の零した言葉を聞かなかった振りをしたのは正解だったが、別の部分で悟ったり。小猿もぴこぴこ動く帽子にじーっと視線を向けている]
ヘマしたくないから細かいことに気を遣う。
よりいい獲物を狩るために腕を磨く…
かわらねか、たしかに。
[小さく笑いを返して]
巻き込まれた、か。そりゃ運が悪かったなぁ。
俺もカード手にしたのなんてたまたま、だし。
難しいことまではさっぱり、だ。
[お手上げ、と肩を竦めて]
戦ってなきゃ可愛いのになぁ、二人とも。
まぁ、そういう興味はねぇけど。
はーい、私です。
……あ。
[帽子がぴくりと持ち上がった]
うん、やっぱり見えませんかー。
…また随分と大きな音ですね。
[誤魔化してみるがとても無駄っぽい。
先程より激しく揺れているビルを横目で見ながら、エイキチに向けて右手を差し出してみた]
楽しんでやってるか、おっかなびっくりやってるかの違いかねぇ。
または攻めの姿勢か守りの姿勢か、か。
[中指で眼鏡を直しつつ]
まったくだ。
歳を食っても…いや、歳を食った方が、知らない事を理解するっていうのが難しくなってなぁ。
頭が固くなるって言えばいいのか。
[若い頃が懐かしい、と肩を竦めて見せ]
戦わずに歓談でもしてりゃあ、平和と華やかさが同時に来るんだろうがねぇ。
…ま、興味のあるなしは人の好きずきか。
真っ直ぐなのは、親譲りらしいよっ!
[聞こえた声に、返すのはやはり軽口めいた言葉。
先に投げた輪は茨の鞭に弾かれるが、それは計算の内]
……使い慣れないカードだけど、やってみる、かっ……。
[呟きつつ、ポケットから引き出すのは『エンプレス』]
『女帝の豊穣』、その恵みにて我が内なる力を一時高めん……!
[『女帝の豊穣』。豊穣・繁栄を司るカード、その力を引き出し、自身の潜在能力を引き出す技。
それを用いて成すのは、引き出しきれていない念の力の活性化]
……Sturm,Teilung.Zu zwei Stufen!
[内から湧き出る力を感じつつ、言葉を紡ぐ。
二つに分かれていた輪は更に二つ、計四つに分かれる。
空中に二つ、そして、両手に一つずつ]
……そろそろ、決めるっ!
[宣、続けて、翼を広げる。
舞い散る紅が白を散らすのにも構わず、高く高く飛んで、左手の輪を投げて]
……Sturm,Tanzen Sie ungestüm!
[宙に舞う三つの銀の輪に、念を伝える。
それに応じ、輪は複雑に、交差するよに乱舞する。
撹乱と攻撃、双方の特性を持ち合わせるその舞の狙いは、ロザリーの動きを押さえる事]
……行くよっ!
[そして、それを操る雷鳴天使は最後の輪を掲げ。
勢いをつけて、それを、投げつけた]
……!!
[射撃を放った直後に襲い来るのは、男の眼前から突然現れた幾数もの短剣。避けきれるものではない。
咄嗟に持っていたライフルを盾にして数発を、そして───最後に隠し持っていた奥の手である右足の靴の裏の爆薬。それを発動させて、一瞬で凄まじい速度で移動……というよりも吹っ飛んでいった。
数時間片足が使えなくなるが、背に腹は変えられない。
その移動先は、先程空いた天井の穴。
そこから飛び出して、マイルズの後ろを取って、その後頭部に銃を突きつける]
……エンドだ。
[この距離、体勢でならば、いくら片足が使えず、至る所から血を流している満身創痍の状態でも、逃がすことは無い。無論、『皇帝』の効果が続いているのならば、それが終了するまで銃を外すことは無い]
……悪いことは言わん。カードを手放せ。
そのカードの効果がまだ続いていても、お前を殺す手段はいくらでもある。
[帽子が動く様子にけらけらと笑い声を上げる]
隠す気あるんなば言動ば気をつけんとのぅ。
ほんに派手ば音しちょる。
あん建物壊れるんやなかね。
[実際中はあちこち崩れまくっているようだが、男が中を知る由もない。手を伸ばされた小猿はと言うと、その手とリディアの顔を交互に見てから、ぴょいとその手に飛び乗った]
─廃墟ビル─
よっと…………うわ、ちと遅かったか
[とーん、と隣のビルからケイジとリディアのいるビルに飛び移ってくる。]
おーおー、ド派手にやっちゃって
狐の兄さんよ。大体の状況聞いてもかまわねぇか?
[とそこで、隣にいるリディアの存在に気付き]
……と。…………はじめまして、でかまわねぇよな?
[そう声を掛ける。過去の遭遇については気付いてないのか、あるいは覚えていないのか。]
まぁ、ぜんぜんタイプが違うわな、俺とあんたじゃ。
守りは大事だと思うけどな。俺が苦手なだけで。
[口元は軽く笑うまま]
こんな世界じゃ色々わかんねぇ事が増えてもしょうがないと思うね、俺は。
まだまだ、だろ、あんたも。
頭が固くちゃそういう仕事も難しいと思うぜぇ?
[からかう訳ではなく、むしろ真顔でそう言って]
まぁ、カードがあるうちは大人しくしてる訳にも行かないんだろうけどねぇ。
[興味、については答えずに]
むー。
べっつに、知ってる人も多いからいいですっ!
[笑われて頬を膨らませる。
確かに狙われやすくもなるが隠しきれる性質のものでもなく。
今は特に不安定だなどとはわざわざ知らせるものでない]
スタイルからして、やってるのは仕事人のおじさんですかね。
中は吹き抜けだらけとかになってそー。
[飛び乗ってきたエイキチを抱えて、もふもふと撫でる。
帽子に飛び掛られないようにするためだったりもするのだが。
残り物のチョコ菓子を一本取り出して差し出してみたり]
さて、どっちが……。
[言いかけてギクリと身体を強張らせた]
おぅ、鳥んにーちゃんけぇ。
状況ち言われてものぅ、こげな場所からじゃなーんも見えんき。
派手ば音するだけじゃて。
…ただカードば使うんは感じたき。
二枚使われとるけぇ、双方で使こた可能性ば高か。
[飛び移って来たラスに対し大袈裟に肩を竦める。隠すことでも無いからと、己が知る情報は相手に伝えた]
[『皇帝』も長くは続かない。
盛者必衰、総ては何時か衰え崩れ去るもの]
[がらがらと崩れていく『城壁』。
その最中の青髪は、下方からのライフル弾の衝撃を殺しきれなかったか、一部を紅に染めて]
…正直なところ、俺は死んでも構わないんだけど。
[視線は床の穴に。即ちスティーヴには背を向けたまま。
ぷつり、とケープの留め具を外し。
振り返り様、ソレを無造作に投げ渡す]
そんな長台詞、聞けるとは思わなかったから。
これ以上足掻くのはやめにしておくよ。
[爆発や崩落の数々に、焼け焦げ大小の傷に塗れた顔で笑んだ]
はっ……はじめまし、て。
[声が震えた。エイキチを抱える手も震えている]
うれしくは、ないですけどねー!
[悪夢を見ている気分だった。同じ人物と見るには歳月の変化が少なすぎる気もするが、別人物と見るには似過ぎている。
振り払うように声を張り上げ直した。
即座に跳び離れられるよう、爪先に力が入る]
そか、そんならええが。
[頬を膨らませる様子にはまた笑いが漏れる]
そんおっちゃんが居るんは手品んにーちゃんとも共通見解じゃき。
相手が誰なんか分からんのじゃ。
……あ、教会んにーちゃんしか居らんか。
[ひぃふぅみぃ、と数えて結論に至る。傍から見れば断定出来る理由は見えないだろうから、不思議に思われるだろうか]
[撫でられた小猿は満足げ。与えられたチョコ菓子に気付くと、両手で押さえてカリカリカリ]
しかし、守るだけでも勝てはしない。
勝つ、と、負けない、じゃ、少し意味が違うからねぇ。
[くく、と小さく]
ああ、このご時世、どんどん増えてもおかしくはない。
歳を喰っても、全然知識も経験も足りなく感じる。
…だなぁ。
若いのに任せるか。
本当はもう少し安定した仕事の方が良いんだろうがねぇ。
[苦笑。ソレは仕事に対してか、歳に対してか]
ま、大けがはしないよう努力しようか。
流石に治らないケガで老後の金が減るのも厳しいしねぇ。
[ゆっくりと耳にある集音機に指を当てると]
…カードを使ったようだねぇ。
……ふん。
生憎と、無駄な殺しはしない主義だ。
[小さく鼻をならし、マイルズが投げ飛ばしたカードを2本指で受け止め、懐に入れるとそのまま煙草を取り出して器用に火をつけ───]
……。
[その体がふらついた。
相手の持てる力を受け流して、存分に出せない状態で仕掛けていたのに、これだけのダメージを受けているのだ。
まともに戦っていたのならば、男などひとたまりも無かっただろう]
……もう、会いたくないな。
[笑みを浮かべるマイルズに、ひらりと適当に手を振る。
それは、男にとっては最上級の賛辞の言葉だ。男にとって誰かと再会するときはほとんどにおいて、依頼を受けたあとだから]
[真直ぐなもの同士、親子、仲が良いのだろうと。
戦いのなかなのに意識が逸れるのは、自分の父親のことを――アーケンラーヴ家の当主のことを思うがゆえに。
だからこそ、カードの名が呼ばれたことに刹那気付くのが遅れた。
それは戦場においては、まるで致命的な]
Que soit éparpillé!
[舞う三つの銀の輪の威力を減殺しようと、紅の花を爆ぜさせる。
ゴッ、と辺りに熱風が吹き荒れるも、その隙間を縫うように飛ぶ一つに、右手の甲を切られ、握った鞭を取り落とす]
…、っ!
[最後の一つ。
弾く術も無く、身体の中心へ迫るそれには身を捩るしかなくて]
っあ……っ。
[右脇腹に刺さり、熱の走る感覚。
左手で抑えたのなら、温かさと、痛みが脳を刺す]
ひはっ。カードもう使うたぁ景気のいいハナシだねぇ
残り香だけでも収集しときますか。
[そう言ってカチカチ爪を鳴らしていたが]
……ん? 嬢ちゃん。どうかした?
心拍数がえらく上がってるし、発汗量も多くね
[そう言って、何気なく一歩リディアのほうへ歩み寄ろうとする。]
[ケープを持つ右手を口元にやり、小さく笑う。
ああ、こんなにちゃんと会話が成り立つなんて]
[崩れた『城壁』の跡に腰を下ろす。正直立っていられない]
…そうかな、俺は会いたいよ。
この間みたいに、なんでもない時間を、さ。
[そういうのだっていいじゃない。
相手はきっと嫌がるのだろうけど、そんな台詞を投げて]
[ひらり、手を振る]
そろそろ出た方がいいですよ。
あれだけの衝撃、このビルが耐えられるとは思わないから。
使わんと勝てん相手ば言うこっちゃろ。
おまはんも油断ばしてられんどー。
[ラスに返すのは軽い口調。カチカチと鳴る爪にじいい、と闇色が向く]
情報収集ばおまはんの仕事ね?
[訊ねながら、リディアへ歩み寄る様子も見やった]
その辺りが難しいところ、かねぇ。
負けないだけじゃ勝てないし。
[謎掛けのような言葉を吐いて]
ほんと、面倒な世界だよなぁ…いつ新しいもんに負けるかわからねぇし。
引退すんにはまだ早いだろ。
何より、今の仕事が楽しいって感じだけどなぁ?
金掛けてもどうにもならないことがあるしな。
……ん?
[ブラウンの言葉に、風を送っていたもう一つの気配を読む]
……終わった、のか?
それってどんな消去法ー。
[本気で不思議にも思ったが、むしろ相手の態度に巻き込まれて呆れ声になった。
エイキチに二本目をあげようかと思ったところで来客が来た]
……カード情報、見てないんですか?
それならそれでいいですけども。
[獣人であるというだけでも危険な相手だ。
踏み出されれば一歩どころか十歩程も後ろに跳躍する。
エイキチを足元に降ろしながら、更に逃げようと重心の低い体勢を取る]
……わ、と!
[銀の輪を迎え撃つ爆発と熱風。
強化された念により、より深く結ばれた意識は、輪を介してその衝撃を受ける。
それでもぎりぎり、熱風が静まるまでは滞空を維持し。
銀の輪がロザリーを捉えたのを見て取ると、ふわり、とその横に舞い降りた]
……ボクの、勝ち、かな。
おねーさん?
[こてり、と首を傾げて問いながら、右手を上へ。
分裂していた輪が集い、腕輪のように手首に重なった]
それで動くと、多分色々と危ないし。
カード、渡してくれると、嬉しいんだけど、なぁ。
[殺めるのは本意ではない、という。
言外の意は伝わるか]
……。
[マイルズの言葉に、大きく煙を吐いた。
それは、まるでため息のような]
……暇な奴だな。
[それは、以前と同じ言葉でありながら、以前と同じ意味ではない。
自分のようなつまらない人間に、会いたがるなんておかしな奴だと、言外に告げている。
それだけで、肯定も、否定もせずに、男は片足を引きずりながら、窓枠まで移動して]
……。
[ちらりと、もう一度マイルズを見つめてから、ワイヤーガンを隣のビルへ打ち込んで移動。
そのまま、調査したとおりの逃げ道を進む。このような手負い状態で襲撃されることを懸念しての行動だ]
負けない、が、勝つに直結すりゃあねぇ。
おじさんももう少しはやってけるんだろうが。
[おやおや、と小さく]
引退には未だ早いかい?
まぁ、楽しいかどうかは置いといて…
おじさんが出来そうな仕事って言うとコレぐらいしか無さそうだ、って言うのはあるねぇ。
だから、この仕事が出来なくなったら引退、と。
無理せずどっかで隠居生活を送るのも悪くはないさ。
[金もある事だし、と笑いつつ]
ああ。終わったみたいだねぇ…
カードを使った攻撃を受けたんなら、お嬢ちゃんの言うとおり無理はしない方が良いんだろうが。
[と、ゆっくりと公園に背を向ける]
エリカとロザリーば戦いおうとって、それば見とるんがブラウンとカルロスじゃき。
残りこん場所ば居らんのはスティーヴとマイルズじゃからのぅ。
[情報の出所は言わず知る情報を開示。向こうの情報は元々知っていたと取れば違和は無いだろうが、果たして]
[……と言ってもリディアはそれどころじゃなさそうだが。跳躍した先で小猿は降ろされ、その場で緊張感無く残りのチョコ菓子をカリカリカリ]
そう上手くいかない、か。
勝っても負けた気分のときもあるしな。
[何を思い出したか苦笑い]
余裕があるうちに引退、も悪くないかもなぁ。
もう十分溜め込んでそうだし。
[さらりと失礼なことを言って]
カードを使うほど追い込まれた、か?
無理しない方がいいってのには賛成だけどな。
[立ち去ろうとする姿に後を追うようなことはせずに]
[朽葉色が細められる。薄らとした笑みの形]
…お褒めに預かり、光栄?
[ゆるりとした動作で首を傾げて。
去っていくのをそのままの体勢で見送る]
[姿が消えれば溜息をひとつ]
……嗚呼、矢張り、
[がらりと天井の一片が崩れれば、後はそのまま]
俺が自由を願うなんて、無理な話だったんだ。
[崩れ落ちていく廃墟の中で、ひとつの影が霧散する]
[緋色の跡も、透明な雫の跡も、ビルの亡骸が*覆い隠して*]
ひはっ、まあね
ご忠告どおり、油断しないように気をつけるぜ
んー、仕事……ねぇ。まあ、隠しても仕方ないか
答えはイエス。うちのクライアントとその知り合いってのが知りたがりの娯楽好きらしくてねぇ
こうして、色々情報を収集してるってわけ
[そう言いながらもカチカチと爪を鳴らしていたが、]
………お、あっちも決着がついてみたいだねぇ
どうやら、鳥ちゃんが勝ったようだぜぇ、ひはっ
[そして、一歩踏み出したら十歩跳びずさったリディアに首を傾げていたが]
…………ひはっ。もしかして、俺あんたと会ったことあるのか?
となるといつのことだぁ? あの時? それともあの時?
[壊れた笑みを浮かべ、さらに一歩踏み寄る。]
目的を達成出来なきゃあ、勝ってもうれしくないのは確かだなぁ。
特に、ソレが原因で出来なかったりしたらぁねぇ…
[小さく囁くように言うと]
はっは、確かに、今から隠居生活してもある程度の生活水準は保てるがねぇ。
不意の出費もあるかも知れんから、もう少し溜めておきたいところだねぇ。
分からんねぇ。決めのだめ押しでカードを使ったのかも知れん。
声だけじゃあ判断しにくい。全く。
[そう、公園からどんどん遠ざかる様に歩を進め。
ある程度離れたところで、背中を向けたまま風刃に軽く手を挙げて挨拶。その場を後にする]
…んー。そうみたい、ですわね。
出来ればもう少し粘りたいんですけれど。
今、カードの代わりに、全部紅の花、使ってしまいましたし。
[困った表情の中、それでも笑みを見せる]
あぁ、やっぱり動くと危ない、ですか?
…その辺りの感覚も実はよくわからない、というか。
うーん、やっぱり実戦は難しいものですわね。
[そんなことを、呟きながら、ふら、と崩れた脚。
地面にへたり込んだ己に、紫紺が驚いたように瞬いた]
……あら、本当。
じゃあ、仕方ないですし、これを。
[未使用のままのカードを2枚、左手で差し出す]
なるほどのぅ。
知りたがりば雇い主持つんも大変じゃて。
[自分はプライベートで来ているためにかなり気楽に言う。決着がついたと聞いても驚く気配は見せず]
そんようじゃの。
経験の差でも出たじゃろか。
あ。
建物崩れおうた。
[見ていないはずの戦いの感想を漏らした直後、目の前の建物が音を立てて崩れ落ちた]
[懐からカードを取り出し、書き換えられたであろう情報を読み取り]
……こいつは…。
[『太陽』と『恋人』のカードが主を変えるのは判っている。
だが、他にも主を変えたカードがあることを知る。恐らくはもう一つの戦いの]
……「聖騎士」が、落ちた、か。
[それは自分が食料を分けた相手で。今目の前で決着がついたそれとカードを交互に見て]
まさか、魚食ったせいじゃねぇよなぁ…
[そういう問題じゃない]
……。
[逃走経路を辿り、周りに人がいなくなるのを確認すると、ようやく男はカードの効果を解いた]
……がっは!!
[体中に脂汗がにじみ出て、頭を抱えて座り込んだ。
長時間の使用は、身体だけではなく、精神まで蝕むとんでもなく危険なカードである。
それでいて、まともに使いこなせる事態はそうやってこない辺り、使いどころの難しいカードだ。
それどころか、先の戦いで体中が痛み、片足がまともに動かない]
……しばらくは、無理か。
[自身の体の状態をそう判断すると、簡単に外部に見つからないように隠蔽して、*休息を始めた*]
まぁ、確かに金はあって困るもんじゃねぇしなぁ。
[聞こえた声にそれだけ返して、向けられた挨拶に手を振り返す。見えてはいないだろうが]
悪い奴、じゃねぇんだよなぁ。
[聞こえていたら反論を受けそうな言葉を零して]
こっちも、カードが渡った、か。
[それを『運命の輪』で確認すると、カードを懐にしまって公園を後にする]
……全力攻撃だったんだ。どおりで、痛かったわけだぁ……。
[は、と零れるのはため息。理由を知らねば、その言葉は、全く意の通らぬものだが]
うん、危ない……って、あ。
[へたり込む様子に、飴色が見開かれる。
ともあれ、二枚のカードを受け取って]
そりゃまあ、簡単だったら、実戦じゃないよ。
んー……ちょっと、動かないでね。多分、今ならできるから。
[小さく呟き、紅を零す傷にそ、と手を触れる。
『エンプレス』の力で増幅されている今ならば、普段はほとんど使えない、もう一つの力──癒しの力も、使えるはずだから、と。
触れた所から微か、伝わる力は傷を多少なりとも癒すか]
……さて、と。
カードもらえたし、ボク、行くね。
[やがて、傷から手を放すと、にこり、と笑んで翼を広げる。
今は、とにかく休息したかったから、カードの動きは確かめる事無く。
興味を抱いていたもう一人が敗北したのを知るのは、次に目覚めた後の事**]
さて…
[ポケットから『ザ・スター』のカードを取り出し…]
成る程ねぇ。
確かに使えなくなってるみたいだぁな。
[他のカードとは違い、そこはかとなくあるオーラを感じ取れず首を捻る。
最も、『デス』の力で、情報は閲覧出来るのだが]
…スティーブが勝ったか。
[く、と小さく笑えば、休息のための寝床探し*]
ふーん。
雷鳴のおねーさんも戦ってたんだ。
[ここに来る前に見たのだろうかと、一抹の疑問を残しつつもとりあえずの結論をつけた。
というより疑問を返す余裕は完全に失われてしまっていた]
……さぁ。
私も覚えていませんからっ。
[予定外の遭遇で冷静さが取り戻せなかった。
白々しく言いながら屋上外へと跳躍する。
急な階段を駆け下りるように空中を走り降りてゆく。
砕かれた氷片が後ろを追いかけて見えたかもしれない]
もう、最悪っ!
[人の足では限界もあるが、追いかけてくるかもしれない相手を思えば変化する気にもなれない。
崩れ落ちたビルの横を走り抜けながら、完全に気配が離れるのを確認できるまで必死に*逃げた*]
―廃墟・崩壊したビルの跡―
[公園を出て足早に向かうのはもう一つの戦場。
その場に佇んでそれを眺める]
どういう闘いすりゃこうなるんだよ…。
[敗者は死なない、と判ってはいるけれど]
……面白い奴だったんだけどなぁ。
[そう言って、暫くその場に立ち続けて**]
[ラスとリディアのやり取りを眺めながら、男はカードから情報を得る。建物が崩れてしまい何がどうなったのかは分からないが、カードの移動は読み取れて]
……なるほどのぅ。
あれば下すんは外ん誘き出さんとあかんじゃろか。
ま、何とかなるじゃろ。
[呟きは妙に盛り上がる周囲に聞こえたかは分からない。その呟きの後にようやくしゃがんで居た体勢から立ち上がった]
むぉ、氷んねーちゃん逃げおうたか。
エイキチーぃ、こっちゃ来ぉー。
[離れた場所でチョコ菓子を食べ終えた小猿を呼び寄せ。小猿は再び定位置へと戻る]
攻撃に切るべき手札を防御に回すなんて、愚の極みですけれどね…。
…、……?
[ふ、と、紫紺の瞳に疑問が過ぎる。
けれどそれを問うことはせず、2枚のカードの行方を見つめ。
少しだけ、淋しそうに微笑んだ]
…まだまだ精進しないといけませんわね。
と、はい?
[言われたとおり、動かずにいれば、幾つかの傷口が熱を持つ。
苛むようなものではなく、人の掌のような温もり]
あ…。ありがとうございます。
[行く、というのなら、その背中を。翼を見送り、天を仰ぐ]
御武運を、お祈りいたします。
[柔らかな声で告げると、近くの樹木に背を凭れ。
疲れきった様相で、紫紺の瞳を*閉じた*]
おぉっとぉ?
[冷静さを失った様子で跳躍し、その場を後にするリディアを追うでもなく見送る。]
ひはっ……わっかりやすい反応してくれちゃって
まだまだ青いねぇ
[そう呟き、カチカチと爪を鳴らしていたが、ケイジに向き直ると]
ああもう、全くもってメンドくせぇこと極まりねぇですよ
ったく、今からまぁたあっち行って状況を纏めねぇと
じゃぁな、狐の兄さん
前はあんなこと言ったが、あんたとは愉しく遊べそうだわ
[そう言うと、リディアが駆けて行った方向とは別の方向へ、トーンと跳躍していった。]
[その移動の最中……]
……ひはっ、言えるわきゃねぇよなぁ
俺の『3年以前の記憶が非常に曖昧』なんてこたぁよぉ
[壊れた笑みは、どこか自虐的な色を*含んでいた*。]
見かけによらず苦労しとるんじゃな。
[また移動すると聞いて笑いを漏らした]
むぉ?
おまはんに好かれるよなことばワシしたかいのぅ。
まぁええ、愉しめるんい越したことはなか。
[ほんじゃのぅ、と跳び去るラスに声を向け。男もまた建物の縁へと足をかける]
さぁて、どぎゃん動くかいね。
他ば動きそうじゃったらもういっちょ様子見ばしてもよかが…。
管理人はんに言うた推測ばワシがやりかけちょおの。
まぁよかろ。
[その呟きとげらげらと笑う声を聞くものは既に周囲には居らず。笑む気配を纏ったまま、男もまた別の場所へと建物の上を飛び跳ねて*行った*]
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